TITO ALEGETTO。ナポリの粋な男。
低く渋い声でトツトツと話す。ワイルドを絵にかいたような男。
サファリ、ミリタリーが彼のベース。ベージュのジャケットがイメージカラー。
彼の本業は、コーディネーター。イタリアンにアメリカン、フレンチスタイルをミックスする。それは、ティトのオリジナルな技である。服に精通した者じゃなきゃ出来ない。
彼のワイルドな着こなしのスタイルとは違う正統派トラッド。服のバランス感覚を上手に操る。彼のインスタグラムを見れば、それは誰でもわかる。
そんな彼がディレクションするクロージング。その名もズバリ、「ティト・アレグレット」。
ナポリを着よう! プライスは大丈夫だよ。アルバーノが扱うのだから。
ティトを着て、気分はナポリタン。あとは彼のインスタを見て、コーディネートを真似ればいい。
今のイタリアンファッション、ナポリがキーワードの一つ。
ティトのナポリスタイルなら、そんなにハードルは高くない。
今日はそんなティトスタイルの登竜門。紺ジャケットを2マーク紹介しよう。
まずは、基本のホップサック。ウール100。
太いラペルにダブルステッチ。せり上がるバルカポケット。
さて、どう合わせようか?
もう一つは、ウール・リネンのナポリっぽいネイビー。
広い肩にマニカミーチャ。ほどよいシワが色気を出してくれる。
(僕が試着しているジャケットは、マイサイズより一つ大きい44サイズを着ています。)
色々なお客様が店に来る。アルバーノを信用して来店される方。お目当てのブランドがあるから来店される方…etc。
アルバーノの売りは、「スーツ屋である。」ということだ。
イタリアの服を扱い出したのは僕が引き継いでからだが、親から受け継いだスタイル。
スーツ屋である以上、スーツ・ジャケットのブランドのセレクトは、何よりも重要である。
この長い年月の間で、取り扱いブランドも色々と変わった。
今は、「ナポリメイド」をコンセプトとして取り組んでいる。
在庫の多さは知る人ぞ知るところだが、僕は普通にイメージされる高額なイタリアンスーツを扱っているいう気持ちはさらさらない。
お客様のとらえ方は様々だろうけど、僕はプライスにおいてはずっと一貫してこだわってきた。
僕が理想とするプライスを実現させるのに、必要な手段の一つは「直輸入」することだ。
オーダーは代理店を通すのだが、直輸入をさせてくれる代理店はそんなに多くはない。
ここしばらくはデ・ペトリロが当店の看板ブランドであるが、このブランドは直輸入出来なかった。
しかし、取り扱い量と企業努力でなんとか僕の理想プライスに近づけてきた。
だが、仕方がないことだけど、プライスは段々高くなっている。
コロナウィルスの流行により働き方も変化してきて、スーツ・ジャケットに対する意識も変わってきているのを感じる。
沢山の在庫を抱えてはいるが、今でも僕はそれがテンポよく売れていくことを夢みている。
「このブランド、意外と安いんだねえ。」 な~んてね。
時代に逆らって生きるのが好きなのかも。
ツラツラといつものボヤキになってきてるかな。
さて、ここからが本題だ。現在扱うナポリトライアングル。その中で、唯一直輸入しているのが、「GABO」だ。
ペトリロは、立派にひとり立ちした。TOTOも流れがゆっくりだがきている。イイネ!イイネ! GABOは、アルバーノの秘蔵っ子。大切に育てているつもりだ。
「直輸入=主役」が、僕の理想。僕から見るGABOは、ちょっと内向的な性格なのかな。
ポテンシャルはすごく高いと思う。もっともっと評価されて当然だと思っている。
作りは間違いない。ナポリ仕立て。マシンとハンドのハーモニー。それでこのプライスは、サプライズだよ。
問題があるとしたら、日本人にとってのモデルのサイズバランス。
昨秋 僕が好き勝手言って、ALBANO別注モデルを作ってもらった。
大手の店のように沢山オーダーする訳でもないのに…。普通なら相手にもされないよ。
でも、GABOは紳士に向き合ってくれた。
「わかった。なんとかやってみるよ。」
うれしいじゃないか。それが、ナポリなんだよ。職人魂。根っからジャケット作りに命かけてるヤツらだ。
僕達もナポリの職人と一緒に服を作っている。一体感を感じられるんだ。
ALBANO別注モデルから、ジャケットを2マーク紹介するよ。
ひとつめは、ブラウンのホップサック。ウール100%。長いシーズン使えそうなシックな雰囲気。
ふたつめは、ウールにリネンが少し混ざったネイビー。
10㎝のラペル幅に、ダブルステッチで迫力十分。
久しぶりに直輸入しているクロージングブランド、「GABO」。
売るのは僕だ。そして、プライスを決めるのも僕だ。
GABOがエースとなれば、僕の値付けも頑張れるはずだ。
連休のお知らせばかりで申し訳ございません。
毎年のことですが、2月は頭の思考回路が複雑に絡みます。
来秋の期待と妄想。今秋冬の現実と反省。そして、今は春の足音。
コロナ対策をしっかりして出かけたモンスター東京。
どうしてもこの目で確かめに行かなければならない来秋冬物。
タイトなスケジュールで代理店をまわり、いつもより早めにチェックインしたホテル
22:00、23:00、0:00…ちょっといいホテルで夜景をボーっと眺めながらウォークマン(まだあるの?!)
にスピーカーをつなげ、BGMはオールドJAZZ。
「これから(商売)どうしようか。」
「悪けりゃ悪いなりのやり方があるさ」
「そうだな、ただの服屋で終わりたくないからな。」
「俺の好きなようにすりゃいいだけのことか。」
なんて意外とポジティブな妄想が夜景に浮かぶ。 なんて幸せなヤツだ!
人間 年をとると、そんな開き直りも大事だよ。
カネ儲けなんて欲はないよ。ある訳じゃないけど…
それよりも自分の存在を残したくなってくる。
「富山にALBANOという店があるんだ。変な店でさ。何がしたいかわかんないけど、なんかゴチャゴチャおいてある。商売やる気あんのかな。でも、置いてあるイタリア服は、結構面白いのが多いんだよ。一回行ったらクセになるらしいよ。」
なんて良くも悪くも全国で、富山でウワサになるのが理想だな。
余計な話ばっかりになっちゃったけど現実に戻って、春夏物の入荷が加速してます。
スーツ、ジャケット類はデ・ペトリロ、ティト・アレグレットが入荷しています。
GABOも日本に到着したところです。
ジャンネットのシャツジャケット、ジレ、パンツ。トラマロッサにインコテックスのパンツ他モロモロ入ってきてます。
お時間ありましたら、、お立ち寄り下さい。