「明日の日曜日 まちへ行って、大和(デパート)へ行こう。」
こう父親に言われたら、もうドキドキわくわくしてました。
当日は、いつもの転んで破れた膝の部分にアップリケで補修されたズボンではなく、よそいき用のスカートをはいて、気合十分。
親の買い物が早く終わって欲しいと思いつつ、あっちキョロキョロこっちキョロキョロ。全く落ち着きなし。
お昼は、最上階のファミリーレストランでお子様ランチ。
チキンライスにたてられた日の丸の旗。
もうたまりませんでしたね。
その後は、屋上の遊園地で乗り物に乗って、ペットコーナーで小鳥や子犬を眺め、帰りにおもちゃ売り場へ。
ウサギが首を振りながら、太鼓をたたいているおもちゃ。
なぜかそれがお気に入りで、いつもおもちゃと同じように揺れてました。
あの頃のまちは、よかったな。
デパートのみならず、商店街自体に活気があって…。なんだかわかんないけど、心踊りました。
いつからでしょう。まちが寂しくなって、あの時のようなときめきを感じなくなったのは…。
今となっては、昔と同じには戻れない。戻らない。けれども、またときめきを感じられるようになることはできるはず。そうであって欲しいです。