LUCRECIA mis boleros
男の香水ってどうなんですかね?僕はにおいフェチなので、個人的に楽しんでますけど…。ファッションと香水の関係って微妙で、すごく香水が魅力的に男の色気を引き立たせてくれる事もあれば、逆に女性の目を意識したやりすぎ感が出たりする場合があります。勿論そのつけ方にもよりますけどね。だから、つけ具合も難しいんですよね。
においフェチの僕も高校生の時、ご多分にもれず「タクティクス」(資生堂かな?当時大ヒット)に目覚めてから、ポーチュガル、カルバンクライン等いろいろと試してきました。
イタリアにかぶれてからは、「サンタ・マリア・ノヴェッラ」(薬くさいという人もいますが)に、はまっています。フィレンツェにある世界最古の薬局として、800年の歴史がある香水ですが、天然香料をベースにしたナチュラルな香りで、歴史的なレシピを今も守っています。
40種類もある中から選ぶのも、自分のイメージを決めると思うと究極の選択です。
最初に使ったのは「ノスタルジア」イタリアのクラシックカーレース「ミッレミリア」のイメージで、タイヤの擦れたゴムの匂いを彷彿させるものです。
次に使ったのが「パチューリ」オリエンタルで温かみのある香り。60~70年代のヒッピー達に支持されたハーブの香り。
そして、今使っているのは「キューバ」葉巻の産地カリブ海のキューバをモチーフにした甘くドライなシガーの香り。
はっきり言ってこの3つ共、非常にアクの強い香りであります。結局僕の選ぶものは、爽やかなものよりクセの強いもののようです。
香りの話が長くなりましたが、今日はGOOD TIME MUSICです。ここまでひっぱったのは、キューバの音楽の紹介をしたかった。という事です。
ブエナビスタの映画の大ヒットで、当時キューバの音楽も大ブームになりました。
富山の南砺市で毎夏行われる、スキヤキミーツザワールドにもブエナビスタのメンバーが来ました。(僕は残念ながら行けなかったけど)あれからもう何年たちましたかね?
情熱的なキューバの音楽。たまに聞きたくなります。
特に哀愁のあるスローナンバー、ボレロが好きで、オマーラ・ポルトウンドのボレロも大好きです。今日紹介するCDは、例によってユニオンで安く手に入れたものです。
全く知らない人ですが、「ルクレシアのボレロ」というジャケ買いじゃなくてタイトル買い。これが聴いてみたらいいんですよ。キューバからスペインに移って名声を上げた人だそうです。ギター、ベース、パーカッションという必要最小限のバンドをバックに、ボレロの名曲を都会的にしっとりと時には激しく歌っています。
去りゆく夏、店内のBGMとして静かに流していると、店内に富山八尾のおわら風の盆の胡弓にも似た哀愁の音色が僕のキューバの香水の香りと共にほのかに広がります。