「in the wee small hours」 FRANK SINATRA
昨日は開店早々「こんにちは」と女性の来客。
僕も「あっ!こんにちは」と答えるが、一瞬何か違和感が…。
顔はわかるのに、失礼ながら名前が出ない。どんなお客様だっけ?
取引先の担当者の女性だとわかるまで、ちょっと時間がかかった。
いつも東京のショールームでしか会わない女性が、突然来店するなんて。と驚くとともに何か妙な緊張感が…。ぬきうちで担任の先生が、家庭訪問してきた時の感じに近いかな。
「ちょっとプライベートで、富山に来たので寄りました。」との事。
彼女は門田さんというS.D.I(インコテックス、ザノーネ等の代理店)レディス部門の当店の担当者。性格の良さがにじみ出た、すごく感じのいい女性だ。
最近S.D.Iの商品が多いのも、彼女のキャラクターのなせる技なのかな?
遠方から来られた方には、魚・寿司屋等の話をするのはお約束。
勿論S.D.Iが扱っているインコテックス・ザノーネ・モンテドーロの状況もチェックして帰られた。
一昨日・昨日と恒例の街なか感謝デー。駐車場が無料。こういう日はお客様の層もバリエーション豊かだ。
店内のBGM。気分は秋色。シナトラが頭に浮かんだ。スイングするシナトラもいいが、秋はしっとりのバラードだろう。シナトラのバラードを味わうなら、in the wee small hours。これに尽きる。懐の深い包み込むような暖かい声。渋いなぁ。
僕もシナトラがしみる年齢になったのかな。昔は、こんなオッサンの歌何がいいんだろう、と思った時期もあったけど…。
とにかく1曲目表題曲のやるせなさ。恋を失った男の淋しい気持ちを歌う。この曲のように傷心のやるせない気持ちをエモーショナルに歌わせたら、右に出る者はいないだろう。エモーショナルに弱いイタリア人も大好物のはずだ。
イタリアオヤジもこれからの時期、コートの襟を立てシナトラを聴きながら、夜の街へ消えていくんだろうなぁ。