「CHAMBRE AVEC VUE」 HENRI SALVADOR
商店街に元気がない。活気がない。今に始まった事ではないけれど…。
フリーのお客様が少なくなっている。アルバーノは固定客の店?
いえいえそんな事はありません。以前は飛び込みで、スーツ・コート・ジャケット結構売れました。特に土・日は初めて来店される方も多かった。ホント少なくなったなぁ。
商店街で四代にわたって商いをする当店も歴史はあるけれど、決して敷居が高い店ではない。僕もそんなスタイルを受け継いだ。老若男女いろんな方と出会いたい。出会いなければ始まりもない。でも、それは今の時代には欲張った考えなのかなぁ。
洋服の着こなしに迷っている方、雑誌を読んでいない方に飛び込んでもらいたい。緊張は全くいらない。30分でも1時間でも当店を味わってもらい、店に入ってみて良かったと思ってもらうことだ。こんな洋服の世界もあるんだ。と頭の片隅にでもインプットしてもらうことが僕達の使命だ。当然お客様あってのアルバーノ。来店してもらう毎に何か新しい刺激を提供したい。ファッションショーを自由に楽しんでもらう。雑談だけでもいい。改装して約20年。決して新しい店ではない。けど、リラックスしていってもらえる店にしたい。アルバーノに来たら音楽も楽しんで欲しい。忙しくてもマメにCDを変えたい。店長が急にいなくなったら、トイレかCDの交換です。
今回のGOODTIME MUSIC。粋で渋いジイさん。年季の入った店内には、こういういぶし銀のボーカルが似合う。フランス語はあまり得意ではないけれど、このジイさんならO.K.。残念ながら1,2年前に90代でなくなったけど(確か来日直前)。まだまだ聴きたかったなぁ。
これは2000年に出た復帰作。僕はリズムよりメロディー派。このアルバム全曲いいメロディーだ。そこに年輪を感じる味わいある声。2Fのカフェでも開店時よくかけていたなぁ。
元気のない商店街。せめて音楽でもかけて盛り上げたらどうだろうか?この季節にジングルベルも流れていない商店街なんて淋しいものだ。
今度提案してみよう。