当店NO.1コートブランド、シーラップ。クラシックベースのものが得意で、トレンチ、ステンカラー、Pコート、ダッフルとなにを作らせても味のあるいいコートを作ります。ルイ・ヴィトン、プラダを始めとするビッグメゾンもここんちのコート作りを信頼しております。
知る人ぞ知る超一級品。最近は雑誌も取り上げられるようになりました。実はアルバーノが、レディスアイテムを仕入れるきっかけとなったのがこのコートブランドです。
メンズがこれだけいいんだからレディスもいいに違いないから仕入れてみよう、というのが最初でした。数年後、残念な事に代理店さんがレディスの扱いをやめられたのです。そんな訳でこの数年新作のサンプルを見ることはなく、前のモデルをリクエストオーダーしてきました。日本ではレディスのシーラップは当店のみの取り扱いでした。
そしてこの度ブランクを経て、この秋冬物より新しい代理店がつきました。早速問い合わせてサンプルを送ってもらいました。約3年ぶりのレディスの新作が今目の前に揃っております。数型写真をのせましたが、どれも素晴らしい出来です。創業75年の老舗が生み出すNEWライン。写真上から*ダブルハーフコート-ウエストからスソにかけてのフレアが綺麗です。コットン×ポリ素材で微妙な光沢が良いです。
*ステンカラーベルト付コート(ライナー付)-細身でシンプルなシルエット。素材は上と同じ。
*ロングダブルコート(ベルト無し、ボタンで後ろ2段階で調節可能)-素材はポリエステルで光沢あり
僕達も秋冬オーダーの最終の締めとして、今悩んでいます。今月一杯オーダー可能です。直輸入なのでプライスもお手頃です。納期は9月の予定です。気になる!と言う方、お問い合わせ下さい。
9日(水)・10日(木)と仕入れの為上京しており、11日(金)の朝に富山に戻りました。そうしましたら、東北地方で大地震発生というニュース。
驚きました。東京でも震度5で交通機関すべてストップと聞いてなお驚きました。いつもの私達ならば金曜日まで東京にいて、夜行で土曜日の早朝に富山に戻るパターン。いつも通りに予定を組んでいたとしたら…。と思うととても怖いです。
木曜日早朝ホテルで天井がギシギシときしむ音がしたと思ったら、横に大きく揺れだしてそれは震度3でした。でも、それでも怖かった。不安でした。
テレビで次々と発表される被害状況。映し出される映像。知れば知るほどツライです。ひどすぎる。
私はいつも通り店にいて接客をしている。だけど、今心が壊れそうな極限にツライ思いをしている人が沢山沢山いるなんて…。同じ日本にいながら…なぜ?
この前のNZ地震といい、日本がというよりも地球が悲鳴をあげているようです。泣き叫んでいるようです。
被災された方々が一日でも早く、一分一秒でも早く立ち上がる力が与えられるように神様お願いします!心から願い、お祈りいたします。
今週またまた東京出張。今秋冬の仕入れも本当に追い込みです。土・日に代理店さんからサンプル、布地が大量に送られてきました。昔から直輸入しているものは、代理店に出向いてのオーダーすると時間が足りないので、無理を言って土・日にサンプルを貸し出してもらっています。土・日は接客をしながら同時にオーダーショーが始まります。「これどう思います?」とお得意様に意見を聞いたりします。それを楽しみに来店される方もいらっしゃいますし、大歓迎です。
ファブリック(カーテン生地から壁紙までなんでも)には、目がない僕。当然血が騒ぎますよ。世の中の傾向を雑誌で見たり、お客様のニーズを考えながら売れそうなものをセレクトします。でもイタリア製品仕入れの醍醐味は、その中に自分流のテイスト・思い入れを注入できることです。
今目の前にジャケットのヴィンテージのファブリックが山積みになっています。夜も深まりビジネスサイドでの仕入れがひと段落したら、今度は僕のお楽しみ、妄想仕入れサイドの始まりです。例によって隠れ家にて好きなレコードを選びます。妄想タイムに欠かせないBGM。これがないと頭の働きが鈍くなります。ノスタルジックなギター弾き、スウィングギターといえば、ジャンゴ・ラインハルトです。
隠れ家は今40年代にタイムスリップします。ジャンゴのギターの音色に包まれヴィンテージファブリックの感触を楽しんでいます。40年代程古くはないですが匂いたつ様な味わい深いファブリック。ビジネスサイドでは絶対オーダーしないであろう極太チョークストライプのブルーのファブリックを僕の頭の中でオーダーしました。出来上がったジャケットに袖を通す。さぁどこに着ていこうか?華やかなパーティー?どちらかと言えば場末のBARかな。カウンターで一人飲んでいると素敵な女性が現れ横に座る。「素敵な柄のジャケットですね。」「ありがとう…。君の瞳に乾杯!」カチン。
「似合ってるかなぁ。皆に派手って言われるんだけど、大好きなジャケットなんだ。古い布地なんだよ。富山にある店で見つけて、ナポリで仕立ててもらったんだ。オーナーは派手だからヤメといた方が…と言ったんだけど、もし着られなかったら部屋に絵のように飾っておくつもりだからって頼んだんだ。」「へぇ~インテリアにもなるのね。貴方の部屋は面白そうね」「男の浪漫かな。あっそういえばベッドのカバーもこのファブリックでオーダーしたんだ。部屋に来て肌触り試してみる?」「このスケベオヤジ」
バシッ!!痛!トホホ…。これじゃ寅さんの冒頭シーンだよ。まぁいいけどね。僕もヒマだね。もう3:00A.Mだよ。
最後にもう一枚レコードを。ジョニー・フラミンゴ。誰ソレ。全然わかんねぇや。ジャケット裏の英語よくわかんないけど、50年代のJAZZVOCALみたいだ。1曲目シナトラで有名な「In The We Small Hours Of The Morning」こりゃいい!いいよ。シナトラとは違ったネットリとからみつくような黒人ボーカル。ナットキングコール風。モノトーンのシンプルなジャケットに惹かれて買った。いわゆる「ジャケ買い」。ヴィンテージのJKとレコードのジャケットは第一印象に限るのかな?どちらも壁に飾っても格好良いかな。
さぁそろそろ夢の中で太いチョークストライプのブルージャケットに合うシャツとパンツを考えようか。おやすみなさい。ZZZ…。
ゲイリー・クラント、マルチェロ・マストロヤンニ、アラン・ドロン。クラシック映画に一時はまり、彼らのスーツスタイルを研究した。
スーツ、ジャケットの着こなし方、アスコット、ソリッドタイ、チーフ等の小物の使い方。そして、スーツと相性のいい髪型。クラシック映画では、オールバックか7・3分けで決まりだ。スーツを色っぽく魅せるにはヘアースタイルは重要なポイントとみる。バブルの頃もデザイナーブランド(アルマーニ等)のスーツのモデルは、7・3にポマードがベッタリ。スーツ屋をやっていくうえで、これしかないと決めてもう20年程経つ。どんなスーツが流行ろうと今に至るまで全く変えていない。昔から付き合いのある代理店さんには「相変わらずの髪型だな」と半ば呆れられている。
朝シャンして髪を乾かす。そして次に登場するのは20年愛用しているDEP(デップ)のスーパーハード。このメーカーのものでないとダメなのだ。自分の髪質に合っているのかな?つける場所も量も決まっている。1分もあれば十分だ。そして、スーツまたはジャケットに身を包む。特に土・日は絶対スーツ、ジャケットスタイルだ。「さぁ、今日も元気にスーツを売るぞ!」と自分を奮い立たせる。僕にとっての戦闘服だ。
中学時代には坊主頭。そして、高校以降は水谷豊に憧れアイパー、健太郎カット、いわゆるパンチパーマもしましたよ。今となっては恥ずかしい!今も尊敬する坂本龍一が、YMOでテクノカットにすれば影響受けた。当然モミアゲが消えた。柳葉敏郎に似ていると言われ調子にのってオールバックにもした。そんなかんだで結局7・3分けに落ち着いた。誰がなんと言おうが(何も言われてないけど)自分では結構気に入っている。年も年なんで坂本龍一のように白髪スタイルも格好いいかなと思うが、これが何故かあまり白髪がでないんだよね。(贅沢か?)そのうち7・3分けも流行るんじゃないかと思ったけど、流行らないなぁ。そりゃそうだ。カジュアル全盛の今の時代のファッションに絶対似合わないだろう7・3が流行るわけないよな。7・3にこだわるのは、スーツの美学と結びつける僕とあとは中井貴一にオードリーの春日くらいだろうか??
ROBERTO MUROLO 「ho sognato di cantare」
3月に突入しました。昨日から雪が降り出し冬逆戻りの気配です。しかし、さすがに店内の冬物も撤去し春の装いに変えました。(やっと??)
今年は春夏物のカジュアル商品の入荷がちょっと遅れています。春満開とはいきません。問題は私達の店内での服装です。まだ寒いとは言え3月。冬物をぬくぬくと着ている訳にはいきません。合い物のスーツは着る時期をひっぱることが出来るので、ヘビーローテーションで着ています。あとコットンのジャケットがベストでしょうか。こんな時はボリオリ・コートのありがたみがよくわかりますよ。
前回新入荷に登場したナポリ製Gi・カプリ。このヴィンテージの素材。すごいレトロ感たっぷりです。打ち込みの強いリネンにシックなカラー。でも麻のネップが茶やブルーでいい味だしています。この素材なら本当この時期でもO.Kです。
この時期店内のBGMもナポレターナです。ナポリのベテラン歌手、ロベルト・ムーロロ。なんと90歳のエレガント。タイトルは「歌を夢見て」。テーマは愛、思い出、夢、海だ。古くから港町ナポリには様々な文化が流れ込み、独自の音楽が生まれてきた。地中海の宝石ナポリの極上かつ豊潤な香り。オペラほど仰々しくなく、カンツォーネほどのクセもない、ナポリのポピュラー音楽である。聴きこめば聴き込むほど好きになる。
外はまだ寒くても店内はロベルト・ムーロロの温もりのある静かな歌声が春の到来を告げる。