「There's one in every crowd」Eric Clapton
直訳すると、どんな群衆の中にでも必ずそんな男はいる-人にはそれぞれの生き方があり、キミはキミのやり方で生きて行き俺は俺の道を歩いていく…。
そんな格好良いタイトルTHERE'S ONE IN EVERY CROWD。日本名「安息の地を求めて」1975年。
何を隠そう僕がクラプトンの中で一番好きなアルバムである。全国のクラプトンファンの皆様僕ってヤワですか?ドラックで死の淵を彷徨い生還したクラプトン。ジミヘンやジャニスは伝説になったけど、クラプトンは生きていてくれて良かった。
拝啓 親愛なるクラプトン様
思春期中学時代、洋楽と出会い名作「461」であなたを知り、それ以来クリームを擦り切れるくらい聴き、デレク&ドミノス「レイラ」を一日中かけて狂っていた時もありました。そんなハードでアグレッシブなギター弾き。勿論大好きです。復帰後生まれ変わりリラックスした新生クラプトン。賛否はあっても僕は好きですよ。レゲエとボブ・マーリーを有名にしたのもあなたの功績です。レゲエとブルースがいい具合にミックスしていて、レイドバックが気持ち良い。あなたは60年代サイケ時代から飛びぬけてファッショナブルでしたね。80年代は肩パットガチガチ、ベルサーチに身を包み、90年代はアンプラグドからアルマーニをどんなモデルより素敵に着こなしていましたね。でも本当は英国ジェントルマンなんですよね。サヴィルロウでオーダーしていると聞いています。あなたが好きならブリティッシュファッションも認めなければ。でも僕の店では扱う予定はありません。ゴメンナサイ。
80年代、90年代と三度コンサートでお会いしましたね。70年初めのドラックでヘロヘロだった初来日の時のあなたにもお会いしたかったなぁ。息子さんの死という悲しみの中名曲「ティアーズインヘブン」も生まれました。
あなたの波乱万丈の人生と半世紀にわたるロックスピリット。まだまだ続いて欲しいし、生き様を見せて下さい。そして、僕に生きるエネルギーを与えて下さい。あなたの喜怒哀楽が僕の思春期からの人生とリアルタイムで同時進行している事を誇りに思います。