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2011年10月30日

レディスの今、アルバーノのレディス

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ドアを開けて中に入ると、すぐにレディスの売り場が広がります。
アルバーノと名前を変え、レディスファッションを正式にスタートし6年経ちます。最近はメンズ部門の勢いに比べ、レディス部門が元気がないように感じます。来店客が少し減り、新しいお客様もキャッチ出来ていない。レディスを始めた頃は、メンズがもう一つでレディスに助けられていました。レディスをやって良かったと勿論思っています。
今アルバーノ・レディスはどこへ向かっているんだろう?何を提案したいのだろう?
メンズから見たレディス服屋。そんな品揃えの店があってもいいのではないかと思って始めました。今まで試行錯誤しながらやってきました。メンズ同様特にターゲットを決めつけず、大人のファッションを提案してきたつもりです。今でも支持して下さる女性の方はおられます。ただ品揃えをしていく中で、自分に迷いが出ているかな?
レディスを扱っていても、僕がエラそうに最近の女性のファッションは…。なんて語れる程勉強しているのかと言えば自信はありません。(そのくせに、この春オトナキレイ学というファッション講座で講義したりして…。)
でも、どうなんでしょうか?日本のメンズでは、イタリアオヤジスタイルが確立したようです。40・50代のオヤジのクラシックモダンなスタイルに30代の青年が憧れている。それに比べ女性の40・50代のファッションスタイルは、確立されたものがあるのだろうか?僕が思うに30代あたりのファッションが全盛で、40・50代の女性は若く見せたいとそこに合わせているように思えるのだ。(これはあくまで僕個人が思うことです。)40・50代だからこそ着こなせるファッションスタイルがあるはずだと信じています。
確かにメンズもレディスもファッションスタイルは多様化している。男のイタオヤスタイルだって一部の人達の間でしかなく、大多数の40・50代はファッションには無関心。レディスファッションは外資系ファストファッションの流行が、ちょっとベクトルを変えたように思う。
まぁ分析していてもしょうがない。もう来春のレディスの品揃えはほぼ完了した。正直そのリストの中にトレンドを意識したものやカワイイスタイルは見当たらない。思い切って今の日本のトレンドを発信していた唯一のブランド(10年近く扱ってきた)を休ませた。残って勝負をかけるのは、メンズで扱っているイタリアンブランド。ヨーロピアンブランドだけである。どんなにいいヨーロピアンブランド身につけていても、自分らしさやトレンドが感じられなければ台無しだ。だけど、アルバーノではトレンドは巻き物やバッグなどの小物で表現し、基本的に洋服はベーシックなイタリアンをシルエット・素材で提案するスタイルでらしさを出したい。
40・50代の女性が自分のスタイルをもつ為に、輝いてみえる様に恰好良いベーシックな洋服を扱っていきたい。上から下まで全てアルバーノでそろえてもらわなくてもいい。シンプルで長く着られそうなものが欲しいと思った時に、アルバーノが頭に浮かんでくればいい。

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