今年の富山は降っては降っては降りやまぬ雪に振り回されております。ただ、春の足音はゆっくりと近づいてきています。春物は、入荷継続中。入荷案内は新着でだしておりますが、具体的内容をご紹介できていないのが心苦しいです。遠方から問い合わせメールを多く頂いておりますが、迅速な対応が出来ていないことをお許し下さい。
今週も明日より24日(金)まで、東京へ仕入れに行きます。戻りましたらハイペースで、僕の愛情がつまった商品の紹介をたっぷりとしていきます。もう少しの間お待ち下さい。
今店内はゴッタ煮状態です。雪が降る天気が続く中、即戦力の冬物も売れていますし、新着春物を見にいらっしゃるお客様も後をたたず、忙しい日々を送っております。有難い事です。
今回は嬉しい事にスーツの売れ行きが非常に好調なんです。ジャケットブームに押され気味だったスーツですがどうした事でしょう。久し振りにジャケットよりも上回っております。スーツ回帰の兆候か?秋冬物・春夏物、ウール・コットン問わず、スーツ!スーツ!スーツ!スーツ屋アルバーノ大感激!!
ここ数年厳しい状態でしたが、昔から2月はスーツが売れる月なんです。秋冬物の合物なら4月頃まで着られます。まだ2か月着られる。「SALEのうちにもう一着買っとこうかな。なんなら来年の分も?」
そして、3月から始まるブライダルシーズン。主役の新郎さんの2次会用スーツ。招待される方のゲスト用スーツ。以前はよく売れましたよ。ただ、ここしばらく不況のせいかそういった需要も減っていました。
それに、若い方のスーツへの価値観も落ちています。晴れの舞台にいいスーツを着ようという意識が薄いように感じます。
しかし、今年の2月は違う。何かが。僕達スーツ屋の時代再来か?この前も40代位の男の方が来店。カジュアルコーナーに目もくれず一目散に店奥のスーツコーナーへ。「3月に結婚式があるんでスーツ探しているんだけど、恰好良いのある?」
キターッ!!ここからは僕のオンステージです。
「ようこそお待ちしておりました。当店は、イタリアの恰好イ~のしかおいてませんのでご安心下さい。どういう感じがお好みでしょうか?」しばし、僕のウンチクタイム。「ウンチクはいいけど、キングカズっぽいのがいいな。あのコーヒーのCMいいよね。」「だったら、ゴージャスなイタリアーンでいきましょう。おまかせ下さい。キングカズと言えば、ビシッとスーツですよね。ボリオリのクラシック系アズーロスーツ。でも、彼はゴッドファーザー好きだからナポリのガイオラがタイプかな。コレとコレを合わせて、コレをこんな風にもってきて、コレはいて決まりでしょう。」「オッいい感じじゃない。ボルサリーノないの?」「そこまでいくとやり過ぎじゃないですか?」
今月はそんな感じのスーツ気分のお客様が多い。久し振りに活気がある。男のジャケットスタイルは定着した。でも、スーツは別です。やっぱり恰好いいスーツを凛と着た時の気分。男にはその感覚を忘れないで欲しい。クラシックスーツもいいし、遊べるスーツもいい。恰好良くスーツを着る事が男の真価に繋がると信じたい。