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2012年02月28日

革新の老舗-ボリオリ 

またまたボリオリの話です。ごめんなさい。今年もボリオリの春がスタートしました。スーツ・ジャケットのブランドは数多くあれど、このブランドほど独自のスタイルを確立しそして、安心感を与えてくれるブランドは他にはないと思う。どんなにプレーンな服であっても「ボリオリですよね?」とわかってもらえる圧倒的な存在感と個性。マークやアイコンなんていらない。着る人の魅力を引き立たせ、それでいてさりげな自己主張もする。ほかのブランドがどんな方向に向かおうが、ボリオリはマイペースで自分たちのスタイルを追い続け提案してくれる。ワンアンドオンリーな立ち位置。それは100年というファクトリーで培った信頼感(自信)と常に新しい緊張感から生み出される。
ボリオリが流行ってる?もう流行は終わった?そんな事はどうでもいい。過去の話だ。流行なんて超越しているよ。大切なのはボリオリのスタイルが好きかどうかだろう。日本に入ってきた時から見ている僕には愛すべき服であり、ボリオリへの思い入れは誰にも負けないつもりだ。だから、ボリオリをお客様に勧める時は使命感を感じます。(キリスト教を日本に伝道しに来たフランシスコ・ザビエルの気分??)多くの方に着てもらいたいけど、あまり出回って欲しくない。矛盾。余計な心配かな。
長年扱っているけど、大好きだけど、ずっとボリオリに頼っていてはいけない。ファッション界はそんな世界だ。アルバーノ=ボリオリオンリーショップは、もう終わった。新しいブランドにもチャレンジしている。変わり続ける事は大切だしそうしてきた。でも、僕の中でボリオリはもう体の一部になっている。血や肉になっているのだ。毎日何度ボリオリの服を試着するだろうか。無意識に。その度に鏡の前でナルシストになっている自分がいる。自分が好きなのか?ボリオリが好きなのか?両方だろう。
今春夏物はほぼ揃いました。今春も新しいボリオリに毎日袖を通しております。もう病気ですよ。
僕が一番幸せを感じるのはお客様がボリオリを試着された時、嬉しそうに目を輝かせておられるのを見る時です。

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