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2012年07月06日

僕が見た箱根は切手の中

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どれくらいぶりだろう、泊りがけの旅行は。
先週連休を頂き箱根へ行ってきました。やっぱり旅はいいものです。単調な日常を離れ、知らない土地を訪れる。お気に入りの服に身を包み大きなバッグに好きな本、音楽…を詰め込み、電車を乗り継いでアテのない旅をする。憧れです。地図のない旅もいいですが、今回の旅は憧れの土地。ガイドブックとにらめっこし、コースを考えました。リゾート地箱根、見どころ満載ですね。2日じゃ回りきれません。
仙石原でガラスの森美術館、ラリック美術館とミュージアムめぐり。宮ノ下で老舗富士屋ホテルのレトロ感に酔いしれ、宿泊したのは強羅の宿。源泉かけ流しにこだわって選んだ大好きな温泉。和モダンな部屋は想像通り良かったです。
今回の初箱根。コースを考えていてお互い1か所どこを一番見たいか?という話になり、相棒は即座に「芦ノ湖!」。僕は昔から箱根と言えば、なぜか安藤広重の「箱根」の絵が出てくるんです。だから、僕は
ノスタルジックに「箱根八里の旧街道」となりコースは決まりました。
畑宿からの急所はバスに乗り、歴史のある甘酒茶屋へ。そこから江戸時代の旅人へタイムスリップです。昔の旅人に想いをはせ、箱根八里をひたすら歩きました。ひんやりとした空気。緑に包まれ苔むした石畳の上り坂が続きます。いい雰囲気で木漏れ日が揺れるいにしえの道は人影もなく、静寂の美に包まれていました。ちょっときつかったけど、僕がイメージした箱根がリアルに感じられ穏やかな気分でした。芦ノ湖が見えた時は、達成感でいっぱいでした。富士山が見えなかった事だけが心残りですが…。
富士と箱根と広重、北斎。小学生の時切手収集が流行っていました。今でも家のどこかにあるはずですが(最近見ていないけど。)僕も御多分にもれずハマりました。わかる人はわかるはずと思いますが、憧れのシリーズで「国際文通週間シリーズ」というのがありまして、北斎の大波と富士の有名な絵「神奈川沖裏波」や、広重の「箱根」がそのシリーズの中にありました。でも、高かった!小学生の小遣いでは、なかなか買える代物ではありませんでした。店に行っては眺め、切手の本を見ては憧れていました。自分の切手帳には入りませんでしたが、広重の「箱根」はどうしても加えたかったです。
1枚の切手と旅。僕には40年前に手に入れられなかった夢をようやく手に入れたような旅でした。

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