坂口良子が亡くなった。57歳。キャンディーズのスーちゃんもそうだけど早すぎるよ。
若い方には、自分のお母さん位の年齢でしょう。僕にとっては、風吹ジュン・岡田奈々と共に憧れのお姉さん的存在でした。残念です。
坂口良子と言えば、何と言っても「前略おふくろ様」です。ドラマでの坂口良子。イヤ~本当可愛かったっスよ。
「前略おふくろ様」の話は、昨年大滝秀治が亡くなった時に書こうと思っていたんですけど…。と言うのは、僕が今までで好きなテレビドラマベスト1なんです。
知らない方も多いでしょうけど、脚本・倉本聡。倉本ワールドと言えば「北の国から」ですよね。でも、「北の国から」の原型になったのが、「前略おふくろ様」なんです。
内容はどこにでもある日常のささいな出来事を、東京の下町の料亭を舞台に描かれています。昭和の人情ドラマは沢山ありましたが、そこは倉本ワールド。ストーリーがどうこういうより、仕事・家族・恋・友情における人間心理をいろんな角度から描いています。
主人公のナレーションがキーワードになります。(北の国からもそうです。)ショーケン(萩原健一)が主役ですが、当時役者としても「傷だらけの天使」、「太陽にほえろ」でアウトローな役を演じ、若者からカリスマ的人気(BIGIを有名にし、日本にファッション革命を起こした)だった彼が一転、スポーツ刈りで板前役。純朴な青年を演じるという、このギャップがショッキングでした。
ショーケン頑張って欲しいなぁ。相棒の水谷豊も「相棒」で頑張ってるんだから。
そして、脇を固めるキャストがこれまた個性派揃い。なんと言っても梅宮辰夫の存在感。男の中の男。恰好良すぎです。桃井かおりのあの口調もこのドラマから始まった?そして、倉本ワールドには欠かせない大滝秀治の熱い台詞。川谷拓三、室田日出男。味のあるいい役者。大好きでした。
作品は人情ドラマなので、役者の演技力・表現力にひきこまれました。
倉本作品、壮大なスケールの「北の国から」は確かに名作です。テーマ・キャスティング・面白さでは「前略おふくろ様」は、大人の方には考えさせられ、楽しんでもらえるとと思います。
僕も30代にⅠとⅡを見直したんですけど、ものすごく心うたれました。
皆さんにも見て欲しいなぁ、今の時代だからこそ。今の時代が失くしてしまったもの、忘れてきた何かを昭和レトロなこのドラマで見つけられるんじゃないかな。
ところで、VHSで見たんですけどDVDは出てないのかなぁ。(レンタルにはなかった。)
とにかく坂口良子のカワイさだけでも見て損はないですよ。
多くの方が、当店のレジ周りにあり売り場にまではみ出し、商品のように並んでいる膨大な量のCDを見て、僕を相当のコレクターだと想像されるだろう。
そう思われても当然ですよね。ところが、僕自身は自分がコレクターだと思った事はないです。世の中沢山のコレクターを見て、自分と比較しても自分とは違うし、物欲もない方だと思います。
収集し、それをいとおしく扱い、飾り見せることがコレクターとすれば、全くあてはまらない。
ただ、東京へ行くと条件反射のごとくお気に入りのCDショップに足を運び、直感で音をイメージし、カゴの中へ憑りつかれたようにCDを山のように入れていく。
それは、仕事からの切り替えとして、1~2時間で宝探しの行為とスリルを楽しんでいるんだと思う。CD探検隊のオキテとして、安いモノしか買わない事。単なる貧乏症なんです。だから、高価なモノには興味を持てないんです。
商売柄よく「洋服沢山持ってるんでしょう。」と訊かれる。そんな事ないです。そりゃ店には沢山洋服はあるけれど、売る為に仕入れたものだから、自分のモノじゃない。自分は売れ残ったもののなかでサイズの合うものを着ている。店の物は全部自分で仕入れてるんだから、嫌いなモノを着ている訳じゃない。いつも言っているけど、好きな服に囲まれ試着ばかりしていると、店の中で洋服への欲求は完結する。むしろ、好きな物を人に着てもらうことに喜びを感じる。それは、服屋として当然だろう。
そんな性分の僕だが、最近になって気づいたことがある。それは、最近僕の周りにやたらインテリアが増えてきたこと。特にここ2,3年、チェアー、ソファー、オブジェ、そして多いのがライト。2Fの隠れ家が狭く感じてきた。まさに置く場所も考えずに買っている。現物を見ずに買ったもの(通販で)もある。眺めているだけで感じる幸福感。いいモノはいい。
もしかして、これってコレクターってやつ。集めてるじゃん?CDが増え続けていることとは、プロセス、趣旨が違う。多分知らず知らずのうちに、その道にひきこまれていた?
だって、見てるだけでどうしようもなく手に入れたくなる。自分のモノになり愛おしく感じる。どのように飾ろうかと考える。認めます。コレクターです。
でも、一つだけ言い訳すれば、店のリニューアルに使うことを想定しているんだなぁ。
なんかとりとめもなくなってきたけど、僕のジャンクコレクション2です。
今回もライトですけど、いつものショップのネットで見て、2分で決めました。
安かったこともありますが、60’sのアメリカンアンティーク。デコラティブな3つのボールに惹きつけられました。どんな場所でも使えそうだけど、H150㎝とちょっと大きい。
これは店では使えないだろうけど、隠れ家のマイチェアの横に寄り添うように鎮座しています。
ジャンクなライトですけど、なんか愛嬌があって愛おしい。
僕が立派なインテリアコレクターであることが判明した訳ですけど、これがいつまで続くのでしょうか?
来店されたお客様に洋服そっちのけで、新しくゲットしたライトの話が始まるようでしたら、まだ継続中ということです。