最初見た時、RODAらしいポップで斬新な柄のニットにビビビっときました。モードとクラシックな絶妙の間。RODAお得意のお茶目なキャラ。ネクタイブランドらしい柄やチェッカー柄のインパクトが僕のストライクゾーンにズバっときました。色も沢山ありました。選ぶのが大変。この遊び感覚は、ありそうでないぞ。ここは勝負どころだ。時々僕のピンときたらドンと行け。ヒラメキ、キラッ!仕入れが暴走することがあります。それだけ僕の瞳がハートになったってことですよ。
これでも無難な色を選んだんだけど。(赤やグリーンの方が良かったか?)結果が全てです。散々たるものでした。翌年も売り場の片隅にだしてました。反応はなし。触る者なし。
未練たらしく「そんな派手でもないし、こんなクラシカルモードのカッチョイイニットが何故売れないんだ!」ボヤキ、怒り、ため息。
普通のお店では、福袋のネタか。昔聞いた話では、バイヤーが山へ行って一枚一枚川に流すように、上から命令されたらしい。(同じ過ちを二度と繰り返さないように)
アルバーノでは福袋もなければ、そんな川を汚すようなことはしたくないから、GO TO THE蔵です。
時たま壊れて、相当古くから残ってるものを売れ残り自慢します。
「コレ自信持って仕入れたんだけど、全然売れないんですよ。5年位経つかな。スゴイでしょ。」
そういうと、なぜかお客様からクスっと笑いがとれます。もう会話の潤滑油かな。かたいお客様には、使うようにしてます。
今度蔵出しもできない一生蔵モノシリーズでも、ブログネタで笑いでもとりましょうか?
まぁそんな訳で、ヒラメキ、キラッで、勝負をかけたものでも、はずす時ははずしますよ。いつもだったら大変ですけど…もう終わってるでしょうね。
「そりゃこんなニット着ないでしょう。店長!カジュアルのセンスはないの?」
「やっちまったねぇ、ご愁傷様です。ナンマイダーナンマイダー。」
「好きに言って下さい。」
でも、「面白いニットじゃない!RODAにこんなんあったんだ。店長の気持ちわかる。同情するよ。」
「だったら、買って。」
「RODAらしくていいよ。流行りもないし、デニムや流行のカラーパンツに合いそうだし。」「わかってらっしゃるアンタはエライ。」
なんてビビビッときた方いらっしゃいましたら、いつでもお待ちしておりますよ。