今、飲み会から帰ってきました。いい感じに酔ってます。気分いいっすよ。
今日は、定期的に集まってる仲間8人で寿司屋です。美味しかったなぁ。
最高ですよ。富山の寿司。寿司と言えば富山です。どこで食べても(回転寿司だろうが)富山の寿司に、ハズレなし。
その中でもとびきり人気の寿司屋。アルバーノから歩くこと、7分。富山に来た芸能人、アーティストの打ち上げはここが多いでしょう。壁一面にスターの色紙が。僕も代理店さんが来られた時は、迷わずここへお連れします。まだ連れていってもらってないって?言って下さいよ。いつでも接待されますよ。いやいや接待しまっせ。遠方から来店されたお客様、何人この店を紹介したでしょうか。見返りはないなぁ。「いい服屋があるんで、是非行ってみて下さい。」なんて紹介された時には、多分すごいことになるんだろうなぁ。
北海道の寿司屋さんもいいですけど、富山の寿司はまた別物。深海富山湾の宝石。
「一回食べてみられませ。」(富山弁)。寒ブリはモチロン、甘エビ、白エビ、ホタルイカ…。この寿司屋のウリは、ドデカイ子持ちの甘エビ。絶品ですよ。
来年には北陸新幹線、いよいよ開業です。ヤッター!富山気合入りまくりですよ。今まで陸の孤島的存在でしたから。東京-富山、2時間です。ようやく富山、北陸の時代がやってきそうです。日本一おいしい魚、食べに来てね。
そして、そして、モチロン富山の迷店、アルバーノでどっぷりひたって下さい。ご機嫌な店長のおもてなしに舌つづみをうって下さい。僕がマンツーマンで、洋服ジャングルをご案内しま~す。サービス精神命の私です。着て、脱いで、はかせて、はいて、僕の阿修羅の様な手が止まりませんから。口もね。覚悟して下さいよ。試着の嵐に耐えられるかな?体力つけておいてくださいね。
「もういいから。」ギブアップした時が、お買い上げの時です。(冗談ですよ。)
旅行代理店と「洋服の秘境アルバーノと絶品寿司ツアー」を企画しましょうか。勿論このHPをご覧の方に限り。1日2泊、夜はアルバーノが○○寿司で接待します。スーツ○万円、ジャケット○万円コース付き。
途中天気さえよければ、当店の屋上から日本のスイス、立山連邦の絶景をお見せいたします。
お土産は、富山以外の方は絶対知らないであろう、駅や駅弁大会で売ってるものとは全く別物のおススメ鱒寿司がつきます。
この季節は遠方からのお客様が相次ぎます。本当うれしい限りです。ありがとうございます。
この前の連休も3泊4日で当店の為に東京から来ていただいた、I様。本当にありがとうございました。
アルバーノのいいところお見せできましたでしょうか。
来秋冬のスペシャルオーダー、しっかり入れてきますよ。ナイスタイミング!途中ウチの営業主任(ブロガーさんです。)のサプライズな接待もあり。満足していただけたものと確信しております。
という訳で、僕も全国のいろんなスーツ、ジャケットファンの方とお会いしてお話しすることが生きがいであります。勿論富山、北陸の方も。
アナログで相棒と二人で細々とやっているパパママストアでございます。是非機会があったら、気軽に遊びに来て下さい。
出来れば来店前に一報いただければ幸いです。
もし、ツアーご希望の方いらっしゃいましたら、ぜひともアルバーノトラベルをご利用下さい。
むかし、むかしの物語。80年代からのバブルが終わっても、日本にはイタリアンデザイナーブランドの残像は残り続けた。バブルまっただ中に富山に戻り、商いを始めた僕は、その一部始終をみてきた。おびただしい数のイタリアンデザイナーブランドは、徐々に淘汰されていった。ポールスミスやセレクトショップ(御三家)が台頭してきた。混沌としたなか地道に足固めをしたのが、イタリアンファクトリー。ゼニア、ヴェスティメンタ、レダエリ…。イタリアンデザイナーブランドは雲の上の存在になり、手が届かなくなった。ファクトリーならば手が届く。それでも、そんな簡単に買える代物ではなかった。
その頃からイタリアかぶれしていた僕も、今と変わらないプライスのメイドインイタリーにこだわっていた。
2001年にLEONが創刊され、「ちょいワル」がブームになるが、まだまだイタリアモノは高かった。80年代からのイタリア服の歴史の中、本当の意味でメイドインイタリーが親しまれだしたのは、5~6年前からだと思う。
それを語るうえで、このブランドを出さない訳にはいかないだろう。またかと言うなかれ、ボリオリだ。ジャケットブームの立役者であると同時に、日本にメイドインイタリーを浸透させるきっかけを作った。
ボリオリから登場したアンコンジャケット。当時ハンプトンといった。薄い芯、パット無の一枚仕立て。プライスは10万強。一部で話題になったが、そんなに売れた訳じゃない。
翌年の春、ハンプトンの進化バージョンが出た。ドーヴァー。プライスは確か83000円。業界がざわめいた。雑誌媒体が一斉に注目した。メンズファッションの風向きが変わった。革新的ジャケット登場とドーヴァーはとりあげられ、あれよ、あれよと売れだす。商品は店頭、ネットショップから消えた。それまでの重厚なテーラードのイメージをくつがえす軽快さ。流れるようなスタイリングの美しさ。何よりも衝撃的だったのは、そのプライス。代理店からのアンサーが、一律83000円。当店は最初からボリオリを直輸入していたので、なんの驚きもなかった。「いいとこついてきたじゃない。」くらい。
当時のボリオリは、イタリアンファクトリーブランドの一つとして頭角をあらわしていた。その前に、カンタレリ人気もあった。ただ、ほとんどのブランドがジャケットで10万円強、スーツで13~14万円が相場だった。そこに一石を投じたボリオリジャケット、8万円台。ボリオリの名は日本中に広まり、一般層にもイタリア服が身近な存在になった。10万強のドーヴァーだったら、こんなに反響はなかったはずだ。
イタリア高級服の世界はまた別ではあるが、イタリア服の敷居をいい意味で下げてくれた。それ以降いろんなイタリアンブランドが、ボリオリのブライスを基準に考え始めた。ボリオリは、それくらいプライスが重要であることを証明してくれた。新しい層を開拓するための大きなファクターになった。
それまで自由気ままに値付けしていた当店も、代理店からドーヴァー・ホップサックに限り、83000円のプライスを統一するように要請された。その時は正直もう少し安くてもいいんじゃないか。と思った。
ただ、僕が嬉しかったのはイタリア服のプライス目線が、自分に近づいたことだった。ボリオリが売れたことも勿論だが、プライスが評価されたことが満足だった。
僕は人一倍プライスにこだわる。どんなに素晴らしいものでも、気にいったものでも、自分目線からはずれるものは扱いたくない。買おうとは思わない。頑固だ。いろんな人がいるんだから、店のセレクトも自分目線にこだわる必要はないのかもしれない。だから、すごく高額な商品からリーズナブルなものまでバリエーション豊かに品揃えする店が、日本ではある時から増えてきた。モチロン高級店、安売り店と形態もある。僕が考える理想の店。それはクオリティとプライスのバランスがとれていて、プライスの幅が狭く、沢山の種類のものがディープに並ぶ。高級店でもなく、安売り店でもない。高い安いはお客様が決めるものだ。イタリアものは高いというのが相場だ。試着されて、「これいくら?こんなイタリア製がこの値段って結構安くない?!」
これが僕の理想。
日本で売られているインポート品には二通りある。完全に代理店がプライスをコントロールするものと代理店から下代で仕入れたり、直輸入によって原価で仕入れて、店側がプライスを決定できるもの。前者のものも当店は扱っている。ただ、僕の理想は後者であり、プライスも自分の目でジャッジしたい。
ボリオリ、フィナモレ、シーラップ…いろんなブランドを直輸入してきた。どんな世界でもブランドが有名になれば、プライスは固定してくる。常識だ。でも、そんな名前が通ったものだけがいいものなのか。プライスがはっきりしているものが安心できるのか。そういうものに悪いモノはないだろう。でも、まだまだ値がつかないお宝は眠っているし、これから登場するかもしれない。
そんなお宝の探検隊でありたいし、自分の目線で値付けすることを楽しみたい。生きがいにしたい。値付けされた有名ブランドばかりじゃ夢がないじゃない。
僕はビジネスの成功者になれるような器じゃない。目線は高くない。単なる小市民。
だから、プライスにはこだわる。小市民的イタリアンショップ。そんな店も面白いだろう。
今年もHPにプライスは出さないだろう。見る方にイメージして欲しい。
クイズ形式もいいだろう。例えば、「このブランドのジャケットのプライス、ズバリ当てましょう!」(消費税抜きだよ。)当たった方には、とびきりのご褒美がまってるかも??そしたら、HPのアクセス数も増えるかな。
もちろんブツは触ってみなきゃ、着てみなきゃわからない。だから、HPだけで判断するのは難しいかな。
世の中にプライスなんてなくなってしまえばいいんだ。(また、大げさになってきたぞ。)
増税が待ってる今だからこそ、ユーロ高による値上げが待ってるインポートものだから、今あえてプライスについて考えたい。