来春夏のプレコレクションが始まっています。先週東京へ行ってきました。
今のアルバーノにあって大黒柱であり、一心同体と心に誓っている「GAIOLA」。
それを早くこの目で確かめたいと向かったのは、青山キラー通りアルヴェスティ。
期待は限りなく大きく、不安はありません。今日は社長ペトリロ氏(ベニー)も来日しているということで、質問・要望も沢山用意し、一日時間をとっています。
展示会一日3~4社まわるのは普通ですが、とにかく当店には運命共同体ですから、アルヴェスティでじっくり一日を過ごす覚悟です。
実は、この秋冬よりブランド名が「GAIOLA」から「DE PETRIRO」(社長の名前)に変わるんです。名前も定着してきたし、「GAIOLA」のロゴも好きなのになぁと言うお客様も多いんですけど。仕方ないですね。
アルヴェスティからは、「アルバーノさんがGAIOLAが良ければ、そのままでいいですよ。」とは言われましたが、長いものには巻かれましょう。ウチのような店が意地をはっても、メリットはないですから。名前が変わっても、モノが変わる訳ではありませんし。
気持ちを高ぶらせてニューコレクションを見ていると、ベニーが来社。
「やぁ、アルバーノ。どうだ売れてるか?」
「今はペトリロあってのアルバーノ。沢山仕入れてるし、売らないとね。反応はすこぶるいいよ。みんなベニーの恰好良いナポリ服を待ってるんだ。」想いを伝える。
ビジネスパートナー、ベニーの顔を見るだけで、気分がおおらかになる。服に対する情熱、方向性は同じだ。
「ベニーがいいモノを作ってくれれば、僕はひたすら売るだけさ。」
ベニーはエスプレッソを口にし、「新しいホームページが出来たから皆で見よう。」とパソコンを開く。音楽にすごくこだわったようだが、音が出ない。ちょっと不満げなベニー。ベニーがうつる素敵な画像は見られた。
その後スーツ・ジャケット柄別にセレクトしてきた新しい生地のプレゼン。
「気に入った生地があったら、マークしていって。参考にしたい。今回はナポリのブルーにこだわったんだ。」ブルー好きの僕は導かれる様に、次々と好きなブルーをマークする。
そして、今秋冬惜しまれながら姿を消したあのモデルが、なんとリニューアルカムバック!!(まだ試作段階だけど。)
朗報?ちょっとわからないが、ベニーの気分がのったのか。ファンも多かったし、オーダーがキャンセルになった方にも再びチャンス。まぁ、そのあたりの試行錯誤が不安ではあるが、逆にこのブランドの新しい挑戦ととらえよう。
一通りの質疑応答?が終わり、爽やかなサックスの麻のスーツにニットタイ、白いシューズで粋にキメたナポリ人は、初来日の奥さんとお出かけだ。僕達も残像を頭に焼き付け退社した。
その夜は横浜。いつものニューグランドではなく、今回は初のランドマークタワーにあるロイヤルパークホテル。日本一ではなくなったけど、さすがに高い。70Fくらいのゴージャスな部屋。インターコンチ、観覧車が真下に見える。横浜の夜景を独り占めの気分。
余韻に浸りながら、ぼんやりと来春夏の店の光景が、海に映ったような気がした。