HOME > Blog
2014年10月19日

店長の愛聴盤シリーズ・48

P1010105%20%28480x360%29.jpg
「SOUL BALLAD COLLECTION」
愛聴盤。お久しブリブリ。久し振りですが、クサイのいきます。なんかこんなの紹介するナンパな自分。ちょっと照れますね。いいんですよ。僕達クサイ世代なんですから。頭の中はお目当てのレディをくどくことしか考えてなかった二十の頃、その為には何が必要?10回払いでムリして買ったDCブランドのジャケット。恰好良いスポーツカーはムリなら、持ってる奴に頼みこんで借りた軽自動車。
念入りに友人と下調べしたデートコース。笑いのネタ研究。ギラギラするな。スマートに冷静に構えろ。お茶目なところも大事だぞ。そんなところに女性はホロっとするんだぞ。(メモ、メモ。)
あ~それが青春。もし予定通り進行したら、部屋に来たらってこと?ワォッ!ド・ド・ドゲンしたらいいんぜよ。あせるな。インテリアは完璧にしとけ。武器になるのは、BGM。センスが命だぞ。ロックはダサイ。ジャズは難しい。ボサノヴァって時代じゃなかった。ソウルしかないだろう。貴女と夜と音楽と。
二人きりの甘い甘いスウィートな夜を、静かに盛り上げるソウルバラード。僕ら世代はみんな用意してたんじゃないかな。カセットテープ。お気に入りのソウルナンバーをレンタルレコードで借りて編集する。大切なのは曲順。その時のシチュエーションをイメージしろ。
ところで、実際役にたったかって?力入りすぎで幻でしたね。アハハ…。そんな7、80年代の名曲ソウルバラードを集めたオムニバス(コンピレーション)。
コンピ沢山あれど、この「SOUL BALLAD COLLECTION」
実にナイスな選曲。ジャケットはちょっとクサイけど、数年前に思わず買ってしまいました。秋から冬にかけてこれからのパーティー、イベントに最高ですよ。
1曲目アースの「AFTER LOVE IS GONE」でつかみはO.K。
2曲目必殺大好きなマンハッタンズ「SHINING STAR」ウワッ~そうきたか!
3曲目イントロからもう鳥肌モノ、国民的大ヒットグローバーワシントンJrの「JUST TWO OF US」
5曲目名曲「二人の絆」あたりで甘いささやきを。賭けにでろ。
8曲目シャンペーンの「HOW ABOUT US」ディスコでかかるとなごんだなぁ。
ラストのビリーポール「ME AND MRS.JONES」までいい流れだ。
CBSソニーの大結集バラード。よくぞ集めてくれました。
当時こんなコンピCDというものがあったら、レンタルレコードもFMラジオも必要なかったかな。
でもね、大切なのは自分の手作りのオリジナルな1本(カセットテープ)を選曲し作る事だったんだよなぁ。
そのプロセスを楽しむことが幸せだったんだよねぇ。オヤジ世代の皆さん、そうでしょう?

2014年10月09日

また一つ商店街から名店が消えた

最近悲しい事がありました。当店の近くにある老舗お好み焼き屋がひっそりと廃業しました。ご主人が亡くなられました。
そのお好み焼き屋は、僕の子供時代には長蛇の列ができる人気店でした。関西、広島風とかそういうのとは全く違う独特なクセのある老舗の味は、僕の大好物でした。ただ、その独特の味が新しい客に受け入れられなかった事や、商店街の衰退が進み、忘れられてしまったのか沢山いたファンの足も7遠のいていったのでしょう。ラーメン等と違いお好み焼きは、そんな頻繁に食べる食べ物ではないでしょうし。
あ~もう二度と食べられないのか!残念、悔しいです。このニュースを聞いたら、富山県人、かなりの人がショックを受けるはずですよ。富山の食遺産の一つの火が消えました。
僕達の商店街の名物スポットがなくなりました。今の日本全体であることでしょうけど、大切なモノが少しずつ失われていっている様に思えます。
後継者問題だ。時代の流れだ。そういうのは簡単です。商店街に未来はないのでしょうか。郊外のSCに、ロードサイドに、街の役割を奪われて久しいです。
でも、そんな勝ち組、有名店が集まるところに、ドキドキ感やスリルはありますか。安心感と利便性だけじゃないですか。それはそれでまかせればいいんですよ。僕達商店街の再開発も進まずに慢性化しています。出来上がっても高層複合ビル。空き店舗だらけじゃ、より虚しいだけですよ。
商店街の魅力は、計画性のないところです。自然発生的であり、予測不能な集合体です。そのグチャグチャにミックスされたものが、一つの宇宙的不思議空間を生む。スリルとサスペンス。その土地土地の商店街が独自の顔を持つわけです。
ただ、そこに参加したいという魅力が、今の街には無いという事でしょう。一世を風靡した名店が、ひとつひとつ失われていくばかりです。
今日はとりとめのないボヤきブログになってしまいましたね。
ただ、僕達の商店街が廃れたとは思ってません。少なくとも僕の心の中では。ちょっと休んでるだけですよ。昔を求めている訳ではありません。これから新しい友達作りです。新しい仲間と奇想天外な商空間を作っていきたいなぁ。
今回のウインドーリニューアルは、商店街という摩訶不思議な空間の中で、こんな趣味の人間が何を売っているんだという事を、通りを歩く人や商いの場を探している人へのアピールのつもりです。
そして、商店主からの一つの小さな抵抗?だと思ってもらえたらばと思います。
大きな再開発うんぬんより、僕にはやはり一つの個性的な仲間を失った方が大きいのです。
これからお客様に、近くにある自慢の美味しい店を紹介できなくなったなぁ。もし、僕に余裕と勇気があればなぁ。まだ遅くないかも。そのお好み焼き屋の存在価値を高く評価しているのなら…。権利料っていくらくらいするのかな。

1
COPYRIGHT 2010(c)Albano ALL RIGHTS RESERVED.