3月14日。ついに、ついに新幹線が来ました。どれだけ待った事でしょう。待たされた事でしょう。
30年。40年。はるかなる夢。遠い未来でした。正直半分あきらめていたかな。
超スローでのんびりマイペースの富山の地に、あんなスピードの乗り物が切り込んでくるんですよ。
待ちには待ったものの実現してみると、ものすごい違和感。これは、富山、北陸に住む人間にしかわからない感覚でしょうね。
なんかようやく北陸も日本の街の仲間に入れてもらったような。(今までは陸の孤島状態でした。)浮き足だっております。
変わるのかな?どうなんだろう。前にも書きましたが、はっきり言って富山の観光は?です。金沢の様なわかりやすい見どころはありません。
ビジネスは勿論便利になります。富山で何を見てもらうんだろう。手前味噌ですが、いいものは多いんです。ただ、タイミングが合わないと見られないものばかりなんです。幻の富山。四季折々の必殺技は持っています。それは、ガイドブックで。
強引なアルバーノツアーでもいかがですか。富山駅から市内電車に乗り、7分位で「西町」という電停で降りると中心街です。隅研吾が設計したガラス美術館・図書館がそびえ立つ。(OPENは夏。)そこから徒歩30秒でアルバーノに着きます。ちょっと雑多な店内ですがお楽しみ下さい。
街を一回りするのに、1時間もあれば十分でしょう。街中で特に観光的なものはありませんが、ここだけは見る価値はあるでしょう。池田安兵衛商店。薬の富山を代表する薬膳料理が食べられて、菓子、お茶、勿論薬も買えます。
昼飯に関してはご案内しますよ。昼から寿司でしたら、人気店が歩いて3分位の所に。ます寿司の人気店は昼位に売り切れますので、前もってTELいただけると買っておきますよ。当店の2Fででもゆっくりとお召し上がりを。ラーメンなら富山ブラック。名店「西町大喜」。歩いて3分。あの、ユーミンが店に来た時、「ネーチャン、小一つね。」と言って、丼のスープに親指入れて持ってきた。というのは有名な話。そのオヤジさんの親指は当然いつも黒い。注意!そこではスープは遠慮しましょう。喉の異常な渇きとお腹がくだるのは間違いない。僕も便秘の時は行ってました。
ただ、時代の流れか、おススメのお好み焼き屋、洋食屋がなくなってるんですよね。おやつ時には黒砂糖のあやめ団子(石谷商店)が最高です。
お泊りの方、夜はやっぱり新鮮№1。富山の魚料理でしょう。いつもご紹介している寿司屋さん。ここは焼き魚も最高。やっぱり富山に来る魅力は、魚につきますかね。関東の皆さん、これからは富山に気軽に魚を食べに来て下さい。あらためて楽しみにお待ちしております。
アルバーノのウインドーもしばらくは冬モードが続いておりました。
もう変えないといけませんね。
今春も沢山のジャケットブランドが花盛りである。新宿の百貨店に行くと、各々のブランドがしのぎを削って縄張り争いをしている。壮観だな。
お客様はこの中からどのようにどんな基準で一着を選ぶんだろう。素材やデザインを目的に探す人人、ご贔屓ブランドの所でじっくり品定めする人。
その一角に僕の思い入れある顔があった。
「どうだい、みんなの評価は?周りの人気ブランドに胸を借りるつもりで思いっきり行け。」とはっぱをかけた。
デ・ペトリロ。このブランドは、今どんな位置づけにあるんだろう。当店では犬も歩けば、ペトリロにあたるだ。周りからの評価を気にする必要なんてあるのか?
でも、なんか気になる。陰から遠目にジャケット売り場の様子をずっと見ていたい衝動にかられる。
今人気Tは南のブランドだが、ライバルにナポリのブランドはない。ナポリの服は高い。安い物もあるらしいが、日本で紹介されるものは皆高級。
しかし、このブランドはやさしい。ペトリロ、旧ガイオラの時から付き合って6年位経つかな。
なんだろう。相性だよね。北の人気ブランドも少し取り扱った。でも、長続きしなかった。
ナポリというキーワードがささったのか?多分それはあると思う。でも、それだけじゃない。
毎シーズン同じことを繰り返すのが、僕らの商い。そこにマンネリを感じたくない。
心躍る様な仕入れ、オーダー。出来上がった商品を心の底からお客様に勧められるだろうか?
僕の視線は、完全お客様と同じ。僕の心を高ぶらせてくれよ。
沢山のブランドがショップ、ネットでしのぎを削る。もういいだろう。
「ペトリロ、そこに参入する必要はないよ。わかってくれる人にだけ認めてもらおうや。」
そのスタンスでいいんだよ。今春もアルバーノに数百着、ペトリロが並ぶ予定。ボリオリもあるけど、ペトリロオンリーショップ。
バカだよな。バカの一つ覚えだよ。でも、僕の心は満たされてるんだ。
ナポリモデルは、アルバーノ流に少しアレンジ。ここだけの話だよ。
そして、NEWモデル。マリーナちゃん。待ってましたよ。これが、ナポリからの答えか。ナポリからの挨拶状。
ベニー(ペトリロ氏の愛称)の試行錯誤が生み出した傑作だぜ。こんなにSEXYなマリーナちゃん。心が動かなけりゃ男がすたる。
ナポリは確かにいい服の宝庫だ。だけど、なかなか手が届かないよね。しかし、ベニーは秘かに地道にわかりやすく革命を起こしてくれている。ナポリの伝道師だよ。手が届くナポリのペトリロは、もっともっと一般の人に評価される服なんだ。一度羽織ってみてね。多くの人の心をわしづかみにするだろう。きっと、きっと。
ペトリロ。それは、発展途上のブランドかもしれない。だからこそこんな素晴らしい作品をさりげなく、リーズナブルに紹介してくれるし、僕も心の高ぶりをおさえることが出来ないんだろう。罪なヤツだよ。