今日知りました。
3月のダイヤ改正で「急行能登号」が廃止されること…。
高速バスに負けたのね。
アルバーノの出張には、必要不可欠だった急行能登号。週1回運転でも辛かったのに、なくなってしまうなんて。なんとしても高速バスに慣れなきゃいけなくなりました。ふぅ~。
今週金曜日が私達と急行能登号のラストランです。
先程東京より戻ってきました。こともあろうことか私達今回も昨年と同じ運命を辿ってしまいました。昨日いつものように急行能登号に乗るはずでした。ふと目にした駅の掲示板。そこには『2月10日の夜行列車運休のお知らせ』。なっぬー!!急いでみどりの窓口へ。予定変更して最終の新幹線で帰ることに。そして、大慌てで用事を済ませて東京駅へ。勿論指定席は×。自由席です。立ちっぱなしを覚悟して、いざ改札を通ろうとした時アナウンスが…。「本日北陸地方大雪の為はくたか号は運休させていただきます。云々かんぬん。」「なんだソレ??」明日は土曜日だからなんとしても帰らねば!!ということで、米原経由で帰ろうと手続きしていたら、窓口のお姉ちゃんが富山へ接続できる列車の最終が今でちゃいました。と言うではありませんか。
《ちゃりら~ん、鼻から牛乳》(これわかる人、スゴイ)予定外の東京1泊。せめて疲れた心と体を癒してやろうと思い、大浴場がウリのドーミーインというビジネスホテルへ。人工炭酸泉ですが、良いお風呂でした。ちょっとは救われました。(うちの相方様は無料サービスの夜鳴きそばに感激?してました。)
本日朝4時には支度を整えて、気合いを入れて駅へGO!しか~しですね。期待を裏切られて、朝イチのはくたか号は運休。米原経由で帰ること決定。これまた指定席は×で、自由席。新幹線は楽勝で座る事ができましたが、新幹線からしらさぎ号へ乗り換える時はすごかった。さながらパン食い競争のようでした。我がアルバーノチームは勝利を勝ち取る事ができました。(意外と私達体育会系なのだ。)二度あることは三度ある。今月また出張あるんですよね。大丈夫かいな?今度は三度目の正直で快適に展示会めぐりしたいものです。
このところホント雪がいっぱい降ります。積もります。しかし、これがもともとの富山の姿。私達の子供の頃はスゴかったですもん。
自然の力はハンパなくすごいです。人間がどうやっても太刀打ちできるものでないことを最近実感しています。今こそ私達人間は原点にたちかえる必要があるのではないか。とふか~い事を学んだアルバ子であります。
*展示会めぐりの内容については、我が相方様がじっくり語られると思います。もしくは、かる~くアルバ子がひとりごとりましょうかね。
毎度の事ですが、来るべき主役がやってきました。毎度の事ですが、ボリオリです。わかっていらっしゃると思いますが、ボリオリです。いつもと変わらぬ定番もいますが、新しい顔もいます。ボリオリです。COAT・DOVER・Kジャケットも元気です。ボリオリです。DOVER・H・Fモデル等スーツも入りました。ボリオリです。同じワードを沢山使うと検索の上位にのるそうです。ボリオリです。もういいかな。
とにかくお待たせいたしました。代理店には結構前に到着していたのですが、秋冬物の在庫もまだあって展開するスペースが無かった事もあり、出荷を待ってもらってました。決してお客様をじらした訳ではございません。商品が異常に多いところが当店の長所であり、変り者らしいところでもあります。
とりあえず80ピース程つめこみました。全体の60~70%位?特に新しいラインが登場という訳ではございませんが、素材・色に新しさを出しております。いいものは変わる必要はございません。マイペースでTAKE IT EASYです。
新しいモデルと言えばサファリジャケットが出ました。Kジャケットらしくエレガントさ漂うテーラード仕立ては、さすがボリオリ流。男らしい!久しぶりの登場はCOATスーツ。シルエットもかなり攻めてます。これはカッコイイぞ!シンプルにタートル、クルーのTシャツ等で着るもよし、タイドアップしてイタオヤ風にキメてもいい。そして、DOVER。定番ホップサックからこんな色が?こんな素材が?まぁ百閒は一見にしかずです。勿論ホームページで順にご紹介していきますので、ご期待下さい。以上あなたのボリオリでした。
三代目である父が店をやっていた頃は、「エビスヤ」という屋号でした。僕が10歳の時に店兼自宅を建て直し、店名は「ダンディエビスヤ」と変えてリニューアルしました。そういえばマークもありました。エビスヤのEをもじって海老っぽいマーク。店はゴージャスでした。フロント全面がウインドーでエントランスは大きな吹き抜けになっていました。70年代のヨーロピアン的近未来感覚の空間でした。当時は全国にそんなメンズショップが多かったようです。ウインドーには、スーツ・ジャケットを着たマネキンがズラっと並んでいました。店の奥はスーツコーナーで、ソファが置かれアランドロンの大きなパネルがあったのが印象に残っています。その頃アランドロンは、日本では海外№1スターで、スーツメーカー「ダーバン」のイメージキャラクターでした。当時は今のように郊外・ロードサイドにはスーパー・家電店・大型書店、そして紳士服の量販店もなく、街は賑わっていました。高度成長期、紳士服店も黄金時代でした。
そんな家に生まれ育った僕を、友達は不思議そうに見ていました。「お前ンち遊びに行く時、どっから入ったらいいがよ。」「店に入って呼んでくれれば出てくるよ。」「そんなんなんか恥ずかしいじゃぁ。」
中学の頃は、うちの店のテレビコマーシャルをやってました。どんな内容だったかと言うと…。
一人のスーツ姿のビジネスマンがビルの間を全速力で駆け抜けていく。そしてナレーションが流れる。「な~んてな男になってみよう!ダンディエビスヤ」アラっ!衝撃的なラスト?出来る男のスーツスタイルを表現したかったのか、ダサ恰好イイ??
学校ではちょっとした話題になり、ダンディ、ダンディと言われていました。恥ずかしかったですよ。誰がつけたかは聞いていませんが、「ダンディエビスヤ」。語呂が良かったのかな。ジェントルマンエビスヤだとちょっと言いにくいですもんね。とにかくダンディですから、スーツ・ジャケット中心のスタイルという事ですよ。
それから10数年経ち、僕はレディスショップで修業し富山に戻ってきました。その時に父が言った言葉を今でも覚えています。「メンズは厳しいから、お前がやっていたレディスに変えろよ。」父は思い切って言ったんでしょうけど、心の奥にはメンズを続けて欲しいという望みもあったんだと思う。「メンズはとりあえず続けるけど、俺の好きな様にやらせてくれよ。」と答えたと思う。
そして、メンズショップを20年あまりやっています。父から店を受け継いだのは事実ですが、当然ダンディエビスヤを受け継いだつもりはありません。僕なりにない頭を絞ってコンセプトを考えたり、新しいスタイルに挑戦してきました。失敗した事も数知れずです。
ただ父から受け継いだものが一つあります。「ダンディ」「ダンディズム」です。ジャケット・スーツスタイルを主役にした大人のお洒落、こだわり。僕が若い時からスーツ・ジャケットが好きで格好良いと思い続けていること。それは自然なことなのか。それは、もしかしてその根底には小さい頃から見てないようで見ていた親のダンディズムの精神が脳に焼き付いていたのかもしれない。今の店と同じようにぎっちりつまったスーツコーナーで遊びながら、スーツを試着するお客様の姿を目に焼き付けていたのかもしれない。無意識にエビスヤのダンディズムを受け継いでいたのかな。
まぁどうであれスーツ屋アルバーノのダンディズムの火はこれからも灯し続けます。20年以上経つし、そろそろ全面リニューアルしたいな。新しい事がしたいなぁ。その時はアルバーノのキャッチフレーズとトレードマーク考えなくちゃ。ダンディアルバーノは無いけれど、予算に余裕があればコマーシャル?40年前のコマーシャルをリメイクしますか?ボリオリのスーツ着てオフィス街を駆け抜ける。体力には自信ありますよ。「な~んてな男になってみよう。○○アルバーノ。」意外と新鮮?新しいかもね。
スーツ屋アルバーノの奥にあるクロージングコーナー。この時期(シーズン末)ちょっと少なくなったというものの、まだまだスーツありますねぇ。当然今シーズンのものだけではありません。相棒が見つからず、数年居座る古株もあります。
新定番ボリオリ・ドーヴァースーツ。NEW フェイスGAIOLAスーツ。パッドの無いアンコン楽々スーツが台頭してきました。
ボリオリのクラシックバリエーション、Fモデル・Nモデル・HモデルそしてEモデル。これは国宝級?世界洋服遺産にでも登録されないかなぁ。(アホなことを)長年お世話になってます、フォーマル対応のボリオリブラックスーツ。
Gi・Capri、カルーゾ、フガート、マージャーズ…。我がスーツコーナーもバリエーション豊かになりました。数年前まではボリオリショップでしたもんねぇ。
今の時代あらゆるものが多様化し、選択肢は増えております。クロージング、洋服に関しても確かにそうです。ただ僕達の扱うイタリアンクラシックの中では、大きな変化はありません。小さなブームが起これば周りのブランドも同調するという事の繰り返し。雑誌の世界は色々切り口を変えて、アプローチしてきます。何を選択するかは、皆様のセンスであり、僕達のセンスでもあります。ゲンズブールは、レノマのダブルジャケットを自身のトレードマークとして着続けました。あえて一つのブランドを追いかける事、こだわる事もお洒落の美学だと思います。いろんなブランドを試す事、比べる事も楽しいお洒落だと思います。
話は変わりますが、この前スーツコーナーにまぁ長く居座っていた古株についに相棒があらわれました。その古株は先程の国宝級Eモデルと肩を並べるボリオリSモデル。今秋に姿を消すことになったHモデルより、一足先になくなったボリオリ最高峰サルトリアモデルです。最後の一着でした。
「なんで俺の素晴らしさに気づいてくれないんだろう。よく見てくれよ。」とよくぼやいてました。
そのSを見初めた相棒は、当店の顧客では若い一人。スーツを着る仕事ではないそうですが、ジャケット・スーツをこよなく愛する方です。まさに、アルバーノが求める理想のお客様であります。彼も数年前にボリオリ・COATと出会い、イタリアンクロージングに魅了され、Fモデル・ドーヴァーそして、ガイオラ…を購入していただきました。僕は機関銃のごとく服の良さをアピールしますが、彼は自分の目で感性で、服の特徴・雰囲気を冷静に分析します。やはりジャケットの良し悪しに、言葉はいらないのかな。着て感じてもらってナンボ。イタリア服の彫刻的な立体美を感じて欲しい。
そして、彼の目がボリオリ・Sモデルに目がとまりました。早速試着。サイズもピッタリ。
「この型の雰囲気、ライン、結構好きだなぁ。」ツボに入ったようです。ジャケットファンにしかわからないワールド。ブランド、モデル名はどうでもいい。恰好良いと思えば良い。見えないものが見えました。パンツは彼のこだわり通り直しましたが、いい感じに着てくれています。写真を撮らせてもらいました。古株Sも若い良い相棒がみつかって、長年待ち続けたかいがあったでしょう。
彼のようにジャケット・スーツを主役として愛し楽しみ、自分のスタイルに出来る若い伊達男が増えていく事が、日本の洋服のセンス・レベルの向上に繋がっていくことでしょう。
そして、彼らが本物のダンディとして輝いてみえる為の手助けできるのであれば、僕にとって大きなモチベーションになります。