「HOTEL iBAH 」 blue asia
三連休、無事に終わり一息。明日・明後日と正月休みとして連休いただきます。この年末年始は少しハードでしたね。12月21日に休んだ以外、1月10日まで20日間で休みは元旦だけでした。サービス業の宿命です。年末年始、沢山の方とお会い出来た事を幸せに思います。毎年2日の初売りの日は思いますよ。もしかして今年は誰も来てくれないんじゃないかって。
しかし、日本人はよく働きますよね。元旦からやっているところも多くなりました。メンズショップ組合でも作って(昔は富山にはあったんですよ。)正月は3日まで営業禁止なんて決めてくれたら、思いっきり休みやすくなるんだけどな。長期バカンス、僕たちには縁がないんでしょうか?最近遠出の旅に行ってないなぁ~。一週間位でも休みもらえれば、絶対海外に行きたいッスね。どこ行くかな?僕は元来街っ子、シチーボーイですから、基本的には街めぐりが好きなんですが、シワシワのトレンチに大きなアンティークバッグを持って、知らない街を転々と渡り歩く…。恰好いい~。
でも、海・山・リゾート系も好きですよ。アイランドのビーチで、スリムな白い体に太陽の光をいっぱいに浴びて寝そべっているのは…。ん~似合わんかなぁ。行くんだったらまずジムで体鍛えて日焼けサロンに通ってからだね。
今日のGOOD TIME MUSIC。新年にあえてのリゾートミュージックでもいきましょうか。セレクトはインドネシアのバリ島です。ホテルIBAH/久保田麻琴プロデュース。バリ島のウブトに実在するホテルIBAHをイメージして作られた極上のヒーリングミュージック。インドネシアの伝統楽器ガムランをフューチャーしていますが、そんな古いトラッドでもなくクールでモダンな音作りです。
なんとも心地良くリラックスできる音は魅惑の楽園とスピリチュアルスポットに佇むラグジュアリーホテルに連れて行ってくれます。久保田麻琴、いい仕事してます。70年代からカントリーニューオーリンズのアメリカンミュージック、ハワイアン、レゲェ等南国音楽を追い続けている個性的ミュージシャンです。彼の手掛けるアジアンミュージックシリーズ、沢山でていますからこのアルバムを気に入られた方は他のもぜひ聴いてみて下さい。
なんかこのアルバム聴いているだけで、この伝説のホテルに行った様な気分にしてくれます。ガムランの音が「春の海」新春の琴の音に聞こえてきました。
さぁ明日からの連休、アジアンリゾートでも…行ける訳ないか。旅行会社でも行って南国のパンフレットでももらってきて、ゆっくり見てようか。
あぁ、行ってみたいな南の島。
新しい年を迎え、2日の初売り。例年ゆったりとしたスタートなんですが、今年はどうした事でしょう。開店からひっきりなしにお客様の波が。遠方から来て下さった方も多く有難い事です。ゆっくり接客できなかった方、ごめんなさいね。今度は濃厚にサービスさせていただきますよ。
僕達も気持ち、体、頭をフル回転させて、閉店時間をオーバーして激走しました。2日のハイテンションを持続させて臨んだ3日は、前日とうって変ってスローペース。心の中は炎メラメラ燃えてましたが、トップギアに入ることがありませんでした。まぁ2日間良く売れたなぁと納得しつつも、商品が減ったように感じないところが当店の不思議なところ。まだまだギッチリ商品はありますよ。湧水のように商品が湧いてくるんじゃないの?
今店内を回って状況をリポートします。
「フィナモレ・セルジオ君、残りわずか。君に夢中の追っかけが後をたたないよね。相変わらずメールでのラブコールも多いし。君と心中しているんだから今年も魅惑的なアートを期待しているよ。」
「おっ愛しのエリコちゃん。クールビズの延長でネクタイ君と共にもう一つ苦戦してるね。ドレスシャツ部門の看板娘。もっとフェロモン出さなきゃ。」
「パンツコーナー、PT・J.W・インコ。ん~まだ残ってるねぇ。皆さんまだいいの残ってますよ~。」
「奥に入ってクロージングコーナー。ガイオラ君。昨年はドラフト1位に指名させてもらいました。彗星のごとく現れた隠し玉。まだ即戦力とまではいかないけど、君の素質を評価してくれる方も増えているよ。今年はローテーション入り確実かな?」
「最後は長老、ご意見番、ボリオリ殿。ジャケット中心に在庫も減ってるね。さすがベテラン。直球勝負だけじゃなく変化球でかわすという頭脳的な攻め方。でも、ドーヴァースーツが少し残ってるな。コーナーの一角をまかせてるんだから、早く新定番として大躍進を期待していますぜ。」
まだSALEは始まったばかりです。サイズはバラバラですが、これだけの商品があれば宝物は沢山眠っているはずです。出遅れてはいませんよ。ぜひ今こそゆっくりと探検家気分で宝探しにいらして下さい。
クリスマスも終わり、2012年も残りわずか。皆様如何お過ごしでしょうか?
富山はホワイトクリスマスでした。白の世界。雪の世界。窓の外は白銀のメロディ。部屋の中では、心温まる時が流れました。クリスマスケーキに灯るろうそくの炎を見つめ、今年あった事に想いをはせ祈り、感謝しました。
サイモン&ガーファンクルの「スカボローフェア」、「7時のニュース/きよしこの夜」を聴きながら…。「きよしこの夜」が始まるといきなり殺伐としたラジオのニュースが流れだす。この意表をつく展開。ポールサイモンらしいなぁ。
12月クリスマス、雪、年の瀬、無性にサイモン&ガーファンクルが恋しくなります。12月じゃなきゃダメなんです。彼らの美しいハーモニーが僕を1974年の12月にいざないます。その年洋楽に目覚めた僕は、ビートルズに始まりいろんなミュージシャンと出会いました。ある冬の寒い日、このレコードを買いました。少ないレコードライブラリーに仲間入りしたサイモン&ガーファンクルにのめり込みました。
「ミセス・ロビンソン」「エミリーエミリー」「ボクサー」…。降り積もった新しい雪を見ながら、部屋の中ストーブにあたりながら聴くサイモン&ガーファンクルはいつでもそばにいて、僕に静寂の音「サウンドオブサイレンス」を歌ってくれました。心に響く音楽との出会い。当時の自分、時代背景。その相互関係が心の深いところに刻まれているのかな?
それから40年近くたちますが、12月になる度にサイモン&ガーファンクル症候群になります。「水曜日の朝、午前3時」、「4月になれば彼女は」、「フランクロイドライトに捧げる歌」。いいタイトルだよね。メロディも美しい。4月になれば彼女はやってくるそうだ。春への希望をのせて。「59番街橋の歌」、「地下鉄壁の詩」、「ニューヨークの少年」。フィーリングルーヴィー!まだ見ぬニューヨークへの想い。ロックフェラーセンターのクリスマスツリーにイルミネーションがともる時、人の心にも小さな明かりが灯る。
そして、今年は自分の無力さを感じた年でもあった。絶望、喪失、不安を経験し、そこから這い上がろうと努力している人が沢山いる。同じ日本にいても何もしてあげられない。年末になると僕が聴くのは「第九」ではない。12月はサイモン&ガーファンクルを聴こう。そこにはきっと真実があり、勇気を与えられるものが厚く豊かに横たわっているはずだ。
特にこの歌を聴きたい。今までは自分の為だけに聴いていたけれど、今年からは2011年3月11日の事も想い、この歌を聴く事にしよう。決して忘れない為に。被災者の方々に小さいかもしれないけど、橋を架けたい。明日に架ける橋を…。
*生きることに疲れはて みじめな気持ちで
ついに涙ぐんでしまう時 その涙を僕が乾かしてあげよう
僕はきみの味方だよ どんなに辛い時でも
頼る友が見つからない時でも
荒れた海に架ける橋のように
僕はこの身を横たえよう
荒れた海に架ける橋のように
僕はこの身を横たえよう
(Old friends-simon&garfunkel より)
僕が店を始めた20年前から気になって見続けているショップがあります。行ってみた事のある方も多いと思いますが、その店は東京・南青山、骨董通りの裏にひっそりとあります。
そこは、当店も扱うフェリージを輸入するフィーゴの第一号店「La Gazzetta 1987」です。その場所でスタートしたのが、店名からでもわかるとおり1987年です。洋服が整然と並ぶセレクトショップとは全く違う趣味性の強いセレクトショップ。今の店舗は7,8年前に新しくなりパープルを基調にしたポップで斬新な空間になっています。僕が最初に訪れた20年前から大人の隠れ家的な雰囲気にあふれていました。それから何度かリニューアルしています。ウィンドーの意表をつくディスプレイだけでも見ごたえがありました。店の中央には真っ赤なイタリアのヴィンテージのオープンカー。イエローのポップなソファや飛行機の模型、レコードや洋書…。オーナーの趣味性全開の贅沢な世界は、僕の理想とする憧れのショップでした。フェリージの見せ方等、色々参考にさせていただきました。
実は創業以来このショップの上の階にあったフィーゴの事務所がこの秋移転しました。長年にわたりフェリージを仕入れに来て、この店をのぞく事が一つの恒例行事のようになっていたので複雑な思いです。最近この南青山・骨董通り近くに代理店さんの数も増えました。だから、La Gazzettaをのぞこうと思えばいつでも行けるんですが…。La Gazetta1987、これからも独創的な店作りのモデルであって欲しい。僕にとっての夢のショップでいて欲しい。
フィーゴ、La Gazettaの店のストーリーと当店の歩みをいつもだぶらせています。
「YELLOW MAGIC Orchestra」
この前NHKでYMOのスタジオライブをやってました。久し振りに聴くYMO。シンプルなステージで黒っぽい衣装にシックなライティングの中もくもくと演奏する3人に鳥肌がたちました。演奏の間に彼らの好きなとぼけたコントをはさむというギャップが面白かったです。しかし、今思うとやはりスゴイ3人です。世界のサカモト。ジャパニーズポップスのマエストロ細野。デザイナーでもあるサディスティックミカバンドのユキヒロ。どういう経緯でこの3人がテクノを志したのか?それは判らないにしても、何に影響されたかはこのブログの最後に予想してます。
やはり成功を勝ち得た3人は、オヤジになっても恰好良いですね。3人共大好きですが、特に教授の雰囲気は大好きです。僕も髪の毛を真っ白に染めようかな。音楽的には最近の細野さん、いい音楽やってますよね。さすがです。
YMOの「テクノポリス」、「ライディーン」がテレビコマーシャルで使われて、大ヒットしたのが80年。その後社会現象的に大ブレイクしたのは周知の通りです。
今日の愛聴盤。「YELLOW MAGIC Orchestra」。1979年に出たデビューアルバム。実は僕はこの実験的なデビューアルバムを発売されると同時に買いました。これは僕の自慢です。(たいしたことではないって思われるかな。)今はビッグな3人ではあっても、当時は話題にはならなかったと思います。ラジオで紹介された「東風」に感動し、すぐレコード屋に走ったのを覚えています。大学浪人時代です。周りの音楽好きに話してもわかってもらえませんでした。それがこんなに大ヒットするなんて、誰が予想出来たでしょう。その後は当然自慢しまくりですよ。「テクノポリス?ライディーン?俺なんかYMOが出た時から聴いてんだよ。1stアルバムの方がいいよ。」
この前のスタジオライブでも結構1stアルバムからやってましたが、売れた2ndアルバムより僕はこの1stアルバムが好きです。「ファイヤークラッカー」、「コズミックサーフィン」、「東風」、「中国女」等々いいです。原点ですよ。
でもこの1stアルバムがはずしていたら、今のYMOはなかったかもしれません。多分僕と同じく彼らが売れる前にこのアルバムを買った事を自慢している人、沢山いるでしょうね。
調子にのって?自慢話続きます。中学の時ドイツのバンド、クラフトワークの「アウトバーン」というデビューアルバムを発売と同時に訳もわからず買いました。その数年後クラフトワークは「ロボット」(ディスコダンスとして流行りました。)という曲が世界で大ヒットし、彼らはテクノミュージックのトップバンドになるんです。
おそらくYMO結成に大きな影響を与えたのがクラフトワークだと思います。たまたまだとは思いますが、そんなテクノ好き人間でもない僕が、この歴史的2バンドのデビューアルバムを発売と同時に買っている。吸い寄せられるように。僕のようなアナログ人間が、近未来的テクノ音楽に先見の明があったとすれば…神様のいたずらと言うのはオーバーでしょうか?