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2011年11月12日

店長の愛聴盤シリーズ31

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「aqui, ali, em qualquer lugar」 Rita Lee
木の葉も色づき出し紅葉シーズン到来。もう晩秋です。皆さん秋を満喫していますか?
僕はと言えば、10月中頃から風邪をひいてしまいもう一か月が経ちます。高熱が出る訳ではなく鼻水・咳・胃とローテーションしながら、なかなかスッキリしない状態が続いています。
10月はそこそこ忙しかったので風邪をひく暇もなかったはずなのに、体が弱くなったのかな。最近妙に風邪に好かれていますね。
外に遊びに出ることもなく、深まりゆく秋の夜長を楽しむ余裕もありません。夜のお楽しみタイム、隠れ家での音楽、本のプライベートタイムも自粛しおとなしくしています。とは言いつつも好きな音楽は、オン・オフ問わずいつでも流れていますよ。
「だって音楽がないと生きていけないんだも~んっ!!」
という事で最近ペースが落ちてきていた愛聴盤シリーズ。オススメのものは死ぬほどあります。ありすぎます。どのあたりを紹介したらいいのか迷っています。何度も言っていますが、どんなマイナーなアーティストであろうが皆さんに「以外といいじゃん、センスいいじゃん。」と感動と感謝?してもらえるような一枚をと思っております。このネタがないと僕のブログじゃありません。まるでクリープを入れないコーヒーです。(古い!)あまり興味がない方には退屈でしょうが、流して下さいね。
さぁ今日はとびきりご機嫌なカッコイイ、ビートルズカヴァーです。歌うのは、ブラジリアンロックの女王RITA LEEです。ブラジルを代表するロックグループ「ムタンチス」のリードヴォーカルです。彼女が2001年に出したビートルズのカヴァー。ビートルズカヴァーは多々あれど、彼女の年季の入った艶のある声が名曲に新しさを吹き込んでいます。英語とポルトガル語で歌っています。この1枚ならわかりやすくノンジャンルで楽しんでもらえると思います。みつけたらぜひ聴いてみて下さい。
僕も早く風邪を治して、自粛している秋の夜長を取り戻したいと思います。 

2011年11月05日

見えないものが見えた?-ランティコガルダローバ

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以前から何度もお誘いはあった代理店。扱っているものはあまり聞きなれないブランド、明らかにナポリサルトの高級服が中心で僕の店の品揃えとは釣り合わない、憧れはあっても縁がないものとあまり興味がわきませんでした。
ところが、どこでどうなったんでしょう。気がついたら今のアルバーノにはなくてはならない、目が離せない存在になっていました。不思議なものですね。縁があったのでしょうか?
何の話かと言えば、2年程前から取り引きを始めた「アルヴェスティ」のことです。初めてショールームを訪ねた時に、そこの社長さんにいろいろ説明をしてもらったのを覚えています。風貌にインパクトありました。その後数か所他でその社長さんの噂を耳にしました。
「彼はナポリとか南の方が好きだから。」
いろんな代理店はありますが、アルヴェスティはちょっと異質な匂いがする。南イタリアへのこだわり。社長の審美眼。青山の名店スティーヴさんの影響もあってか、ナポリ・南イタリアに僕の気分が向いてきました。アルヴェスティのちょっとマニアックな部分が僕の何かを刺激します。GAIOLA,Gi.Capri,ボリエッロ、カラブレーゼ…。高価なサルトは無理でも、このあたりのブランドならアルバーノに新しい風を運んでくれるんじゃないか?正直なところ今の商品のセレクトに釈然としないものも感じていました。
タイミングなんかな?数年来のお誘いに見向きもしなかったのに…。
今年アルヴェスティの事務所、ショールームが移転しました。その1、2Fが「ランティコガルダローバ」という直営店になっています。
「ショールームの壁、床すべてやり直しして、什器はわざわざイタリアで買い付けてきたんですよ。
改装費・什器の送料がすっごくかかりましたよ。何もそこまでやらなくても…ねぇ。」と営業の牛谷さんが言ってました。でも、僕には社長のこだわりが伝わってきました。
そして、ショップの中を見せてもらいました。社長の心の中がはっきりと見えました。商品セレクト、インテリアセンス、ヴィンテージマニア…僕と同じ匂い。ソファ、シャンデリア、ライト、小物全てイタリアのアンティークらしいです。ビンビン伝わってきます。
「恐れ入りました。こりゃ筋金入りだわ。」圧巻の店内にしばし言葉を失いました。写真を撮らせてもらいました。
アルヴェスティとの付き合いは始まったばかり。しかし、僕は確信しました。このつきあいは長く続くものになりそうだぞ。

2011年10月30日

レディスの今、アルバーノのレディス

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ドアを開けて中に入ると、すぐにレディスの売り場が広がります。
アルバーノと名前を変え、レディスファッションを正式にスタートし6年経ちます。最近はメンズ部門の勢いに比べ、レディス部門が元気がないように感じます。来店客が少し減り、新しいお客様もキャッチ出来ていない。レディスを始めた頃は、メンズがもう一つでレディスに助けられていました。レディスをやって良かったと勿論思っています。
今アルバーノ・レディスはどこへ向かっているんだろう?何を提案したいのだろう?
メンズから見たレディス服屋。そんな品揃えの店があってもいいのではないかと思って始めました。今まで試行錯誤しながらやってきました。メンズ同様特にターゲットを決めつけず、大人のファッションを提案してきたつもりです。今でも支持して下さる女性の方はおられます。ただ品揃えをしていく中で、自分に迷いが出ているかな?
レディスを扱っていても、僕がエラそうに最近の女性のファッションは…。なんて語れる程勉強しているのかと言えば自信はありません。(そのくせに、この春オトナキレイ学というファッション講座で講義したりして…。)
でも、どうなんでしょうか?日本のメンズでは、イタリアオヤジスタイルが確立したようです。40・50代のオヤジのクラシックモダンなスタイルに30代の青年が憧れている。それに比べ女性の40・50代のファッションスタイルは、確立されたものがあるのだろうか?僕が思うに30代あたりのファッションが全盛で、40・50代の女性は若く見せたいとそこに合わせているように思えるのだ。(これはあくまで僕個人が思うことです。)40・50代だからこそ着こなせるファッションスタイルがあるはずだと信じています。
確かにメンズもレディスもファッションスタイルは多様化している。男のイタオヤスタイルだって一部の人達の間でしかなく、大多数の40・50代はファッションには無関心。レディスファッションは外資系ファストファッションの流行が、ちょっとベクトルを変えたように思う。
まぁ分析していてもしょうがない。もう来春のレディスの品揃えはほぼ完了した。正直そのリストの中にトレンドを意識したものやカワイイスタイルは見当たらない。思い切って今の日本のトレンドを発信していた唯一のブランド(10年近く扱ってきた)を休ませた。残って勝負をかけるのは、メンズで扱っているイタリアンブランド。ヨーロピアンブランドだけである。どんなにいいヨーロピアンブランド身につけていても、自分らしさやトレンドが感じられなければ台無しだ。だけど、アルバーノではトレンドは巻き物やバッグなどの小物で表現し、基本的に洋服はベーシックなイタリアンをシルエット・素材で提案するスタイルでらしさを出したい。
40・50代の女性が自分のスタイルをもつ為に、輝いてみえる様に恰好良いベーシックな洋服を扱っていきたい。上から下まで全てアルバーノでそろえてもらわなくてもいい。シンプルで長く着られそうなものが欲しいと思った時に、アルバーノが頭に浮かんでくればいい。

2011年10月21日

東山BLUE

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久しぶりのブログです。お待たせしました。(こんな長文のブログ待ってないって?!)
パソコンの故障で元々パソコンについてはちんぷんかんぷんの僕があわてても、しょうがないんですけど
知らん顔している訳にもいかず、心配そうに見守るのが精一杯でした。寿命となり新しいパソコンが来て、苦手な操作を教わり(インターネットを見るだけなんですけど)、故障の間に入荷した商品をHPにアップする段取りに追われ、プライベートなブログどころではありませんでした。洋服・旅・音楽・趣味…ネタはいろいろあったんですが、またこれからマイペースで書いていきます。
さて先日、地元の美術館に久しぶりに行ってきました。ある絵を観る為に。その日は最終日。仕事前に朝イチで入りました。僕の重い腰を上げさせたのは、日本画家の東山魁夷です。恥ずかしながら最近まで彼の事は知りませんでした。緑の湖畔に白い小さな馬の絵は、確かお酒のコマーシャルに使われていたような記憶が…。大分前ですが母親が長野の東山魁夷美術館へ行った時に買ってきた画集をみせてもらいました。大自然の生命の輝きを詩情豊かに描く東山ワールドに惹きこまれました。心の奥深いところに安らぎを与えてくれました。僕の大好きなエドワード・ホッパーと何かだぶります。好きなものに理由はないですけど、なんでしょうね?共通点。やっぱり色づかい。色の持つ感受性。数か月前NHKでまさにその東山の独特な色だしについて検証していました。題材になったのは「年暮る」という作品。大晦日の雪の京都の町の風景を絵にしたものです。「うわぁ~この絵好きかも!どうやったらこんな色が出せるるんだろ。」その絵が伝える青白い世界。これが東山ブルーです。
日本人の目から見た、表現したブルー。ブルーフェチの僕。今のファッションの仕事でも僕にとって「青」は、永遠のテーマです。スーツ・ジャケット・シャツ・ニット・タイ…。「青」にこだわっていきたい。同じ青は二つとない。当然イタリア人は青色に対する想いは熱い。ブルーと言っても呼び名がいろいろある。いろんな青が存在する。入場して最初に東山の作品が並ぶ。写真でみた名作があちこちに。東山の信条「描くこと」は「祈ること」。人生を春夏秋冬に例える。東山ブルーだけじゃない。グリーン・グレー・オレンジ・白…。すべてが東山カラー。その繊細で微妙な色を僕の目に焼き付ける。そして、東山のコーナーの一番最後にお目当ての「年暮る」が現れた。大きな絵ではなかった。近づいたり、離れたり。一見すると単調で地味な作品。でも、ものすごく落ち着くブルー。日本の青だ。その絵にコーティングされたような青白い濃淡は、僕の中でひときわ輝いていた。僕にはそこだけ時間が止まったように感じた。僕はその絵から離れることができなかった。仕事さえなければ、ずっとそこにいたかもしれない。
ずっと感じていたかった…。東山ワールドに浸っていたかった。

2011年10月09日

波乱含みの10月

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10月に突入です。食欲の秋・スポーツの秋・読書の秋。そして、オシャレの秋到来ですよ!
アルバーノの10月は、パソコンの故障という緊急事態から始まりました。なんとなーく調子悪いなぁとは感じていました。それでも、なんとか日常業務はこなせていたので、よもやパソコン内部ではエライことになっているとは夢にも思っていませんでした。パソコンという名の機械だけど、気分の浮き沈みがあるんだろうな。なんて、呑気に考えておりました。
そうしたら、ある時突然急に、ブチっと画面が真っ暗に…。それからは、何をしてもどうしてもウンともスンとも言わず…。電気屋さんにみてもらったら一言、「寿命ですね。」
修理出来ない訳ではないけれども、時間とお金がとってもかかるとか…。「OH MY GOD!ナンタルチ~ヤ!」そんな訳で、今までのパソコンはGOOD BYE FOREVERに。ただちに新しいパソコンの手配と旧パソコンのデータの復旧に取り掛かりました。
なんとか今日最低限のことは出来るようになりました。ふぅ~。ちょっと一安心かな?
この間東京出張もあり、ホント慌ただしい10月です。東京ではひどい雨に遭い、衝動的にパッカブルのレインブーツを買ってしまった私です。いつものようにいっぱい歩き回って、ちょっとヘロヘロ。まだ疲れをひきづっています。気持ちではまだまだ若い!と思っていても、体は確実に衰えています。実感。そして、やっぱり高速バスは苦手だな、私。
しかし、東京では良い収穫もありましたよ!現品限り・1点モノ勝負で秋冬物を仕入れてきました。どれもうるさ型の店長のアンテナにかかったモノです。
皆様にご紹介したいモノが沢山あるのに、出来ないジレンマ…。う~ツラかった!
その分これから頑張ってご紹介していきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします!
乞うご期待!

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