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2011年06月10日

イタリアの照明術に学べ

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インテリアの中でも照明は雰囲気作りの主役です。
先日代理店SDIさんの新しいショールームに行ってきました。スローウェアグループ(インコテックス、ザノーネ等)のショールームが西麻布に移転しました。
入り口に入るなり目に止まったのは、僕の憧れのカスティリオーニの名作「アルコ」です。入り口の一角にミラノのスローウェアショップを再現されていて、アンティーク家具に囲まれたスペースにそれが置かれていました。いかにもイタリア的。存在感たっぷりな照明のオブジェです。中は広くゆったりと商品が置かれ、その横にキノコのようなフォルムの「ネッソ」。コーナーにはイタリアらしい美しいライトがさりげなく配置されていました。本国イタリアからの指示でそのショールームは設計されたそうです。さすが!美しい商品と什器のハーモニー。勿論仕事(オーダー)が終ってから、写真を撮らせてもらいました。
照明観はヨーロッパの中でも違うようです。北の北欧、南のイタリア。北欧の照明は建築物との調和を重視し、イタリアの照明はデザインの自己主張が強い。日照時間の少ない北欧は長い夜を心静かに過ごしたいと考え、イタリアは短い夜をドラマチックに過ごしたいと考える。どちらも違った美しさがある。僕も照明(ライト)が好きで、アメリカのアンティークものは結構持っている。イタリアのものが少ないが、カスティリオーニの照明は一つだけ持っている。「ノーチェT」という床置きタイプだ。只「アルコ」は今年中に手に入れるつもりだ。手に入れたい。値段があえば?もし手に入れば、どこに置こうか?店にはちょっと無理か?置ければ経費で落とせるんだけどなぁ。やっぱり当然2Fの隠れ家だな。自分だけのドラマチックな夜を探す為に。夜を充分に楽しむ為に。僕独自のセンスが光る…。

2011年06月01日

ボリオリプレコレクション2

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さて、昨日に続きボリオリ来春夏プレコレクションについてです。僕の注目モデルとカラーバリエーションをご紹介いたします。今回のプレコレはジャケットを中心にオーダーをしました。7月の本コレクションでもまだ追加可能です。
まずは、10年に一度の大傑作と言えるボリオリ・コートからです。今春は異例のハイスピードで店頭からなくなりました。取り扱い店も急増し、雑誌に掲載されることも増えました。長年売り続けてきたコートがようやく日本中で認められたようです。嬉しいと同時に少し寂しさも感じます。お気に入りの色を買い逃された方も多いかと思います。今回シルエットの変更は当然ありません。無地のカラーバリエーションは、どの素材もほぼ同じです。来春夏は爽やかなペールトーンが多いです。
注目はコットン・リネンのヘリンボーンです。サンプルのペールブルーが目に止まりました。何とも言えないいい色。写真はちょっと白っぽく写ってしまいました。コットンが半分入っているので、リネン100%程のサラッとした感じではなく、しっかりとした素材感です。
次は千鳥柄。千鳥と言ってもはっきりした柄ではなく、少しボヤっとした感じのグレーです。コットン・レーヨンの重量感のある生地ですが、その分着た時のシルエットがきれいに見えます。ボリオリコートの違った面を見せてくれます。
そして今回ガッツリと入れようと思っているコートモデルのスーツです。写真に撮ったグレンチェックのガーメントダイ。これはいいっ!ニットタイ等でタイドアップしてスーツでエレガントに。3WAYで着まわすにも何にでも合わせ易く遊べるスーツです。無地のバージョンはピケ素材で入れます。
続いて違いのわかる男のKジャケット。コートのハイグレード版です。と言っても秋冬のカシミアのKジャケットから見るとお手頃です。
まずは、ウールのヘリンボーン。ラグジュアリー!ウールで軽い。色はサンプルカラーがBESTでしょう。次は、今年涙をのまれた方も多い、入荷後すぐに完売したリネン100%のKジャケット。洒脱感タップリの夏の定番(春、秋もO.Kです。)お洒落上級者には欠かせないアイテム。紺は決定していますが他の色どうしましょうか?
最後にコットン・リネンのフレスコ織りKジャケット。これも色に惹かれました。これも写真は実物より白っぽく写ってしまいました。サックスブルーが超キレイです。どんな合わせ方をしても品良く見えるでしょう。以上です。
後DOVERジャケットなんですが、面白い素材は沢山ありました。本コレクションで追加を検討中です。定番のホップサックは、ダークブラウン、ダークグレーが新登場です。DOVER他クラシックスーツに関しては、本コレクションの時にご紹介しようと思います。
気の早い話ですが、世の中気の早い人も多いものです。今から春夏物を探しにお店に行っても意外な掘り出し物はあっても、ピンポイントで狙ったものを見つけるのは多分困難だと思います。
皆さん今現在の春夏のワードロープをご確認下さい。
「紺のリネンジャケットがあればなぁ。」「白っぽいコートモデル買えなかったなぁ。」もしもこれは来年必ず手に入れたいというボリオリのアイテムがあれば、今そういう気分であれば、この機会にご連絡下さい。オーダーの締めは7月初旬です。善は急げ!デス。

2011年05月31日

ボリオリプレコレクション1

気の早い話です。昨日のブログで来春夏のボリオリプレコレクションの話をしました。プレコレクションとは?6月にフィレンツェで開催される来春夏新作発表会(展示会)に先駆けて、その一部を僕達店側に紹介したり、今は生産がない時期なので定番物を一足早くオーダーを受け付けて作りこもうということです。
今まででしたらプレコレクションは、今年のコレクションで残った素材を定番ラインに落とし込んで少しプライスダウンして、先行オーダーを受けるという形式でした。ですから、前はプレコレで30%・本コレで70%の割合でオーダーしていました。今は逆です。プレコレで新作素材がでてきます。人気素材はプレコレで売り切れる事もあります。前倒しでオーダーする傾向になってきました。そんな訳でビッグオーダーをするブランドは、今が真剣勝負となります。とりあえず昨日お話したように、70%程決めて一段落しました。
7月の本コレクションでスーツをオーダーしようと思っています。今度はサンプルに裏切られることがないように祈るだけです。コートライン、ドーバー(この秋からソーホーからドーバーへモデル名が戻ります。)等のジャケットも追加オーダーしようと思っています。定番素材、オールシーズン素材は、7月のオーダーも可能です。明日にでも僕が気になっている商品の一部をご紹介しようと思います。一年後のワードロープを想像している方、こんな色が欲しいなと考えている方、ぜひ明日のブログをご覧下さい。

2011年05月30日

店長の愛聴盤シリーズ 28

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「SONGS FROM THE HEART /ALL OF ME」JOHNNY HARTMAN
昨日・今日と雨が続きうっとうしい梅雨の始まりを告げるかのような週初めです。にもかかわらず晴れ晴れスッキリした気分です。なぜ?何かいいことあったの?いや昨日ボリオリの来春夏のプレオーダーが一段落し、緊張感が抜けたからみたいです。何か先週一週間気が張り詰めていて、大阪・東京と展示会をまわり(横浜でちょっとだけ一休みしましたが…)下見をしてきました。帰ったと同時にボリオリのサンプルが送られてきて、土曜の深夜遅くまで生地スワッチと格闘しておりました。
今秋冬の結果も判らないのに、来年の春夏のことなんて判るかいなっ!とボヤいてもしょうがないです。一年後の店頭の状況をイメージしながら、エース・ボリオリの戦力-コレクション内容・感性・仕入れ数量etc…をフルスロットルで吟味していました。
そんなに細かい性格でなく、人の言う事に耳を貸さない訳でもない僕ですが、こと仕入れに関しては別。かなりナーバスになります。過去に沢山失敗してますから。
今春夏のボリオリのSOHOスーツ。担当者から「前のワイトスーツと名前が変わるだけです。シルエットは変わりません。」と聞いていたのですが、パンツのシルエットは大きく変わっていました。「沢山仕入れたのに聞いてないよぉ~。」そういう事は時々あることです。信用できるのはサンプルです。ところがそのサンプルも時には裏切ることもあります。こんないたいけな僕を裏切るんです。勝手にサイズ変更したり、素材によってものすごく小さく仕上げてきたり、その逆もあったり…。まぁそれでもサンプルを信用するしかありません。僕サイズのサンプルはありませんが、それでも何度も試着を繰り返して、かなり神経質にサイズチェックをします。メンズは同じモデルでもマイナーチェンジをしている場合も十分あります。それを見過ごすと痛い目にあいます。ボリオリ来春夏物(気の早い話ですが)詳しい報告は近々書くこととします。
ムード派の僕としては、真夜中のオーダーに不可欠なのはBGM。これがないとオーダーのイメージがわきません。という事でオーダー時のBGM一番のお気に入り、ジョニーハートマンです。この深みのあるクルーナーボイスは幻想の世界へ僕をいざないます。
ぶかぶかのサンプルが格好良く見えてきました。スーツスタイルに合うBGM?ではBEST3に入るでしょう。彼のボーカルはセックスアピールと細かなニュアンスには女性ファンも多いですが、男の僕も力が抜けとろけそうになります。
「参りました。好きにして下さい。」と訳のわからない言葉がでてきます。皆さんも一度スーツを着てジョニーハートマンを聴いてみて下さい。鏡にうつった自分を見て、きっとこう思うでしょう。「俺ほどスーツが似合う男はいないだろうな。」

2011年05月24日

保守的なお洒落、個性的なお洒落

やはりファッションは人からどう見られるか、どう評価されるかが重要だと思います。自己満足もありますが、人の目を意識するから服装に拘る。当然異性の視線、同性の視線…。自分の拘り、スタイル、ある程度皆様お持ちだと思います。同時に周囲の方々もあなた対してイメージを持っておられると思います。例えば「あの人は清潔感のあるお洒落をする」「あの人は個性的なお洒落」「あの人はいつも同じような服を着ている」
「あの人はちょっとだらしない感じ」etc。結構見られているものです。
一般的にお洒落に見られる人は、本人の拘りと周囲の人がその人に対して持つイメージと一致している事が多いと思います。紺のスリムなスーツがキマってるとか、シャツはイタリア製の白かブルーでネクタイは紺か赤のソリッドタイで清潔感があるとか…。自分のイメージキャラクターを持つという事は大切な事です。
でも、見方を変えるとその人は安心感を求めていて、冒険できない部分を持っているということもあるかもしれません。お洒落を楽しむ人は、いろんな引き出しを持っていて人から見てもつかみどころがない印象です。今日はグレーのダブルスーツにストライプシャツ。明日は紺のチョークストライプのスーツにクレリックのシャツ。ワードロープはバリエーション豊かです。でもそんな個性派なかなかいないですよね。ある程度イメージが定着している方は、意外性が有効だと思います。その意外性が人の目をひきつけます。そのインパクトが普段のイメージを一層引き立ててくれると思います。紺無地スーツが中心の方は、週一回ライトグレーのストライプスーツにする。白・ブルーのシャツが多い方は、ピンクやチェックのシャツにする。自分なりの意外性を探しましょう。それがお洒落の醍醐味です。
意外性という事では僕達店側も同じなんです。このデザイン、この色は入れても売れないから辞めとこう。なんて品揃えが守りに入ってます。どの店も同じブランド、同じような内容になり独自性に欠けてきているような気がします。自分流と意外性のバランス。ここに挑戦する事でお客様も店も更にステップアップできるのではないかと思います。

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