松川(富山の中心を流れる川)のほとりか、海を見下ろせるロケーションに静かに佇む築30年位の洋館。理想はアントニンレーモンド建築(横浜の山手のエリスマン邸等設計)。一見入りにくそうだが勇気をもって入ってみる。
中に入ると広すぎず狭すぎず、カウンター数席、BOX4,5席。年輪を感じさせるウッディな温もり。壁には落書きが…。
基本的に店内は暗いが大きな窓からは、自然光がさしこみ、天候・時間等で明るさが変わる。BOX席にはちょっと不釣合いなバルセロナチェア(ミースファンデルローエ)と
アメリカのアンティークの大きな3人掛けレザーソファが、色鮮やかな絨毯の上に鎮座する。
壁にはレトロなポスターとなぜかシマウマの首の剥製。
マスター行きつけのアンティークショップで手に入れたイタリア製の70'sライト。
洋書が雑然とおかれ、DOMUS(イタリアの建築誌)が数冊飾ってある。そして、スポーツ新聞はかかせない。
オーディオは、マッキントッシュと真空管アンプが2台。カウンターには、レコードプレーヤー。スピーカーは、使い古されたJBL4312と新しくB&Wが2セットある。ヴィジュアルは大きめのモニターから、ジャームッシュの「ダウンバイロー」が流れている。
マスターも数えたことのない膨大なレコード枚数。BGMは片面づつまめに変えていく。
平日の午後は、曜日別に音楽のジャンルが変わる。リクエストはきいてくれるが、レコードのおいてある場所がわからない時は、あきらめる。
エリックアンダーソンの「ブルーリヴァー」は一日一回必ずかかる。
コーヒー豆はいろんな所の豆をおいていて(例えば京都のイノダコーヒー等)、淹れ方は一杯ずつハンドドリップ。おススメ軽食メニューは、太い麺のナポリタン。
マスターは、商店街で35年間イタリアンファッションの店を経営している。なぜかボリオリというブランドが異常に多い。ちょっと接客がくどく、イタリアの話になると興奮する。最初はたじろぐが慣れてくると、なぜだかつい足が向いてしまう…。
これが、僕の夢の喫茶店。
I HEAR MUSIC (STEPHANE GRAPPELLI)
4月好天の昼下がり、店内ものんびりムードが漂います。
秋冬物の仕入れに神経を集中した3月が終わり、少し肩の荷がおりました。
これからは販売に集中、頑張ろうと思います。
皆様もようやく冬物を片付け、春から夏に向けてのワードロープ、ゴールデンウィークにお出かけの方は、トラベルウェアを考えたりという季節ですね。
今 店内でかけているBGMは、リラックス感最高のBGM。来店のお客様も思わず顔もゆるみ、ついでに財布のひももゆるみ、気持ち良く洋服が選べそうな、多分何も買わずには帰らないであろう(だったらいつも流してればいいのかな??)魔法のGOOD TIME MUSIC-ステファングラッペリ。
ジャンゴラインハルト(ギター)との絡みも素晴らしいですが、この人のオールドタイミーなヴァイオリンは人の心を和ませます。
スタンダードなジャズからポップスまで、どんな曲でもグラッペリ流にスウィングしています。
アルバーノではコテコテのモダンジャズはあまりかけませんが、ソフトジャズ、オールドジャズ、フュージョン、ジャズボーカルはよくかけます。
今スタンダード“TEA FOR TWO”が終わり、“DANNY BOY”が流れてきました。
お客様「これも買っちゃおうかな」店長「こんなにまとめてお買い上げいただき、ありがとうございます」(にっこり)
お客様「あまりにもBGMが良すぎて、余計なものまで買っちゃったよ」
先日のブログで、中央通りから遠ざかっていったチンドンコンクールと書きましたが、
昨日は雨の為、かなり久しぶりに商店街の中をチンドンパレードが通りました。
最近空き店舗が増え、大和(百貨店)周辺とは別世界のように感じる中央通りに、正月・山王祭りの時のような賑わい、活気が溢れました。
約30組のチンドンマンが、独自のパフォーマンスでねり歩き、そしてそれを見る人達の笑顔。
ノスタルジックな光景でも、やっぱりいいなぁと思いました。
僕も童心に帰って見入ってました。
最近チンドンも大通りや大ホールで行われているので、チンドンマンとお客さんとの距離感が遠く感じられる気がします。
セントラム(環状線の路面電車)も走り、街の風景も新しくなった今、歴史のあるチンドンコンクールは、八尾町のおわら風の盆のように、富山の街の風物詩としてずっと根付かせたいものです。
(写真は、アルバーノの前を歩くチンドンマンです。)
MEN'S EXやMen's Preciousを見たら、ボリオリがすっごくとりあげられていて驚きました。店長がボリオリと出合ったのは、約10年前 コートラインが作られた頃です。
そこでボリオリに惚れ込んで、他のショップでは広く浅くブランドを仕入れておられるのに、アルバーノではボリオリ1本といっても過言ではない位の感じで現在までやってきてます。
アルバーノの為にあるブランドだ!!と思った。と店長は言っております。
フェリージの時と同様に、まだ海のものとも山のものともわからないようなボリオリの格好良さをお客さんに知っていただく為に、これまた他のショップではみられないような?接客、買う買わないはおいといて、まず試着してみて!という感じでやってきております。
やっとボリオリの格好良さがわかってきてもらえたのかな。という嬉しさの反面、一時の流行物という捉え方をされてしまうのではないか?というような不安というか寂しさもあります。
でも、やっぱりアルバーノはボリオリと共にあり続けるでしょう。
DIRTY DOZEN BRASS BAND 「COLLECTION」
桜満開、ここ富山では「チンドンコンクール」が週末行われます。
全国のプロのチンドンマンが富山に集まり、演技を競います。
富山の桜の季節の風物詩で、これが始まると富山にも春が来たな。と感じます。
富山のチンドンコンクールも、昔はチンドンマンの数も多く、パレードも賑やかで商店街には県内外から人が集まり、歩くこともままならない程の活気と迫力がありました。
年々チンドンマンの数は減ってきて、最近は商店街をねり歩く事も少なくなり、パレードは行われても、僕達の店がある中央通りにはチンドンの音が聞こえず、チンドンは遠い存在になってきています。
今日紹介するのは、ニューオーリンズのブラスバンド「ダーティダズンブラスバンド。1980年代からアルバムは結構だしていますが、今回紹介するのは、ベストアルバムです。
サックス、トランペット、トロンボーンのホーンセクションが絡み合い、ニューオーリンズ独特のディキシーランドサウンドが格好良いです。
ニューオーリンズといえば、ネヴィルブラザーズ、Dr.ジョン等有名なミュージシャンがいますが、アメリカ南部のジャズファンクをベースにしたサウンドという点で共通しています。
ちなみに、このバンドの地元ニューオーリンズで行われるマルティグラというお祭りは、壮大なスケールだと聞いています。一度行ってみたいものです。