今年に入って私アルバ子、自分ではありえないようなミスを連発しております。
どれもよかれと思ってやったことなんですが、全て裏目にでております。トホホ…。
今回もそのパターンです。痛いミスでした。
詳しくは、後日ウチの相方さんが語るかな?
とりあえずパソコン直ったよ。良かった。良かった。
明日からまた頑張りマス。
相方さんもブログ更新頑張るそうです。
皆様どうぞよろしくお願いいたします!
フェリージを扱うフィーゴとの出会いは、20年以上前にさかのぼります。
現在ある取引先では、一番古くなりますかね。いいお付き合いをさせてもらってます。
最近 担当者が変わりました。それが、10年前まで当店を担当していたSさんになったんです。皆様にはどうでもいいことでしょうけど、ただ、担当者が10年ぶりに戻るというケースは、通常ありえないことです。担当者が変わったからと言って、商品に対する見方・取り組み方が変わるということは、基本的にありません。でも、人間同士ですから相性はあるかもしれません。商売の運もあったりして。その点、昔数年間担当したSさんとなると妙な安心感はありますね、あの顔を見ると。
この前もTELがありました。なんか昔の友人と話をしているような気分。
「長谷川さんと会って15年ですよ。まだ青年部長やってるんですか?」
「あの頃は僕も30代、Sさんも20代。ピチピチはじけてたよね。」
その頃フェリージは、まだブレイクする少し前だったと思います。
僕が真剣にオーダーを考え、「このモデルは、この色でいこうかな。」と言うと、「えーっ、それはないんじゃないですか?多分売れないと思いますよ。」こんな風に言う営業マンいますか?Sさんだから許されるんでしょうけど。
でも、それは彼のプロとしての本音の声と受け止めていましたよ。
「今日はなんかヤル気ないなぁ。昨日飲み過ぎちゃったよ。」
僕が長年使ってるバッグを見て、「まだそれ使ってるんですか?新しいの使いましょうよ。」
まぁ、そんな調子のSさんですが、なんか憎めないキャラクターなんですよ。あのニヤけた顔つきは、相変わらずですね。これからもアドバイスよろしく頼みますよ。Sさん。
フィーゴとの長いようで短いような20年。いろんなことがありました。モチロンフェリージがブレイクしたことが、一番大きな出来事です。正直ここまで売れるとは思ってませんでした。
10数年前の話ですけど、フェリージショップは日本に数店しかなかった時、当時の社長さんから「富山にフェリージのショップを出しませんか。」ともちかけられました。
その時当店の2Fにフェリージ&CAFEの店をOPENさせたばかりでしたから、お断りしました。タイミング悪かったなぁ。正直ちょっと後悔しています。もし、やっていたなら人生変わってたかなぁ…。
いや、その選択は僕らしかったと思います。
20年の間にフェリージは人気バッグとなり、フィーゴは大きくなりました。正直当店も長くやっている陰には、フィーゴの存在が大きいと思います。代理店と個店の素敵な関係。
お互いのメリットを求めながら、お互いが成長していく。刺激を与えあっていく。
担当者が一回りしてきて、なんでしょうか、なんか不思議な縁を感じます。そして、これからも見えない刺激を与えあっていければ嬉しいんですけど…。
“回る回るよ、時代は回る。喜び悲しみ繰り返し、今日はたおれた旅人たちも生まれ変わって歩き出すよ”「時代」中島みゆき
「UNDER THE BLANKET」 PISANO & RUFF
ゴールデンウィークも無事終わりました。無事?ホッと一息したいところですが、そんなに今年は盛り上がった訳でもなく、淡々としたゴールデンウィークでした。
昨年も書きましたように、予測不能なのがゴールデンウィークの醍醐味。
サプライズな来客があったかと思えば、今日は平日?というくらいのヒンヤリした空気。思わず気分転換にCD整理を始めました。そうすると、不思議と次々と来店客。
前から不思議なんですが、何かをやり始めたり、一服お茶飲もうかというタイミングで来客です。あと、CDが終わって店内が静まり、取り替えているタイミンクでの来客も多い。いや、本当多いんですよ。「ナンデダロウ~。」思わず口ずさんでしまう。(古いか。)
オフクロが「いつもお茶飲んでいればいいんじゃない。」と軽く言う。「たまに飲むからご利益があるんだよ。」と真剣に返す僕。(どんな会話や。)
いやいやお客様あっての商売ですよ。有難いことです。「なんだよ、お茶飲もうと思った時に限って。」なんていうところは、よほど儲かりまくっている店が、商売やめた方がいい店かどちらかでしょう。
しかし、CDの整理を始めると、もうパニックです。ジャンルが多すぎて仕分けできない。そして、どこに置いたらいいのやら。一枚のCDを手に取り、「あれ、これさっき見たぞ!同じの2枚買ってんじゃん。」アホです。たまにやります。この膨大なCDを見て、「将来レンタルでも始めれば。」と相棒。「そうだね、TSUTAYAにはないのばかりだし、いろんなジャンルあるし、お客様の好みを聞いて『これなんか、こんなシーンでいいんじゃないですか』なんて音楽セレクトソムリエなんか気取っちゃって、勧めたりして。」なんて半分本気で考え出したぞ。でも、レンタルにあるCDどこも同じなんですけど、貸し出せるリストとかあるんですかねぇ。僕が所有しているのはマイナーすぎて、借り手がないからだろうと思ってるんですけど。もし、簡単に出来るとすれば誰かやってるか。
なんかとりとめもない話になってきたんで、CD整理でみつけた愛聴盤でも軽く、ゴールデンウィーク明けのぽっかり空いた心を埋めてくれる、木漏れ日の様な優しいサウンド。ハートウォーミングなジャケットだけでなごめます。
パイザノ&ラフ「アンダーザブランケット」。これはどんな音?イージーリスニングっぽいけど、ヴォーカルやコーラスがさりげなく入ったり、ジャズっぽい音があったり。
1曲目の「UNDER THE BLANKET」ほんわかフレンチホルンとパーカッションがどこか遠いところへ連れて行ってくれます。
6曲目ソフトロック大名曲「DRIFTER」をつま弾くギター、チルドレンコーラス、スキャット、車のエンジン音等で素敵にアレンジ。さわやかな5月の空に広がります。まさに毛布にくるまれているような心地よさです。
自称音楽セレクトソムリエがあなたに贈る、とびきり素敵なサウンド。
「ITALIA] CHRIS BOTTI
ゴールデンウィーク。今頃異国の地で現実逃避している方もいらっしゃるでしょう。僕も意識的に普段から現実逃避(趣味)しておりますが、やはり異国の地で日常生活を忘れたいなぁ。長期休暇が欲しい!
行きたいところだらけですよ。それを夢見るのは、それはそれで幸せなんでしょうが。本当海外行ってないなぁ。ヨーロッパは、ドイツ・オーストリアとイタリアの2回。
アメリカは、まだ見ぬ憧れの地なんです。ニューヨーク。僕の想像は、頭からあふれこぼれおちます。必ずや行きますよ。その時は、店をしばらく休ませてもらいます。(宣言)。
そして、10年以上行ってないイタリア。今度訪れるなら、当然南イタリア。ナポリの服はいい、ナポリ最高とうるさいくせに行ったことがないんじゃなぁ。ナポリを見るまでは、僕は死にましぇ~ん。
今日は久し振りの愛聴盤です。タイトルはそのまんまITALIAです。ナポリ、カンツォーネではありません。太陽さんさん陽気なイタリアではなく、ノスタルジック哀愁たっぷり、僕のセンチメンタル、ズッキンズッキン?のイタリアでございます。
アーティストは、現在アメリカで人気№1トランペッター。トランペットの貴公子CHRIS BOTTI。昨年来日し、BS「エルムンド」にも出演しました。皆様見られましたでしょうか?イケメンです。そして、若い。もう50歳なんですが、全くそうは見えない。日本人から見ると外人さんは年齢以上に見えることがほとんどなんですが。あまり恰好良いジャズアーティストもウソくさいですが、実力は本物です。情感つまったトランペットの音色が素晴らしかった。マイルスの様な音色だが、「スターダスト」か「マイ ファニーヴァレンタイン」を演ってました。
彼のジャズはコンテンポラリーなソフトジャズ、昔で言うならフュージョンといいましょうか。難しくないし、すごく聴きやすい。1曲目から僕の大好きな映画「Once Upon A Time In America」から「Deborah’s Theme」。ベタです。ベッタベッタです。わかっているんですが弱いんです。この世界。僕は意外と単純なんですよ。こんなわかりやすく、泣けるメロディかけるのはイタリア人しかいないでしょう。映画のシーンがよみがえります。モリコーネとレオーネとデニーロ。古いニューヨークとイタリアの哀愁。あぁたまらない!2曲目アンドレア・ボチェリが歌う「ITALIA」。3曲目「VENICE」ゆったりとした優雅な曲が続く。イタリアの郷愁(ブラジルではサウダージと言います。)がつまった美しいアルバムです。
ネイビーのストライプスーツにノータイで白シャツ、トランペットを持つボッティのCDジャケット。タイトルがなくてもITALIAです。肩のラインが美しいのぼりの高いイタリアンクラシックスーツ。どこのブランドかな。
音楽の聴き方は十人十色。
僕は、メロディで聴くタイプだ。ラップやヒップホップは馴染めないが、日本のフォークは別。歌詞が勝負だ。「何に対して何を歌うか」がフォークのメッセージ。
だが、このシンガーの場合は、ちょっと違う。歌われた「言葉」そのものが聴き手のイメージをふくらませ、それぞれの情景を絵画の様に心に写し出す。フォークの様なメッセージの押しつけがましさがない。
温かみのある丸い声質。「言葉」の余分な艶を消して、丸裸にしてしまうような声。サビだらけで手垢のついたポンコツな「言葉」を磨き上げ、パズルのように重ね合わせていく。「言葉」あやつる職人。
そして、彼の「言葉」は、当たり前の日常生活を送る僕の胸ぐらをつかみ、グラグラとゆすってくる。
友部正人。知る人ぞ知る伝説のシンガー。詩人。日本のボブ・ディランと人は言う。
友部が僕達の商店街にやってきた。サプライズ。2月11日。アルバーノから100m離れたカフェでLIVEがあった。30人近いオーディエンスを前にギター1本で、友部は「言葉」を投げかけてくる。余計な装飾、華やかさは邪魔だ、友部の「言葉」には。生で聴く友部の詞はは、CDの何倍も重みがあり、僕の心につきささった。
友部のことを教えてくれたのは、20年付き合いのある代理店のFさん。いつものことだが、ショールームで洋服チェックをしていると、横からCDを持ってあらわれ、「これ結構良かったよ。知ってる?吉祥寺でLIVEみてきたんだ。」Fさんとはもう洋服そっちのけで、お決まりのディープな音楽談義。
Fさんの得意とするのは、日本のフォーク周辺。僕も知らないアーティストの名が次から次へと飛び出してくる。「長谷川さんならハマるかも。」数年前に友部のCDを沢山借りた。
最初は訳わからず流していたが、聴きこんでいるうちにいつの間にか友部ワールドに引き込まれていた。歌詞は難解だ。フォークソングの様に口ずさめるものはない。ただ、シンプルな詩、「言葉」が心の中にボヤっとアートを描き始めた。
“ふと後を振り返ると そこには夕焼けがありました
本当に何年ぶりのこと そこには夕焼けがありました
あれからどの位たったのか…”
LIVEび終盤、僕の大好きな名曲「一本道」が始まった。
一言一言「言葉」をかみしめながら、僕の瞳はうるんでいた。
LIVEは終わり、写真を撮りサインをもらった。
拓郎、陽水メジャーなフォークソングは、ストレートに心に響く。
友部はフォークと言うより、詩の朗読、ポエトリーリーディングの世界。心の中に音、映像を写し出そう。
彼の詞をイメージするには、まだまだ時間がかかるだろう。これからの人生、友部の音楽を聴いて想像力を研ぎ澄ませていきたい。そして、僕の心の中で、沢山の新しい作品が生まれてくるとうれしい。
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