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2012年11月23日

店長の愛聴盤シリーズ41

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「haizea」
ごひいきのアンティークショップのオーナーとのTEL会話。
「1週間前のブログに出てた70’sのイタリアのテーブルライトは、まだあるかな?」
「まだあるにはあるんですが、一人『気になるからちょっとおさえといて。』という方がいらして今交渉中なんです。ただ、その方よくTEL頂くんですがキャンセルされることも多いので、どうなるかまだわからないんです。」
「あらら!最近買い過ぎてたからちょっと躊躇してたんだけど、やっぱりすぐTELすれば良かったなぁ。結果はいつわかるの?」
「明後日位までに確認して連絡します。」ということで待つことに…。
そして、昨日連絡があり買われることになった。ということだった。不覚をとってしまった。
売れたとなると、より愛しく思えてしまうもの。1点物ヴィンテージだと思うと、悔しさがこみあげてくる。
ホント最近ハイペースで買っていたし、置く場所も決めてなかったので(これはいつものことであるけれど。)、まぁ縁がなかったと思いながら、それでも未練たらしくブログでその商品を見ては、ため息ひとつ。
最近ブログご無沙汰でした。愛聴盤もしばらくぶりです。
音楽?相変わらず朝から寝るまで浴びる様に聴いてますよ。買い置きのCDが増えてきて山積みになっております。
「俺は何者や?」ヴィンテージ家具と音楽への欲求は、とどまるところを知らないようです。沢山新しい音と向き合ってるんだけど、心に響く音はそうはないもんです。下手な鉄砲も数撃ちゃ…そんなに当たらないもんです。
それが昨晩買い置きしていたCDの山の中から選んだ一枚が、僕の琴線に触れました。いつ・どこで・何故買ったかも覚えていません。「HAIZEA」と書いてあります。調べてみると、スペインはバスク地方の古いフォークバンドで、75年にだしたアルバムだそうです。男女デュオの柔らかいハーモニーが美しい牧歌的フォーク(この言葉に弱いんです)。幻想的なムードが漂い、白日夢のようなうつろうサウンドです。ファンタジックな情景が目に浮かびます。スペイン語の響きと牧歌的なサウンドが新鮮です。
音楽・家具・食べ物…自分が本当にいいと思ったものに言葉はいらないのかも。
もし、こんな音楽がさりげなく静かに流れているカフェなんかがあったらいいんだけどなぁ。あって欲しいなぁ。あれば絶対毎日通いますよ。秋から冬に変わるこの季節にはしっくりくるんじゃないかな。

2012年11月04日

シーラップを愛する本物志向の女性の皆様へ

今秋はL.B.Mに続き、レディース部門でのアクシデントが多いです。どうしたことでしょう。
11月に入りオーダー商品の入荷はほぼ完了なんですが、当店で人気のあのコートブランドのレディスだけがまだなんです。あのコートブランドとは…そうです「Sealup(シーラップ)」です。
実を言うと、現在シーラップのレディースには日本の代理店がありません。この前もお話ししました代理店のドゥエアさんが、長年メンズ・レディース共に扱っておられたのですが、3年前にレディースだけやめられたんです。その後はドゥエアさんに、レディースのオールドモデルをメンズと一緒にオーダーしてもらっています。ですから、今秋冬も新作モデルは見ることはできませんでした。いつも通りオールドモデルのみ数型オーダーを入れてもらいました。
入荷を楽しみにしていた9月。ドゥエアさんからTELがあり、「今になって申し訳ないんですが、シーラップ社が『アルバーノさんのレディースのオーダーを全てキャンセルさせて下さい。』って言ってきたんですよ。」という話。僕は、突然の知らせに絶句。もしかしたら、納期の問題かもしれないと思い、「そりゃ困るよ。入荷を待ってるお客様に『10月までにはいつも通り入る予定です。』と、言ってあるんだから今更示しがつかないよ。遅れてもいいから、もう一度掛け合ってみてよ。」と食い下がった。
数日後担当者から「申し訳ありませんでした。11月までには頑張って作ります。」と連絡があり、ひと安心です。いや~良かった。良かった。
ただ、メンズの追加オーダーをかけたので、それらと一緒に送ってくると思います。
シーラップを愛する女性の皆様、かなり遅れてしまい誠に申し訳ございません。もうしばらくお待ち下さい。
当店のシーラップを愛する女性の皆様は、本物がわかる優しい方ばかりです。気長に待って下さることでしょう。リクエストの定番モデル。久し振りの恰好良いオールドモデル。楽しみにしていて下さいね。
シーラップのレディース、本当素晴らしいです。試着される大多数の女性の方の目が輝きます。イタリア製ならではの立体感、曲線美…。すごくわかりやすい。売る側の僕達も客観的に見て、ウットリします。
過去にシーラップをご購入いただいた女性の方「愛用してますよ。買ってよかった!」とどなたも好評価。別のモデルを欲しがられる方も多い。シーラップのコートを着た女性はすぐわかりますよ。輝いて見えますから。
シーラップ・レディース。日本ではなかなか見かけないかもしれませんが、アルバーノはやり続けますよ。シーラップ社が作ってくれる限り。北陸は富山から、独占販売していきます。

2012年10月16日

神様からの奇跡の一曲

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ミュージシャンが憧れるミュージシャンをミュージシャンズミュージシャンと言う。今では珍しくないが、ギター一本で表情豊かに歌う女性シンガー。その多くは彼女の影響を受けている、リスペクトしている。自分が体験してきたこと(捨て子のような生い立ち、仕打ちを受け家出を繰り返してきた幼少時代)を詩にして、トーキングブルース調に歌うシンガー。リッキーリージョーンズ。
また、会えるなんて思ってなかった。しかも、こんなに早く。
4年前彼女のライブを念願叶って観ることができた。彼女の歌は、僕にいろんな情景を妄想させてくれる。空想の世界の人だった。動いている姿、歌っている姿をナマで見られた幸せはまるで夢のようだった。あの日から4年経った2012年9月27日、東京青山のBLUE NOTE。再びリッキーが東京にやってきた。19:00開演。1時間前に会場に着いたが、すでに沢山の人達で活気に満ちていた。ライブが始まるまでのなんとも言えない期待感、緊張感、これがたまらない。
時間通りにライブはスタートした。今回は、リッキーの弾き語りにギターとチェロのトリオだ。夜に囁くビートジェネレーション。僕にとって世界一恰好良い女性。時には無垢に、時には可愛らしく、時には娼婦のようにアバズレて歌う。その表現力に引きこまれる。
4年前は最初の最後のつもりで観た。感無量だった。ただひとつだけ心残りがあった。それは、僕の生涯の名盤(愛聴盤シリーズ1)セカンドアルバム「PIRATES」から1曲も演ってくれなかったことだ。このアルバムはピアノの弾き語りの名曲が多い。今回のステージの奥にピアノが置いてあった。1曲でいいからピアノに座って演って欲しい。ステージも終盤あたりにきて、遂にリッキーがギターをおいてピアノに向かった!そして、聴き覚えのあるイントロをピアノで弾き始めた。僕の願いが通じたのか?!至福の時が訪れた。もう周りは何も見えなくなっていた。会場には熱唱するリッキーと僕の2人しかいない。長年妄想していた情景が、今目の前で現実に変わった。涙が止まらない。僕の魂はどこへ…。2曲「PIRATES」から演り、ラストナンバー「SATURDAY AFTERNOON1963」静寂の中リッキーの囁く様なヴォーカルとピアノの音が会場に響いて幕はおりた。拍手の渦の中会場からリッキーが去っていった。おそらくこの大勢の人の中、一番熱い想いで陶酔していたのは僕だったのは間違いないだろう。
大好きなシンガー。一番聴きたかった曲。同じ空間で同じ時を過ごす…。
神様が僕に与えてくれた奇跡のプレゼント。ありがとう、感謝します。

2012年10月06日

愛しきジャンクコレクション

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先週の東京出張。仕事が終わり向かったのは、中目黒のMy favorite shop。ヴィンテージ家具・雑貨屋。前にも一度この店のことを書いています。
いつもこの店に行くと、入る瞬間から胸の鼓動が高鳴ります。僕のチキンハートがイーグルハートにグレードアップ??店に入るなり、もう子供目線です。「あっ!これ恰好いぃ~。あっ!それ面白い。あっ!あっちにもこっちにも。」後は我を忘れ宝探しです。こんなオヤジの心をトキメかせてくれる店、めったにありませんよ。高いモノも一部ありますが、大体はかなり良心的プライスです。ジャンクなオブジェ、小物も沢山あります。ホントこれはオーナーの目利きの結集です。
僕にはオーナーのこだわり、気分がよく見えるんです。感性という部分で僕の店の品揃えにも勉強になります。
ジャンクなヴィンテージ家具・オブジェを見ていると、イマジネーションがかきたてられますね。隠れ家に。アルバーノに。将来の夢みる店に…。
もう後は誰も僕を止める事は出来ません。
また、運命の出会いしちゃいました。インスピレーションは大切です。店奥のカウンターに鎮座するガラスのライト。その曲線美に引き寄せられ、しばし固まります。
「イタリアのヴェネツィアンガラスです。ムラーノの70年代製かな。お好きでしょう。本当はかなり高いと思いますよ。」オーナーは僕の好みを大体把握しています。イタリアのヴィンテージ!世界に1つしかない!大好きなライト!僕のヴォルテージは最高潮です。
いつもなら即決するんですが、今回は冷静に一晩考えてみる事に。
その夜「何を迷ってる?1点モノのヴィンテージだぞ。売れたら後悔するぞ。」
お告げがありました。そして、購入。昨日届きました。
この店で買った家具・オブジェ、増えてきました。勿論店内にも置いてます。でも、買って後悔しているものは1つもありません。どんなに気に入っても身分不相応なものは買いません。どんなにジャンクなものでも愛を感じるかどうかです。僕が愛するジャンクコレクション。たいしたものはありませんが、また紹介していきます。

2012年10月01日

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メンズファッション、私達が扱うファクトリーブランド。毎年毎シーズン傾向が変わる事はありません。ただ同じモデルであっても、ミリ単位・センチ単位で部分的にサイジングが変わる事は常識です。そのことによってシルエットや雰囲気が当然変わってきます。ジャケット・スーツは、その数ミリがイメージを左右する訳ですから奥が深いし、面白い。けど、怖いです。
担当者は「いつも通りです。何も変わりないと聞いてます。」と言います。それを信じていつものように沢山のオーダーを入れます。商品が入荷してきて、数ミリ・数センチの違いがあると知った時はビビりますよ。シンプルな男服だからこそ微妙なサイジングが大切なんです。
今日はアルバーノのストックから、相棒がまだ見つかっていないものをご紹介します。そして、お値打ちプライスでご提供しようという企画です。
前年のものもあれば、数年前のものもあります。「これは売りにくいだろう。当然残るわ。」というものもあれば、「なんでこんなのいいものが残ってんの?サイズかな?」というものもあります。モデルが同じでもいつのシーズンのものかでイメージが違うと思います。体型によっては、新しいものがしっくりくるとは限りません。もし興味がある方は是非ご連絡を。
第1回目は、ボリオリのCOATモデル。6つボタンダブルで素材はコットンジャージーのジャケットです。何度も書いていますが、ダブルのデザインってすごく複雑です。ラペル幅、Vゾーン、ボタンの間隔…。そして肩のパット、芯地等の形作り。
このボリオリCOATダブルは、アンコンタイプに狭いVゾーン、ボタンの間隔が広い6つボタン。僕個人的には、すごく恰好良くてボリオリらしいダブルだなと思っています。COATモデルとしては、そんなに洗いをかけたアタリは出ていません。色はブルー系ネイビーです。
着用写真はサイズ42の僕がサイズ44を着ています。

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