ワールドカップ、見てますよ。日本も非常に厳しい状況ですが、やはり本田・香川の強さ、スゴさが感じられませんね。2人がいい状態であれば、展開も変わっていたでしょう。日本の力が出せるのも、岡崎が生きてくるのも、2人の力強さがあってのものでしょう。ビッグクラブチームに入ったことは喜ばしいことなんですが、ヨーロッパの厚い壁にぶつかり悩んだ状況でワールドカップに臨んだことは、日本にとっても不運だったのでは…。
明日のコロンピア線、いい試合期待してますよ。まだベスト16は決まってませんが、出そろえば優勝国予想も白熱することでしょう。モチロンイタリア。アズーリには頑張って欲しいです。得意のしたたかなサッカー。3大会目かな、相変わらず奇想天外なパスを出しますね、ベテランのピルロ。好きだなぁ。
でも、個人的にずっと前から推しているのは、メキシコです。南米にあっては個人技というより組織的な美しいパス回しで、いつも魅せてくれます。海外にはいかず、国内のクラブチームでプレイする選手が多く、目立った選手はいないんですが、団結力を感じます。この前のブラジル戦。キーパーのファインプレーの連続には湧きましたが、美しいサッカーを魅せてくれるメキシコに賭けたいですね。
ところで、実は僕達今回ナポリに視察に行く予定だったんです。
残念ながら、諸事情により行けなくなりました。久し振りにイタリアに行きたかったなぁ。先週あったPITTIも一度行きたいのですが、何よりも今はナポリの商品が多く、気分は南イタリアです。
ナポリ・ソレント・ポジターノ、アマルフィ・カプリ島が手の届くところまで迫っていたんです。洋服以外にも扱えるものがないか散策に行くつもりでした。タイミングをみつけて、近いうちに絶対に行くぞ!
ナポリの服と南イタリアの雑貨・インテリア等をカフェと一緒にやることが、今の僕の夢であります。
今日は愛聴盤。かなりインターバルあいてしまいました。24時間音楽漬けの生活は変わりありません。沢山いい音に出会ってますよ。紹介したいアーティスト山ほどありますが、今日はナポリが幻になったということで、ナポリの粋な男、ジョー・バルビエリの最新作です。こんな素晴らしいシンガーを育んだのは、南イタリアの風土だと思います。
この人のアルバムは2回目の紹介になるんですが、どのアルバムも素晴らしいです。まろやかなメロディーと品格のある声。古いイタリア映画を観てるようなシネマチックな音世界。嫌いな人はいないでしょう。
邦題「静かに、息をするように」。生きている喜びを確かめながら、バルビエリの歌声に身をゆだねましょう。
日本盤にはボーナストラックで、「見上げてごらん夜空の星を」が収録されていて、涙を誘います。
来春夏のプレコレクションが始まっています。先週東京へ行ってきました。
今のアルバーノにあって大黒柱であり、一心同体と心に誓っている「GAIOLA」。
それを早くこの目で確かめたいと向かったのは、青山キラー通りアルヴェスティ。
期待は限りなく大きく、不安はありません。今日は社長ペトリロ氏(ベニー)も来日しているということで、質問・要望も沢山用意し、一日時間をとっています。
展示会一日3~4社まわるのは普通ですが、とにかく当店には運命共同体ですから、アルヴェスティでじっくり一日を過ごす覚悟です。
実は、この秋冬よりブランド名が「GAIOLA」から「DE PETRIRO」(社長の名前)に変わるんです。名前も定着してきたし、「GAIOLA」のロゴも好きなのになぁと言うお客様も多いんですけど。仕方ないですね。
アルヴェスティからは、「アルバーノさんがGAIOLAが良ければ、そのままでいいですよ。」とは言われましたが、長いものには巻かれましょう。ウチのような店が意地をはっても、メリットはないですから。名前が変わっても、モノが変わる訳ではありませんし。
気持ちを高ぶらせてニューコレクションを見ていると、ベニーが来社。
「やぁ、アルバーノ。どうだ売れてるか?」
「今はペトリロあってのアルバーノ。沢山仕入れてるし、売らないとね。反応はすこぶるいいよ。みんなベニーの恰好良いナポリ服を待ってるんだ。」想いを伝える。
ビジネスパートナー、ベニーの顔を見るだけで、気分がおおらかになる。服に対する情熱、方向性は同じだ。
「ベニーがいいモノを作ってくれれば、僕はひたすら売るだけさ。」
ベニーはエスプレッソを口にし、「新しいホームページが出来たから皆で見よう。」とパソコンを開く。音楽にすごくこだわったようだが、音が出ない。ちょっと不満げなベニー。ベニーがうつる素敵な画像は見られた。
その後スーツ・ジャケット柄別にセレクトしてきた新しい生地のプレゼン。
「気に入った生地があったら、マークしていって。参考にしたい。今回はナポリのブルーにこだわったんだ。」ブルー好きの僕は導かれる様に、次々と好きなブルーをマークする。
そして、今秋冬惜しまれながら姿を消したあのモデルが、なんとリニューアルカムバック!!(まだ試作段階だけど。)
朗報?ちょっとわからないが、ベニーの気分がのったのか。ファンも多かったし、オーダーがキャンセルになった方にも再びチャンス。まぁ、そのあたりの試行錯誤が不安ではあるが、逆にこのブランドの新しい挑戦ととらえよう。
一通りの質疑応答?が終わり、爽やかなサックスの麻のスーツにニットタイ、白いシューズで粋にキメたナポリ人は、初来日の奥さんとお出かけだ。僕達も残像を頭に焼き付け退社した。
その夜は横浜。いつものニューグランドではなく、今回は初のランドマークタワーにあるロイヤルパークホテル。日本一ではなくなったけど、さすがに高い。70Fくらいのゴージャスな部屋。インターコンチ、観覧車が真下に見える。横浜の夜景を独り占めの気分。
余韻に浸りながら、ぼんやりと来春夏の店の光景が、海に映ったような気がした。
フラっと入った店で何の雑念もなく目に留まり、興味がわいてきて、段々物欲にかられる。
僕の場合、レコードやインテリア・雑貨がそうなんですが、すごく高価なものなら頭を冷やして慎重になるが、手が出そうなプライスのものであれば、誘惑に負けてしまいます。引き寄せられるように。
モノ自体が、「連れて帰って!」とサインを送ってくるんです。
「僕と出会う為にキミは存在していたんだね。」なんて、メルヘンチックな気分に一瞬ひたったりなんかして。
今日のジャンクモノは、まさにそんな出会いだったかな。10年程前、いきつけの中目黒の店で。
「面白いでしょう。でも、誰も興味を持ってくれないんですよ。」と、オーナーの言葉が忘れられない。
僕も店の片隅で他の商品の台になっていた、このモノに偶然目が留まり、「何なのコレ?ちょっと出してみていいですか?」
六角形の鉄で出来たテーブル?それが6個に分裂する。黒と白が3個ずつ。何に使われていたのかは全く不明。誰が考えたの?どこで作られたもの?いろいろ質問しながら僕の心は、もうこの得たいの知れないモノに感情移入していた。
どこにおこうか、何に使おうか。普通は考える。僕の頭にもチラっとよぎったが、「なんとかなるさ。後は僕が面倒みる。」決断は早かった。
こんな訳のわからないものだけど、ひきつけられたんだから、気に入ってしまったのだから、しょうがないじゃない。プライスは、高い安いはなんとも言えない。僕は安く感じた。この店のモノなら、安心ニコニコプライスだろう。
その店にあったから気に入ったのかなぁ。その店を信頼しているから。訳のわからないモノは沢山買っています。楽しいですよ。別に使わなくても、飾っていても、眺めていても。一時カフェでローテーブル代わり
に使っていました。そして、今はブログで大活躍。商品台としてよく登場しています。
やっぱり僕はコレクターなのかな?自分ではそうは全く思ってないんだけど。
だけど、紹介するのもおこがましいジャンクなモノに物欲を持ってしまう自分。周りの人から見ると、ホント場所ふさぎにしかみえないモノに愛着を感じてしまう。
でも、そんな自分の感覚に一人酔っているのかもしれない。
皆さん、ゴールデンウィークいかがでした。毎年僕達の商いも予測不能と言っておりますが、今年はまずまずでしたね。帰省客の方、旅の方、t地元の方入れかわり立ちかわりの来店。僕達も気分だけゴールデンウィークモードですから、のんびりと?忙しかったです。なんか早く感じたなぁ。あと1日を残した花月(ハナゲツ)の深夜1:00を回ったところです。
今までテレビを見てました。日テレ系「月曜から夜ふかし」という番組。マツコと関ジャニ村上が司会している番組なんですが、僕もまともに見たことがないんです。ただ前からチラっと見た時気になっていたのは、この番組で村上が着ているスーツ。テレビで人が着ているスーツ・ジャケットは、条件反射で目がいきますよ。(プロ意識高い!)当然か。
いつも同じブランドと思えるスーツを着ているんです。なんか気になるんですよ。ラペル幅9㎝位、高いゴージ
のナポリクラシック風。まさに今春紹介しているGAIOLAの新作モデルと衿の雰囲気が似ている。肩はコンケープして、仕立ても良さそう。いい感じなんですが、僕が見たところイタリア製ではないでしょう。肩から胸にかけての立体感が少し違う。今日は最後に衣装提供のテロップがでないかと見てたんですが、でませんでした。どこのスーツだろう?セレクトショップのオリジナルっぽい?一度袖を通してみたいと思わせるスーツ。皆さんももしその時間起きていたら、月曜の深夜見てみて下さい。判る方がいたら教えて!
さぁ、隠れ家にて。まだ休み1日あるので、静まりかえってはいない。人や車の往来がチラホラ。ただ、僕の心のゴールデンウィークが終わりに近づき、リアルな休みモードがON。
レコードライブラリーをつつく。これいってみようか。スゴイジャケットだなぁ。森の中で4人×4人の男女が生まれたままの姿で。見えそうで見えない。なんか自由で楽しそうだなぁ。まさかメンバーじゃないだろうな。ジャケットになんのクレジットもタイトルもない。こんなレコード、どんな気分で買ったんだろ。相当変態やな。下北沢のその異次元レコ屋に行くと、こんな買い方が楽しいんです。これぞ、レコードの楽しみですたい。わかるかなぁ、わかんねぇだろうなぁ。
でも、70年位のレコードにハズレはないんですよ。まさにジャケットの世界にトリップしながら、聴く音。ジャケットの中開きを開けてみると、ワォー!こりゃヤバイよ、もうアップだし、ボカシだし。やっぱメンバーがモデルじゃん。ピースフル!音は想像通り、ジャケット通り。EVERGREEN BLUESHOESだとさ(「永遠の青い靴」)いい名前じゃん。
今度考えているカフェの名前にでもしようか。なんかこの輪の中に混ぜて欲しくなってきたゼ。裸でたわむれながら、思いきり森の中走り回ってみたい。どんな気分だろう。
スンマセン、くだらんことでひっぱり過ぎました。
ところで、さっき見ていた番組でやってたんだけど、最近は男も美容院より床屋へ行く人が増えているそうだ。僕はスーツ屋やると決めてから、ずっと7.3分けなので昔から床屋派だけど。
皆さんはどうですか?7.3分け、刈り上げ、2ブロックが流行ってるらしい。メガネはセルタイプ。そして、スーツスタイルで決まり。要は、50年代風かな。ゲイリーグラント、マストリヤンニ…。ようやく時代が僕に追いついてきたかな。ゴホッ、ゴホッ。なんちゃって。ちなみに僕は右からの7.3分けです。どうでもいいか。
あと、床屋で髪型決めて、その場でスーツ・ジャケットを合わせて売ってる店があるみたいですよ。考えたなぁ。どんな服・ブランド売ってんだろう。床屋と服屋のコラボか。アルバーノもパクっちゃおうかな。僕のいきつけの近くの床屋と組もうか。あいつの腕は間違いない。まず、床屋に貼ってある髪型の写真の横に、僕の7.3分けヘアーとスーツ姿の特大写真。イイネ!イイネ!もう強引にトルソー2、3体持ち込んで、ビシッとスーツ飾っちゃおうか。それともアルバーノで好きなスーツ・ジャケット試着したまま、彼を読んで髪セットもいいんじゃないの。お買い上げの方には、記念撮影なんてどうだ。
スーツ売れまくりじゃん。なんか夜中の3:00に何考えてんだろ俺。妄想族です。
さぁ、最後にお決まりもう一枚、ゴキゲンなレコード紹介して終わりましょうか。
今日は裸つながりで、これだな。ブラジルのマルコス・ヴァーリ(これは有名。)82年のアルバム。メロウ感たっぷり、エロくて、ソウルフルでグルーヴィー。
さぁ、明日も頑張りますか。オヤスミナサイ。
京都の大学に通う学生だった僕は、北山通り(まだ賑わう前の、今はどうなのかな。)のメンズショップのウインドーに、神々しく輝く30万円の値がつく美しいスーツにしばし目を奪われた。
「これはなんなんだろう。なんでこんなに高いのか?」
イタリアのイの字もなかった時代。スパゲッテイは知ってても、パスタなんて知らない時代。その時見たスーツが、イタリアのアルマーニというブランドであると知るには時間がかかった。
就職しレディースショップで働く僕のトレードマークは、DCブランドのスーツだった。
ただ気がついた頃には、世の中のトレンドが「イタリア」というワードで溢れていた。そして、富山に戻り店を手伝いだした時、周りの店を見渡すとイタリア服が氾濫していた。雑誌も話題もイタリア、イタリア。ダブルのスーツが男のステイタスになっていた。スーツしか着ない僕のベクトルは、当然本場イタリアに向いた。
初めて扱ったイタリアンブランド。当時人気赤丸急上昇の「レポーター」というブランド。
近くの店で扱っていたが、ダメもとでアプローチした。展示会に行き、初めて袖を通す。
「これが本場イタリア服か、なんか違うオーラがでてる。」鳥肌が立った。
なんとかして扱いたい。願いは叶った。多くの芸能人も着ていた「レポーター」は、人気者。良く売れた。1つのブランドにこだわるのは、その時からか。その頃はメイドインイタリーは高かったので、ライセンスやイタリアもどきのものが多く、皆それを着ていた。僕も最初はそんなにこだわっていなかったが、徐々にイタリア製の美しさ、立体感にハマっていく。
そのうち主力ブランドが、豊田貿易が扱っていた「ヒューゴボス」を作っていたスイスブランドになっていた。フィーゴの「コルネリアーニ」、伊藤忠の「パルジレリ」、「イザイア」もやった。バブルの勢いだ。気がつくと、当店は完全イタリア製が占めていた。
そして、数年前日本のトップファクトリーであるRさんから声がかかる。日本製とは縁がなかっただけで、日本の服を否定している訳ではなかった。オーダーも出来るようだし、いろんな体型の方にの対応できる日本製も必要かな。とは常に思っていた。
早速試着してみた。すごく仕立てのいい服だと思った。日本の服もここまできたのかと実感した。ただ、鏡にうつる自分の姿に何かがよぎった。高校の時の記憶。トラウマなのかな。スタイルも仕立てもいい。いいんだけど、自分の体型が見える。コンプレックスのいかり肩のラインがわかる。ほんのささいな自分の問題だ。何をこだわているんだ!みんなはいいと言ってくれるはずだ。でも、やっぱりここは譲れないところだ。自問自答。
自分が納得いくものしかお客様に勧めたくないというガンコな信念と、高校の時のパットナシジャケットのアレルギー。頭の固い男だ。Rさんのお誘いは断る事にした。日本製スーツのクォリティの進歩は、すごくわかる。ここ数年でさに進歩しているのかもしれない。でも、今はイタリアの服にこだわっていくことが、自店のアイデンティティだ。
その言葉の裏には高校時代の苦い思い出が、深く根をはっているんだろう。