イタリア服を愛する者にとって、メンズショップの聖地ミラノにある名物ショップと言えば、「AL BAZAL(アルバザール)」。
お決まりのダブルのジャケットに身を包んだ、オーナーのリーノ氏の存在がこの店の顔である。
一度は訪れてみたい名店。僕も行ったことはないが、写真を見て驚くのは、商品の陳列とその在庫量である。
手が届かない三段ハンガーにギッチリ詰め込まれたスーツ・ジャケット・パンツ…。
決まったサイズのラックに収納されたニットやシャツ、タイ…。
在庫量なら負けない自信があるアルバーノもこれを見ると、「ハハァ~、参りました!どうぞ煮るなり焼くなり好きにしてくだせぇ~。」とひざまずくしかないだろ。
この店内を見ると、いろいろ考えさせられ、また想像してしまう。
ウチもどちらかと言えば、アルバザールタイプの店だが(店名はマネた訳じゃないよ。)、自然とそうなっていった??在庫を出し続けてる結果です。
でも、ここは最初からそれを想定したレイアウトを作りこんでいるのがスゴイ。
どこに何を置くか決め、後は想定通りの商品を仕入れ続ける。
これは、今年のモノ?これはいつの?なんて聞くのが陳腐だ。
「イタリアのクラシックな男の服に時代性なんてないよ。」と言われるだけだ。(スタイルに対する熱く強い想い。)
僕たち小さなショップには、この店の精神がうらやましい。(僕の感想だけど。)
ブレずに店内すべての服を愛し、男服の奥深さを伝えているのであろう。
この店に入ると、きっとそこには暗黙のルールがある。店員と客の距離感、そして「会話」だ。
「ちょっと見せてくれ。」とは言えないだろう。会話のキャッチボールの中から何かが生まれ、ショッピングを発展させていくのだろう。
僕達のような個人店の場合、その店毎のルールはあるべきだと思う。
モチロン主役はお客様であることには間違いないが。
アルバザールのスタイルは理想だ。だけど膨大な在庫を売りつくすのはただごとじゃないぜ。
当店も今の在庫を地道に売っていくのはツライものがある。
アルバザールは後継者問題もクリアしているのか。
だから、この在庫量を維持すればいいんだろうね。まぁ余計な心配か。
当店は後継者は考えていない。自分達でおしまいだと思っている。
だから、在庫は減らしていかなければならない。
だけど、アルバザールが僕の理想なんだよ。ん~、すっごい矛盾してる!
(どなたか10数年後?我こそは!と、手を上げてくれる方はいないか。)
ホントは、もっと沢山ハンガー作って商品おけるように改装したいんだよ~。
恒例のサマーセールが始まりました。
皆さん!掘り出し物を探しに、ぜひいらして下さい!!
ネットでご紹介してきました商品で、気になっているものがありましたらプライス・サイズ在庫等遠慮なくお問合せ下さい。
セールの終了日は、まだ決めていません。
サイズ、カラーの欠けが進む前に、ご来店下さいませ。