ミニマルな美しさの追究。シーラップが打ち出すコートには、流行に流されない伝統的な匂いが存在する。シンプルなスタイルの陰に、口では言い表せない色気と美が宿っている。男も女もその何とも言えない完成美に魅了される。
レディースのコートだ。一度はキャンセルを宣告されるも、なんとか1モデルを除いて全て納品された。
その中で久し振りに再会した名作コートをご紹介しよう。HP初登場、シーラップロングステンカラー。7年前に登場し、3年間人気を得たモデルである。当時はピンクや赤のショッキングなカラーもあった。今回はメルトンのブラック。とにかく美しい。恰好良い。それ以外の言葉がみつからない。
何故再会か?実は、毎年オーダーし続けるも4年間このモデルのみキャンセルされ製作されなかったのである。今年も期待せずにいつも通りオーダーを入れてみた。
なんと!今回はコンファメーションリストにのっているではないか!
何度も書いているが、シーラップ・コート職人集団。いかなるアーカイヴなモデルもリクエストに応えてくれるはずである。4年間のブランクはナゾであるが、とにかくめでたく久し振りの再会となった。待ってましたよ。それだけの価値が十分あるコートだ。結構タイトなサイズ感。素晴らしい曲線美。フロントの比翼、袖のベルト、ウエストのベルトが同じデザインになっている。
今のユーロ安。プライスも4年前からみると、かなりお手頃。この完成度でこのプライス。
長年愛用してもらえる名作コート、祝復活!
スーツ・ジャケットに華を添えてくれるポケットチーフ。一度つけるとなくては寂しい、物足りない存在になります。同じスーツでもその日のチーフによって、スーツを違った表情に変身させてくれます。
挿し方、見せ方等は、スーツ・ジャケットとのバランスが大切なポイントです。タイドアップの場合は、控えめに見せるのが良いでしょう。ノータイの場合は、多少主張してお茶目にいきましょう。
挿し方は意外と難しいですよ。慣れですけど、鏡の前で悪戦苦闘も必要です。雑誌等で基本的な挿し方は書いてあります。ただ、書いてある通りにやってもなかなかキレイになりません。僕は自己流で、結構テキトーに入れてます。
主張させるポイントとしては、無造作に入れて、ポケットの前の方へ押し出すように(胸の方へ押し込むのではなく、たれ下げる感じ)に入れること。
カラブレーゼ・フィオリオを中心に仕入れました。1つのチーフでも見せる部分によって、何通りでも色や柄を楽しめるものも多いです。
今シーズン当店が扱うシューズは、セラフィニ、ステファノ・ガンバ、そして今回ご紹介するドレスシューズのディメッラです。
以前に入荷していた1型と追加オーダーをかけた3型です。
まずは、定番のスウェードチャッカーブーツです。色はダークブラウン。いつの間にかなくなっていく一番の売れ筋です。
続いて定番ストレートチップ。色は黒で表面がガラス加工の光沢があります。このモデル現在他にもアンティークレザー風の黒とミディアムブラウン2色あります。
そして次は、ウイスキーブラウンの外羽根ストレートチップ。
最後がアンティークレザー風のライトブラウン、コインローファーです。
昨日から富山は白銀の世界です。シーラップメンズコート、最後のご紹介となります。
定番ピーコート。最初の入荷分は即完売。追加の入荷分も残りわずかという状況です。問い合わせをいただいたサイズが重なってしまった為、数名の方には大変申し訳ない結果になってしまいました。
このピーコートも余計なディティールを排除した、ミニマムな美しい仕上がりになっています。
丈はジャケットが丁度隠れる程の長すぎず、短か過ぎずです。上衿は大きく、台衿にステッチが細かく入っていることで、キレイに立ち上がります。ボディはバックベルトで二段階に調節できます。
毎年紹介しておりますが、大人顔のスマートなピーコートとしてロングセラーとなっております。
シーラップ新作3型のうち最後の1型の紹介です。
満を持して紹介するバルカラーコート。ステンカラーの変形衿。
これがナカナカいいんですよ。お客様の反応もいい。ここ数年シーラップの新作は、今一つコレだ!というものがなかったのですが、デザイナーが変わって少し雰囲気が変わりました。
その中から3型チョイスしたんですけど、どれも定番の仲間入りしそうなイケメン。
このバルカラーコート。肩幅、身幅はかなりタイト。注目すべきは肩周り。セットインラグラン(定番ステンカラーで使っている、前はセットインで後ろがラグラン。)のちょっと変形。なんていうかな?ラグランスリーブで前だけをセットインにみせたアイディアもの。流石のテクニック。
ですから、タイトな肩でも不思議なことにスーツの上からも楽に着られます。素材はメルトンで結構重量はありますが、立体感がありその重さは全く感じません。
名だたる色々なデザイナーブランドの難しい要望に応えてきたコート職人集団、シーラップだからこそ作りえたミニマムな美。このコートの完成度を見ていただければ、着ていただければこのブランドのスゴさを納得してもられると思います。
ちなみに、シーラップは直輸入しております。こちらの話ですが、ユーロ105円で決済しました。円高による日本経済への悪影響が問題となっております。日本の景気の悪化は厳しいところです。ただ、輸入物を扱う私達は少しでもお安くお客様に商品を提供できるはずです。イタリアのホンモノを適正価格で提供することをモットーとしているアルバーノにとって、シーラップのコートはそれを実現できるブランドのひとつです。