僕の音楽鑑賞人生もそろそろ佳境に入ってきたのかな。
CDショップに行ってもときめくような出会いが、かなり減ってきているような。かなり聴きまくったもんなぁ。
いきつけのCAFEでCD売ってるんだけど(NOWHEREっていう店なんだど、ネットで検索してみてね。)、マスターが、「長谷川さん こんなのどうですか?」手渡されたのが、『死ぬ前に聴きたい曲を集めたコンピレーション』
「そうだよな、いつどうなるかわかんないもんね。もし自分に何かあったら、この曲かけてくれ。というのを考えとかなきゃ。」 ナンマイダ~。
「その前に家中にちらばるCDを整理処分しなさいよ。」 と、オフクロの声が聞こえる。
「わかってますがな…。」
最近 京都の祇園でBARをやってる僕のGIRLFRIEND(自分で思ってるだけだよ。)から、「店でかけるCD、なんかいいのある?」というリクエストがあり、今 考えてるんだけど、かっちょいいヤツと言われたけど…。最近の僕は、かっちょいいヤツより心を静める系の音と向き合ってるだけに、う~ん 何がいいだろう。自称音楽ソムリエとしては、腕の見せどころだよね。
さて、今日はイタリアより無事GABOが全量到着した。
なんせ直輸入してるんで、お金はモチ前払い。(ちょっと工面するのが大変。)
でも、長年これが当店のやり方なんで、できれば直輸入。
とにかくコロナウィルスで運送会社が使ってる航空会社によって、到着が遅れそうなところだったので、ホッと一安心。
肝心の中身なんだけど、実はまだ開けてない。
なんせアルバーノの屋台骨ナポリトライアングルの一角。期待がつまっている。
GABOが着いてから、春夏物の紹介を始めようと思ってたから。
ゴメンね、じらし~。
このパッキンに詰まったナポリの空気と一緒に味わいながら、GABOの服を吟味したいんだ。
人が寝静まった静かな商店街。
明かりのついたスーツ屋の奥では、一人の男がシナトラの甘い声に包まれながら、ナポリの空気と服に舌つづみをうってることだろう。
春夏物の入荷ですが、今のところ順調に入荷しております。
が、ここにきてイタリアでの新型コロナ肺炎の感染が急激に拡大しております。
もしも、中国のように物流が止まってしまえば、こちらからお金を送金しても、ブツ(商品)が止まってしまい入荷が遅れてしまう…なんてことも考えられない話ではありません。
現在 当店には春夏物商品で埋まってはおりますが、おそらく皆様お察しの通り、倉庫での冬眠から目覚めてきた定番商品、個性的な秀品もかなりあります。
アルバーノは正直者です。店内にある全部がホカホカの新入荷の商品とは申しません。
「また、お前の出番だな。そんなに引きこもらずに、そろそろ今年あたり一人立ちしてくれよ。」
親心で旅立ちを願っている商品も沢山あります。
「これ、前からあるよね。」 なんて先入観を持たず、清らかな気持ちで商品を見てやって下さい。
数年見てると、久しぶりの再会に意外と心が動くこともあるかもしれませんよ。
今日は福井から、Hさんが来店。
「今日はたっぷり時間があるんで、ゆっくりしていきますよ。」 買う気満々なのかどうかはわからないが、余裕ある表情に生活の充実ぶりがうかがえる
「福井に行ってもう7年ですよ。」 「え~っ、もう7年も経つ?!早いねぇ。」
Hさんは7年富山で過ごされ、福井に行って7年。転勤族だ。
独身時代から当店に通われ、気がついたら結婚、転勤。
彼の10数年人生の大切なターニングポイントを、服屋という視点で見続けてきた。
僕達の商いは、そんな人との縁を積み重ねていくことだ。
物語がどこから始まるかはわからない。いつまで続くかもわからない。
でも。それは自分自身の大切な財産である「衣」がとりもつ縁。
「やっぱりあの富山のお店は良かったな。」と、いつまでも気になる店だと想ってもらえる店でありたい。
今日は商品紹介ではない。Hさんに見染められて旅経っていったシーラップのブルゾン。
昨年の11月から代理店さんから借りている1点モノ。
かなりの方がこのブルゾンに興味を持たれた。サイズが合わなかったり、袖のワッペンが気になって断念される方もいた。(僕もこのワッペンが気になり、仕入れなかったような…。)
モールスキンと言うのか、コットンスエードと言えばよいのか、色はネイビー。襟のリブがやたら大きく個性的なモデル。
かなりの方の目に留まり、試着され最終段階までいった。
そんな人気のブルゾンに、ようやく相棒が見つかった。
「良かったよ。いい人に出会えて。幸せもんだな。」
SALEではいろんな出会いがある。僕達のような服屋はそれが魅力なんだよ。
王子様を待ってるシンデラの靴が、店内にゴロゴロある。
ところでこのシーラップのブルゾン。もう一つカッコイイブルゾンもあったんだけど、来シーズン別注でオーダーできるかなぁ。
確か素材はあったはず。オーダーに頭悩ます2月になりそうだ。
アルバーノに来店された方、皆さん有無を言わさず着せられているであろう隠し玉のステンカラーコート。着せないで帰そうものなら、僕は一生後悔してしまうであろう。
もし、着させて何の感動も感じてもらえないということであれば、僕の中で後悔などあろうはずもない。
それほど自信を持って、着てもらうステンカラーコート。
毎年書いているからくどいことは書かないけど、ホントこのコートのおかげで当店の威厳が保たれる、と言っても過言ではない。
このコートでシーラップの存在を知られた方数知れず。
まだまだ売りますよ。ヨボヨボのジジイになるまで。
そして、4年前登場しピーコートの世界に新たな風穴を開けたGENOVA(ロングピーコート)とAMLFI(ショートピーコート)。
シーラップのデザインバランスの良さは、着て体感してもらわないと語れない。
それからモチロン作りの良さ、丁寧さ。長年付き合えること間違いナシ。
今回 まずステンカラー。僕が着用しているのは、黒と紺。
黒は、42と48が在庫アリ。(金沢のTさんごめんなさいね。)
シンプル、ミニマムだけど、これほど曲線に満ちたシルエットはないんじゃないの?!
ピーコートについては、もう説明の必要はないでしょう。
ピーコート、GENOVAもAMALFIも紺のみ。
在庫でAMALFIのキャメル48が1点アリ。
今年もやってます。シーラップのトレンチコート。
もちろん素材以外何も変えてません。長年当店のHPを御覧の方は、いつものやつだと思って下さい。
今ベルテッドコートは、オーバーサイズのものをゆったりと着ているのをよく見かけます。
シーラップのトレンチにしても、そんな感じのゆったりめのものが出ています。
時代の流れですかね。それを追いかけるのがファッションなんでしょう。
しかし、アルバーノでは格好良いと思ったスタンダードで飽きのこないものとつきあっていきたい。
長く着ていくことで愛着が増していくようなもの。
頑固一徹。流行でもない、英国調でもない、ジェントルマンでもない、どクラシックでもない、つかみどころのないトレンチ。
今回の生地は、コットン・ナイロンで張りのあるギャバジン。
昨年はピーチスキンでしたが、今年のものはオールシーズンO.K。
カラーは、ベージュと紺です。
初めての方に特徴を。チントラップ、エポレットはついていますが、肩章はなしです。肩章がないとスポーティーでクラシックさが薄れ、印象がかなり変わります。
肩幅はタイトですが、立体感があり不思議とジャケットの上からでも楽に着られます。
シーラップマジック。下襟が小さめで、プレスが弱いので、襟型が好きに変えられる。
着丈は身長によって違ってきますが、ひざ少し上と思って下さい。
シーラップ、ラストにご紹介するのは…ウールの定番(もうおわかりでしょう。)です。