今日は、シーラップのトレンチコート。シーラップのトレンチも何種類かある。
アルバーノ定番トレンチは、10年越しのモデル。
そして、今日ご紹介するトレンチは似てるんだけど、ちょっと違うNEWモデル。
一応 別注で作ってもらってる以上定番を3マーク入れたが(今度紹介するよ。)、1マークのみNEWモデルをトライしてみた。
素材は、コットン・ナイロンのピーチスキン風、色はカーキ。
比べてみる。サイジングはほぼ同じ。ディティールの違いが数か所。
まず、裏。裏地はウールが張ってあり、ライナー取り外しができない。
袖裏にもワタが入り、完全な秋冬仕様。
ディティール。肩章つき。上衿よりも下襟が大きくプレスしてある。襟留めはなくなった。後ろスリットのデザインが違う。(写真も見てもらえばわかる。)
すでに、アルバーノモデルをお持ちの方ならわかるはず。
全体的にクラシック感が強調されたかな。サイズ感が同じなので、そんなに印象の違いはないと思う。
どんなコートを作らせても些細なディティールの変化の要求にも紳士的に応じてくれる。
世界最高のコートファクトリーとしてのプライドであろうか。
昨今 ファクトリーブランドのブランド化が進んでいるが、我らがシーラップは僕の勝手な想像と願望だが、コート職人ファクトリーとして僕達クライアントの小さなリクエストにも誠実に向き合ってくれる、大きく優しいプロフェッショナルであり続けて欲しい。
あの人いい人なんだけど、なんか俺には合わないよなとか、あの人はあまり評判良くないけど、俺とは性が合うだなとか。
人間でもあることだけど、当然洋服でも相性はある。そりゃ、洋服の感性なんて人それぞれ。モチロン僕も感性でセレクトする。
僕達の店に何が必要か?展示会をまわる。イタリアモノだったら、なんでも好きってわけじゃない。
どれだけ人気者で売れていようが、試着してみたらなんか僕にはささらないな、ヤメトコ(もったいないけど。)となる。
逆に名前も聞かないし、ひっそりたたずんでいるんだけど、「おいおいどれもいいぜ。」
なんでこんないいモノをほっとくだろう?なんてのもある。
今日は、8月29日にオープンしました、アルバーノのマクローレンショップから。
ニットだよ、ニット。冬のお洒落を制する者は、ニットの達人かもね。
いいジャケット、スーツ、コートは揃った。それを生かすも殺すもインナーやアクセサリーだ。
僕がリスペクトする、G.パッシーニさん。
最近 大人しいクロージングに身をまとう。ただ、さすがにニット、アクセの個性は、パッシーニ流。
ファッションの達人から、お洒落の愉しさを盗もう。
確かな優等生ブランドはマストだよ。ジェントルマンなスタイルに華をそえる。アルバーノでは、ザノーネがあればいい。
もう一つ ヤンチャでハメもはずすけど、ホントはすごいセンスのいい奴。
マクローレンのニットを初めて見た瞬間、相性バッチ、バッチ。
マクローレンとの会話もはずむ。着てみてよ。こいつのセンス、俺が保証するよ。
まずは、1枚でもインでも大活躍。イマドキのニットダブルジレ。
僕が好きな狭めのVゾーンで毛足のあるウール。色、グレー、サックス、ライトブラウン、ダークブラウン、ネイビー、5色もやっちゃった。
合わせ方は、あなたのセンス。
続いて、メリノウールミドルゲージのリブカーディ。スタンドカラーがちょいショールになる。僕が好きな高い襟にショート丈。バランスがカッチョエエ。
カジュアルにストール巻いてもいいが、ジャケット、コートと合わせるといい感じ。色は、キャメル、赤、紺。
ラストは、やってくれたねスタジャンニット。僕は正直スタジャンはタイプじゃない。
ところがどっこい、着てみたらイタリア~ン。スリム。赤と紺。
マクローレン わかってる~。
いろんな襟が氾濫しているようです。シャツの世界。
どうでもいい話ですが、昔 飛び込み営業で「イタリアのシャチを扱っているんですが…。」と恰好つけているのか、訛っているのか。シャチ、シャチと連呼していかれた方がいたとさ。
なんかその時のインパクトが強すぎて以来シャツを見るたび、イタリアンシャチ病に侵されている僕です。
そんなイタリアのシャチの襟も長い間ホリゾンタルワイドの時代が続きました。
いとしのエリーコのエリーはどうなの??
なんか雑誌によっては、エリッコって書いてあったりしてね。ぶりっ子してんじゃね~よ。
そりゃぁエリコの襟型も沢山ありますよ。
ただ、私はこの襟にゾッコンLOVE。他のブランドでは見かけない変幻自在の襟ッコ。5、6年前から定番としております。
ワンピースカラー“NISHIDA”。
ある時は、第1ボタンだけ開けてノーマルに。またある時は、第2ボタン開けて襟を折り曲げ深Vゾーン。またまたある時は、後ろ襟ちょい立てのフルオープンに。またまたまたある時は、タイドアップしてごらん…ほ~ら。果たしてその実態は?万能型。
来年は、開襟シャツが流行るとか流行らないとか。言わせてもらいますと、このエリコのワンピースカラーは、開襟シャツではありません。
開襟シャツはリゾート仕様。よって、春夏のモノ。このエリコの万能ワンピース、そんな浮き足たっていません。フルシーズンO.K。
器用でしょ。イケテるでしょ。寒い時はそれなりに。空調が暑い時はオープンにダラっ。ビジネスではタイドアップ。あなた好みの襟ッコにしてねカラー。(いいネーミングだ。UAさんに進言してみようか。)
とにかくカッコイイです。アルバーノでは沢山あるんです。その中から、今日は3マーク。
まずは、鹿の子風織り。ダークネイビーのコットン。張りのある生地です。モチロン フルシーズンO.K。
続いて、パープル系ギンガム。これも張りのある生地。
ラストは、ブルー×ネイビーのブロックチェック小。これはソフトなコットン。
アルバーノは個性派ジェントルマンの男性だけで成り立っている訳ではありません。
その陰には少数派ですが、私達を頼って下さる素敵なレディー達の存在があります。
アルバーノのレディースは、普通のレディースショップのような華やかさはありません。
メンズと間違えられるほどの男前のレディースが並びます。
「小さな村の物語」のように、ひっそり静かな日常が流れます。
そんなメンズショップの一角に、違いがわかる時代に流されない選ばれし女性が人知れず訪れます。
ブランド好きの華やかな方、流行目線の女性には響かないでしょう。
誰をターゲットにしている訳ではない。老いも若きも問わない。
そりゃ難しいわ。いいんですよ。儲け云々ではない。レディースはやることに意義がある。
男物があって女物がある。イタリアのモノ作りを男性にも女性にも体感してもらうのが僕達の想い。
女心のわからない時代についていけない男と、女離れした感性に生き、ゆくゆくは出家?を目指す我が相棒が、独断と偏見でセレクトします。
自然体で着られてカッコ良い服。10年、20年とワードロープに残る服。
相棒はファッション本、雑誌に目を通した上で、アルバーノらしい服を見極めております。
相棒ももう大台にのりました。
「こんなニューなスタイルはどう?」
人を見る観察力はある。普通のレディースショップとは違うサプライズな提案もするでしょう。
レディースのバイイングは全て相棒にまかせますが、予算上最終的には僕が決めます。
「これは〇〇さん向きだね。」
「このデザインはうちっぽくない。」
「この柄はやったことがないからトライしてみよう。」
2人の意見が一致することもあれば、衝突することもあります。
アルバーノレディース。もうかなり長い間やっております。継続することが大切なんです。
そして、ワンアンドオンリーな品揃えに磨きをかけていきたい。
カッコ良い服に包まれ、いい年齢を重ねていきたいもんです。
自分らしいスタイルを探す旅に終わりはありません。
毎日テレビでニュースを見ますが、一番最初に目がいくのはキャスターのジャケット。
昔から見るといいジャケット着てる方多いですね。
どこを見るかと言えば、服の生命線。首回りから胸、肩先にかけての形状とフィット感。生地は気にしません。勿論 生地とVゾーンの調和は、重要なチェックポイント。
皆様お馴染みのイタリア服も、よく見かけるようになりました。
イタリアものっぽいけど高性能日本メイドは、当然多い。高性能な日本製は間違いありません。上質にうつります。機能性、繊細さを求めたら、世界一のモノ作りを誇る日本。
それが強力なヨーロッパの生地と合体すれば、世界レベルです。
でも、そんな日本製が多ければ、イタリアの服に走る必要はありません。ほんの些細な部分であっても、服の生命線が「ここなんだよ。」と言わんばかりに、イタリアらしさをアピールします。
直線とドレープが織りなす形状に服好きは惹きつけられます。
ドレープの美しさと独自性は、やはりヨーロッパの文化です。靴や家具や車も同じです。
違うのは、服は着てみないとわからないということです。
職人が生み出すドレープの違いは、デザイナーが生むデザインの違いに相当します。本当同じモノは2つとありません。
ナポリのデ・ペトリロ。ガイオラ時代から乏しいボキャブラリーを駆使して、修造さんばりに熱く良さを伝えてきたつもりです。でも、難しい。言葉に置き換えるのは。
言葉にはできないけど、もどかしいけど、デ・ペトリロは、デ・ペトリロなんです。
着ておられる方に聞いてみて下さい。
「デ・ペトリロですか?」
「これがペトリロなんだよ。」と返ってくるでしょう。着た者にしかわからない感覚。それが、服なのかな。決してヤケにはなってませんよ。
引っ張りました。デ・ペトリロ。今日はスーツを3マーク。
まずは、ウーステッドなシーズンレスウール。微光沢のネイビーに渋い茶のストライプがうっすらと入る。いい発色のスーツ。3ピースにもなります。
続いて、グレンチェックに薄いブルーのオーバーペン。飽きのこないシックな雰囲気。これもベストがあります。
ラストは、グレイッシュなネイビースーツ。白いネップがうっすらと入り、同化するような色のウインドーペン。クラシック全開。
モデルは、全て3ボタン、フラップ付きのNAPOLI。
パンツはALL1タックになります。