明日から来秋冬のプレコレクションを見に東京へ行きます。
早すぎますよ。日本だけらしいですよ。こんな早いのは。以前は、年明けイタリアでピッティが終わった2月くらいから日本で展示会が始まっていました。
その頃は秋冬SALEも一段落し、何が売れて何が残ったか、僕達の商い通知表が届いている頃です。それを見て、Aがいくつあった、これはCだった等、良かったモノ、悪かったモノ、のばすところ、改善点を分析し、展示会に臨めました。
近年はこの時期、まだ答案用紙に3分の1くらいしか書いてないのに、最終的な点数を予想して、次のテストに備えなさい、と言われている様なプレコレが始まります。
ダレが早くしたの?その目的は?納期を早める為と聞いている。
ダレが急いでいるの?店側が早く売りたいから?お客様をネット上でとり合う為?お客様が我先に欲しいから?いや本国メーカーが早く生産に取り掛かりたい為?いやいや日本の代理店が早くオーダーをとりたいから?
何がどうなって、どうなったのでしょう。I don't understand。
僕達ネットビジネスをやってない店にとっては、納期は普通で良い。だから、2月にゆっくりオーダーすればいいのですが。代理店からは、「今回スペシャルな生地があるんですよ。」「プレ限定の商材を用意しております。」
獲物をチラつかされると、黙っている訳にはいかないでしょう。代理店間の競争も白熱する。
それが日本のビジネス?MAXに早く動く者が勝ちなのか?人がやってない時に頑張るのが日本的根性論?
僕は疑問だなぁ。あなたも、私も日本中振り回されてる。洗脳されている。
スイマセン。熱くなってしまって。でも、これが常識になってしまっているのだからしょうがない。
大きなリスクをかかえないところは、競争には勝っていけない。コワイ商売だ。
僕達の物売りビジネス。奈落の底に落ちるのなんて、アッという間ですよ。
もっと冷静にタイミングを見極め結果を反省する部分と、来年の見通しを先読みする余裕を持つことが、長くやっている秘訣なんだけどなぁ。
当店もライバルの少ないモノを扱うことでマイペースにやってきたつもりですが、いつも気がつけばライバルは増えており、競争の世界に引きづりこまれていますね。
このブランドもGAIOLAからDE PETLLIROに名を変え、1年が過ぎました。このブランドは、ライバルが少ないから大量に扱っているのではありません。
心底このブランドに惚れ込んで、愉しませてもらってます。今のところマイペースで。
今日は前回に続き、またまたスーツです。
今回ペトリロのスーツは、アンコンスーツが大半を占めています。
実は、プライスの方がナポリモデル(芯が入った正統派モデル)より、お求めやすくなっております。
アンコンと言っても、肩周りの構築的な感じはビジネスでもバッチリ通用し、かつ軽い着心地なので快適です。
1番目は、ネイビーのサキソニー。オルタネートストライプ。ブルーと白のライン。秋冬らしいクラシカルで高級感のある生地。
色気度80のアルバーノモデル、Mモデル。毎回言っていますが、肩周りから肩先が45度。セクシー度全開。
2番目も同じMモデル。グレーのサキソニー、ヘリンボーン。カシミアが入ったようなソフトな素材感が非常に素晴らしい。無地系グレースーツでも存在感は抜群。
3番目は、前回の遊べるスーツに入れたかったのですが今回にまわしました。
グレージュベースにブルーのウインドーペン。これは、サンプル品にあった生地だったのですが、かなりお客様受けが良かった。モデルは、新作アンコンMARINA。
Mモデルより少しカジュアル感のある大見返しの楽ジャケ。写真はラインが強調されてますが、実際はそんなにキツくないので、ビジネスでもO.Kじゃないでしょうか。
4番目は、今年もやっております。グレーのバーズアイ。昨年はナポリモデルでしたが、今年はセクシーMモデル。ビジネスの鉄板、安定感のある人気素材。
どんどん紹介していかないと。デ・ペトリロのスーツ・ジャケット、まだ続きます。
ザノーネのニットは、もう当店になくてはならないものです。気がつけば、そうなっていましたね。
ス~っと入ってきて、もう家族同然。前回のシーラップと同じです。地味ですよ。ミニマリズム。深~く、深~くしみ込むイタリアンスピリット。クォリティの高さも信頼できます。トラッド・定番が好きな方から、モード・デザイナーが好きな方。人を選ばないところもシーラップと似てます。
こういうスタンスのブランドって、そうそうないもんですよ。ヒットするものには理由があります。
僕自身あまりマークがついたり、これ見よがしなアイコンがつくものは好きではありません。
本物にはそんなものは必要ないはずです。地味でもいい。さりげな~くアイデンティティーを醸し出すところがニクイじゃないですか。
大ヒットニット、KYOTO。細かく計算されたサイジングとデザインがミニマムな恰好良さ、イタリアンを醸し出す。説明不要。今回 色は3色。ネイビー・グレージュ・ブルーグレー。
続いて、ミドルゲージタートル。昨年は結構要望が多かったので、5色。新色の白・チャコールグレー・ネイビーブルー・ミリタリー・ライトブルー。ジャケット、コートのインナーにも大活躍。
ラストは、当店一押しのスタンドショールカラー、RENO。僕が好きってことです。
基本ショールカラーですが、襟の曲げ方を自由に変えることが出来、いろんな表情出せるところがいいんだなぁ。色は、白・黒・ブルーグレー・グレー。
このしっかりとした編み込みのミドルゲージ。丈夫さはザノーネの伝統のなせる技。
それを生かすシャープでスタイリッシュなさりげなさ。
ミニマムな美は、地味に人の心を惹きつけるはずです。
皆さん、モードって好きですか?
このブログをご覧の方は、あまり関心ないかな。
クラシック、伝統、ベーシック、定番の時代が、ここ20年位続いてます。長く着られて、恰好良く、作りのいいものは人気です。その対極にあるデザイナー、モードが全盛だったのは、バブル期。
このコートメーカーは、そんなモードブランドのコートをプロダクトしてきました。シーラップ。
自社のブランドを売るより裏方に徹し、ミリ単位でこだわるデザイナーの要求を形にすることに全力投球してきました。
地味だけど、モード界に信頼される腕を持つ、コート職人集団、シーラップのオリジナルコート。
その精神はミニマムです。かなり前に書きましたが、シンプルは装飾をつけないこと。ミニマムは余計な装飾をそぎ落とすこと。
トレンチコート、ステンカラーコート、ピーコート、フィールドコート、ダウンコート…。
シーラップのコートは、全てミニマムです。モードから個性的なデザイン、ディティールをとり、一般人用にミニマムにしたコートです。
だから、何を作らせてもほのか~にモードの香りがします。ミニマムになればなるほど、その立体感、輪郭が鮮明になります。シンプルとは違います。シンプルなら誰でも作れます。シンプルなだけならモノは売れません。シンプルの中にあるデザイン性、美しさ。これが伝統、クラシックと調和して、者は売れます。
シーラップの根底にあるのは、軍用コートから作り、培ってきた確かな技術と伝統。酸いも甘いも知り尽くした者だけが作りえる、シーラップの完成度。
皆さんが気に入って購入されたベーシックな定番モノは、なんでもシンプルなものではなく、モードが香るものなんです。
誰だってデザイン性の無いものに、魅力は感じないはずです。難しい話になりますかね。
なんかシーラップのコートを20年も見てきて、僕が勉強したことです。
今日はシーラップの新作ピーコートをご紹介します。
まさに究極のミニマム。最小限の美が宿ります。いいもの作りますわ。
大人の男のピーコート。時代性があるようでない。クラシックな表情の陰にモードの恰好良さが見え隠れします。
触れてみて下さい。この高級感、作りの確かさは、説明の必要ありませんね。ハーフとハーフロングの2タイプあります。デザインは同じ。(ポケット以外)。
ハーフは着丈約72㎝(46サイズ)、ハーフロング約86㎝。
うちこみの強いウールで、裏にサーモアが入りますから、かなり温かい。
そこのオヤジさん、お兄さん、お姉さん。羽織れば誰もがミニマムな美しさを理解できます。
人気イタリアンコートH、イギリスM。当店もいろいろ扱いました。
ただ、シーラップのコートは、そういったコートブランドとは違った美を醸し出してくれます。
アルバーノのパンツセレクション。まだ紹介しておりませんが、インコテックスがベーシックな定番スラックスとチノパンの人気モデルを押さえます。
インコテックスと同タイプなんでもこなせて、そしてプライスが少しお手頃なポジションとして、このジェルマーノを展開しております。
ジェルマーノはインコテックスよりは、デザイン・素材でより遊びを意識し、色も少し変化をもたせてます。
シルエットもスーパースリムフィット、スリムフィットと特に決めておりません。
最近のパンツデザインの多様化にも対応すべく、今後バリエーションももっと増やしていくつもりです。
まずは、スーパースリムフィットの綿パンです。ガーメントダイのコットンストレッチ3色。ダークネイビー(黒に近い)、アイスグレー、ダークボルドー。コーデュロイのアイスグレー。スソ巾17㎝のテーパードモデルです。
ウールパンツです。モデルはスリムフィット。ブラウン×グレーのミックス素材。ライトグレーに赤のネップ入りツィード。スソ巾18㎝のテーパード。オン・オフ幅広く使えます。
次が、上の2色の色違いウエストリブのデザインパンツ。ブラウン×ダークグレーのミックス素材、チャコールグレーに赤のネップ入りツィード。スソ巾16㎝のテーパードの強いモデルです。
人の根底にある性格って、変わらないものなのかなぁ。50も半ばになっても、子供の頃の行動思考と重なることがある。生まれ備わったものなら、死ぬまでつき合っていってやろうじゃないか。
僕はひねくれ者だ。だけど、協調性はあるつもりだよ。一匹狼になれるほど強くはない。
子供の頃からもう意識していた。三度のメシより好きだったジャイアンツ。それは人並みだったが、王・長嶋というヒーローに湧き上がる中、僕の心のヒーローは、ナインの中で一番地味だった8番
キャッチャー森。なんかそんなに日の目を浴びないものに愛を感じることに酔っていた。
そんな森も西武黄金時代は名監督として、歴史に名を刻んだ。(どうでもいいか。)
そして、僕の小学時代、みんなジャイアンツの帽子をかぶるのがお約束だった。僕は人とかぶるのがイヤで、ジャイアンツの帽子はかぶらなかった。
なんかそんな精神が時にプライドになり、時に傷ついたりすることもあった。
何度もこの話はしてるんだけど、フェリージのバッグをオーダーするたび、必ずこの子供時代の自分とダブるんだ。
王・長嶋はどこでも人気者だ。ジャイアンツの帽子はみんなかぶっている。だから、フェリージの大人気ブリーフバッグ8637はオーダーしたくない。
日本で一つ、世界で一つかもしれない色のコンビネーションのブリーフバッグに心躍る。
暇なヤツだね。何をそこまでこだわるのか。
今日ご紹介するフェリージ、レザー×ナイロンのコンビネーション。僕の本能が注がれたオーダー。
またかよ。と言わないでね。
まずは、最近気に入っている12-41.このハードな顔つきにシュリンクレザーの武骨さはどうだろう。やはりフェリージにしか作りえないスタイリッシュミリタリー。ダークグレーにボルドーのレザーをチョイス。軽いし、ポケットも多いからハードにガンガン使ってね。
見たり、持ったり、しばらく眺めているけど、飽きないねぇ。永遠の友になるんじゃないかな。
次は、このブログをご覧の皆様にはお馴染みですよね。前回のフェリージ紹介でも出しました、3連ブリーフ。
今回はこのパターンで勝負です。ダークブラウンのレザーにパインというグリーン系ナイロン。これははずさないでしょう。ナイスコンビ!
続いて、ナイロン定番でやっている1724のショルダーブリーフのレザーコンビネーション。これは初めてのチャレンジ。2色やってみました。
どちらもシックなダークカラー。紺×ダークブラウン。黒×グリーン。
使うほどに艶が出るバケッタレザー。ストラップも付いていて、出張でも使えるでしょう。
人と違うものに魅力を見つけ出す喜び。
それが、ビジネスになっていけば、そんな楽しいことはない。