4月、桜咲く。別れと出会いがあり、新しい世界に飛び込む人は、期待と不安が入り混じっていることでしょう。慣れない環境でしょうが、あまり気負わずに普段着の自分で楽しんでいこうじゃありませんか。
でも、洋服は気分一新で臨みたいところですね、ビジネスマンの皆様。
シャツは大事ですよ。4月と言えば、新しいドレスシャツ、白いシャツ。(おいおい随分強引にいったな。)
新しいスーツにタイ、そしておNEWなシャツ。身が引き締まるなぁ。
そうでしょう、そうでしょう。このシャツに身を包めば、きっとあなたを守ってくれますよ。魅力的にみせてくれるはずです。信じることです。(宗教的になってきたぞ。)
それくらい自身を持ってお送りするドレスシャツ。ヴィンツェッツォ・ディ・ルジェッロ。
シャツの聖地ナポリにあって、1920年創業。約100年にわたる歴史と伝統を持つアートな名シャツ。肩付け、ヨーク、ガゼット、ボタン、カンヌキの5か所ハンドは、最低のお約束。ちょっとタイトな肩幅ですが、フィット感は抜群。ここんちは正統派ドレス仕立ての本格派です。こんな由緒正しい最上級シャツをとりあえず一枚トライしてもらいたいです。着てもらえば、その良さは手にとるようにわかるでしょう。
プライス?3万以上は覚悟してもらわないと…と言いたいところですが、そこは庶民の味方のアルバーノのことです。そのプライスなら僕は手を出しません。
安心ニコニコがモットーですから(前回のルジェッロの記事にカラクリの詳細は書いてあります。)
白のツイル、ヘリンボーンは白とブルー、白とブルーのストライプの4マークです。襟は、前3.5、後ろ4.5のやや高いワイドカラーです。
このシャツを一枚ワードロープに入れてやって下さい。仕事へのモチベーションが上がることは間違いなしです。
きっとあなたの守り神になってくれますよ。(今日はなんか攻め方が違うなぁ。まぁ、いいか!)
主役はジャケットだ、スーツだと、同じことばかり熱くほざいておりますが、パンツの紹介になるとクールになる自分がいます。
ジャケットおたくは認めますが、決してパンツをおろそかにしている訳ではありません。真剣に悩んでオーダーしていますよ。
問題なのは僕の下半身。42でも大きくて直す事も多い。自分が評価できないと説得力にも欠けるし、言葉少なになります。
しかし、ここに大人のパンツ選びが多様化し、楽しくなってきているように感じます。
ジャケットに合わせるパンツのセンスによって、全体的シルエットが変わるのです。パンツの美学、コーディネート美学が問われてきているんじゃないかな。
デニムがいい、白がいい、18㎝がいい、17㎝がいい、ノークッションだ、9分丈だという時を超越、細分化し、色んなシルエット、柄、ブランドが選択肢に入ってきました。
基本クラシコの流れとしては細身テーパードが主流ですが、それ一辺倒ではありません。王道クラシックブランド、デニム系ブランド、トレンドカジュアル志向ブランド。
当店でも5、6ブランド扱っておりますが、今後はデザインパンツも扱っていきます。
選択の基準は?モチロン、デザイン、シルエット…そして、マネーです!
妥協はしたくないけど、デザインパンツに高いお金は出したくない。そんな貴男にもってこいのパンツメーカー。王道クラシック系に属し、ドレスからデザイン系までなんでもござれ。
そんな便利なパンツ屋と言えば、南のジェルマーノはいかがでしょう。地道ですよ。堅実ですよ。裏切りませんよ。ジャケットでも売れてるプライスゾーンがあります。
ジェルマーノはジャストミート!作りがいい、美しい、そして、マネー!3拍子揃ってます。
堤真一ならこういうでしょう。「頼れるよね。」(なぜかこのフレーズがこびりついてる。)
今回ジェルマーノにリクエストしたのは、いつもの正統派細身テーパードコットン。
ブルー系3色ライトグレー、ブラウン。ジェルマーノの中では一番スリムな18㎝のエクストラスリムフィット。インコテックスの30、35番とほぼ同じサイジングです。
そして、サマーウールのスリムフィットモデル。エクストラスリムより1㎝位ゆるい、ノーマルモデルです。色は、ブルーグレーとネイビー。
春の羽織りものにしては、紹介のタイミングが遅いねぇ。あいかわず呑気なもんです。
今日しよう、今日しようと思いながら、明日でいいかってなんて思っていたら、もう3月も終わりですよ。
アスペジのモデルを選ぶのはそんなに悩まないんですが、問題は色選びなんです。とにかく色が多い。紺だけでも3色くらいありますからね。まして色見本が小さいので、想像しにくい。優柔不断な人だと大変ですよ。頑張ってイメージして、結局落ち着くところへ落ち着く。
まずは、ステンカラーコートから。ベーシックですが、結構タイトです。ブルーとダークブラウン2色。スーツの上からもO.Kです。
次が、定番M-65。王道の濃紺です。スーツの上にはサイズ次第でしょうか。
3番目は、ナイロンJK。フード付きです(脱着可)。これもタイトなサイジングでシャープです。ポケットタブルです。オールマイティに。色は、カーキと紺(ややブルーがかった)。
4番目は、シャツブルゾン。インナーにサーモア(発熱する中綿)が入ってます。これは、昔から当店でやっているモデルです。色は、ネイビーなんですが、上2つとも違った紺です。
ラストは、スタンド襟ベスト。これもサーモア入り。色は、ベージュです。
ナポリからの挨拶状。受け取ってない方いらっしゃれば、ぜひその目で確かめて欲しい。
デ・ペトリロ。ナポリでサルトの流れをくみ、既製服に落とし込んでいる希少なブランド。
北の服はスタイリッシュだし、端正だ。今まで僕もイタリアの魅力をそこに求めていた。
デ・ペトリロ、旧ガイオラに出会い、今まで味わった事がなかったイタリアの南の柔らかい曲線美を教えてもらった。なんとイタリアの服の豊潤な事。ナポリの曲線美は仕立て屋、ファクトリー毎に様々な個性を放つのだ。でも、僕にはサルトなんて遠いよ。60くらいでナポリに行って、一着仕立ててもらおうか。その日の為にペトリロの服でイメージングしよう。こんなに安く手に入るのだから。
今は徐々に売り場を占領しつつあるペトリロに暇さえあれば袖を通して、ため息をつく日々である。幸せなヤツ。
今日ご紹介するのは、ナポリモデルのジャケット。
ペトリロのモデルは3タイプ扱っている。とりあえずこの3タイプあれば、他のブランドはいらないくらい。あきないよ。だって、それぞれが全く違うんだもの。色んな見方はあると思うけど、僕は素材やデザインより、フォルム(全体像、雰囲気)を重視する。フォルムさえ自分に合っていれば、恰好良ければ、素材・色・ディティールはなんでも似合ってみえるし、どうしてもこだわる必要はない。(でも、素材にこだわる事は当然だよね。)
当たり前だけど雑誌のモデルが、この服の色似合ってないよなぁ、なんて思わないよね。それは着こなし、スタイリストの合わせ方と、モデルの恰好良さなんだろうけど。でも、僕は雑誌を見ながら、モデルの着ているフォルムは細かくチェックするよ。
当然わかってらっしゃる方はこんなこと言わないでしょうが、「この型で、こんな素材かこんな色はないのかな。」僕にとって一番つらい質問かな。かたくなにオーダーはやらないからな。
話が大分それてました。今日は3つのモデルきっての正統派。ナポリの優等生。
まずは、ブルーと白のギンガムチェック。紺じゃないよ。ブルー×白。基本中の基本。チェック初心者もこれならアリでしょう。素材は、ウール、リネン半々。
次が、濃紺ベースに白の織り。ちとSEXY。素材を見た時、アルマーニがよぎりました。三日三晩考えました。「ピークドラペルにしろ。」どこからか聞こえました。結果大正解。さりげなくシャープでしょう。コットン100。
3番目、紺ベースにオレンジ?のウインドーペン。柄がちょっと目立つので、合わせはシンプルがいいかな。
ラストは、前の生地からセレクトしました。ちょっと遊んでます。(そんな余裕あんのか?!)ピンク×ブラウンのチェック。見て欲しいのは素材ではない。僕が今話してたフォルム。全部モデルは同じなんですが、これは肩にワタを入れてます。ちょっと写真じゃ判りづらいでしょう。着てみると肩が他のナチュラルショルダーと違って、スクエアに張ります。こんな仕様違いもオーダーできるんですよ。
当然フォルム、印象は違います。ラペル幅の8㎝、9㎝のセレクト、ポケット仕様、そして、このショルダー仕様のセレクト。そこにディティール、デザインのセレクトと、一つのモデルでいろんな顔になります。でも、僕が重要視するのは、あくまでもモデルですよ。モデル。
ここにきて入荷ラッシュです。主力ブランドも揃い始めました。
アートなシャツ、フィナモレも少しずつ入荷してましたが、かなり揃ったんじゃないかな。
最近頭角をあらわしてきたルジェッロと、政権争いも白熱化しております。同じナポリでも貴公子ルジェッロとヤンちゃなフィナモレ。ビートルズとストーンズの様な関係かな。流石どちらも個性ありますわ。
モデルは黒いボビーがつとめてきましたが、皆様お気づきでしょうか。実は、ボビーには白い弟のマギーがいたんですね。昨秋から度々登場しておりますが、ご紹介遅れました。気の優しいマギーの方も宜しくお願いいたします。
今回のフィナモレのアート。ちょっと今までと傾向が違うんじゃないかな。
プライスの高騰の件もあり、あまり定番モノはセレクトしておりません。ちょっと素材感や柄の面白いものをチョイスしました。
意外とシックなモノが多いでしょうか。ただ、襟型はいつも通りの襟高セルジオで統一しておりますので、渋い柄でもヤンちゃな印象は相変わらずです。
まずは、ブルー地に透かしのドビーチェック。表面感が主張します。
続いて、白地に細かい幾何学調の柄。ブルージーンズなんかにサラっと合わせればさわやか。
3番目は、一転してバリバリマドラスチェック。赤×紺×ブルー×白が目に鮮やかです。
ラストは、細かいプリントシャツ。不思議な柄ですが、さりげなく存在感あります。