これから春めき出すであろうこの時期。冬のコートは脱ぎ捨て、軽快なコートにしたいものです。
春・秋に大活躍を期待します、スプリングコート。ようやくご紹介です。
アルバーノのコートと言えば、もうおわかりでしょう。そうです、シーラップ。知らないとモグリですよ。
雨が降ろうが、槍が降ろうが、20年以上にわたって、アルバーノはこのコートブランドに魅了されてきました。当店しか取扱いのない数年も律儀に休むことなく、自分達のスタイルにただわり、シーラップもそのリクエストに紳士に応えてくれました。それは前代理店さんのおかげもあります。
そして、この春から新しい代理店が正式につき、シーラップ周辺がにわかに賑やかしくなってきたように感じます。
雑誌で見かける事も増え、新宿を歩くとあちこちのセレクトでシーラップの姿を見かけました。
今日ご紹介するナイロンコートも、同モデルが見かけられました。新しい代理店さんの努力もあると思います。PRも積極的です。シーラップ自身も本気で日本市場をターゲットにしています。
前から僕も言っていますが、これだけの腕を持った実力派コートブランドが、日本で受け入れられないのはナゼ?と常に疑問でした。シーラップもいよいよ本格始動、スタート地点に立ったところですかね。
正直自分達の手から離れていくような思いが、無いと言えばウソになります。しかし、いいことです。
喜ばしい状況なんですが…。時代の流れには逆らえません。
リモンタのナイロンが美しい発色。色は、ステンカラーがベージュ・カーキ・ブルー。トレンチがネイビーです。
日本人にはばっちりタイトなサイジングに、大人の色気が香ります。
シンプル・ミニマム。ここに関しての美学はイタリア一、いや世界一のブランドであることは間違いないのでは。
沢山のデザイナーの難しい要求にも応えてきました。一番難しい日本のC.ギャルソンのリクエストにも一発でO.Kをもらったという伝説があります。
そんなシーラップが今回出したNEWステンカラー、トレンチ。素晴らしい出来ですよ。
クラシコ大好きな方も、モード好きな方も満足でしょう。
僕には他のコートブランドは、型にはまりすぎているように感じるのです。
当店で長年扱ってきたOLDステンカラーモデル(もうオーダーできないのかな。)は、インターナショナルな曲線美が売りでしたが、これは日本人に向けたシーラップの贈り物だと思います。
今秋冬も当店のコートコーナーは、シーラップで埋め尽くされる予定です。
代理店が変わろうとも、アルバーノのシーラップ愛は永遠です。
昔も今も店内では、シーラップの試着がアルバーノの儀式であり、風物詩であります。
これを読んでおられる皆様も、自分しか知らなかったシーラップというブランドが全国区となるとしたら、おそらく僕と同じ心境になるのでは?
2月28日、2月もラストの日に、ヤマト・佐川…あわただしくパッキンを積み上げていきます。フェブラリー駆け込み入荷です。
アルヴェスティから、4パッキン積み上がりました。いつもなら夜中にひとり、人知れず1点1点かみしめながら、好きなチェットベイカーなぞを聴きながら、ナルっちゃって品出しするのが楽しみなのですが、とんな流暢な事は言っておられない。
今日は土曜日。即品出しじゃ~!
ないろんにかかった服をハンガリング。スペースをこじあけ、かける、かける。
とりあえず出し切ったところで、これみよがしなナイロンショット。このシーンなして、アルバーノのシーズンは始まりませんから。一安心。ホッ。
皆様の好奇心もふくらむことでしょう?別に!って。
そんな訳で、クロージングコーナー、スーツ・ジャケットおしくらまんじゅう状態。悲鳴をあげています。
それよりも内容、内容。ジャケット中心です。ペトリロNEWモデル、マリーナちゃんもしっかり入ってます。期待のニューフェイス、待ってました!ナポリってます。軽い。ナポリ流ドーヴァーか?
まだまだ全入荷予定の3分の1ほどですが、この後も続々と入荷ラッシュを期待してま~す。
2月も終わりますが、連休のお知らせばかりで申し訳ございませんでした。
第一弾の入荷をお知らせしましたが、その後はコンスタントに入荷が続かず新着のご紹介が遅れています。
まずはクロージングの紹介から…と、デ・ペトリロの第二弾を待っておりますが、どうやら今週末から来週にかけて…になりそうです。
ただ、来週も東京出張の為連休になりそうなので、今日のタイミングしかありません。
デ・ペトリロの即戦力的ウエイトのあるジャケットをご紹介します。
この3マーク、どれもいろんな糸がミックスした春を迎える前から着用出来そうな素材感です。
まずは、遠目にネイビージャケットなんですが、近づくとミステリアスな表面感、ヴィンテージ風ウインドーペンの織りです。シルク・リネン・コットンの混紡。3パッチ・ナポリモデル。お洒落な紺ジャケとして、ドレスからカジュアルまで着こなせそう。
次は、これも秋冬の延長の様なツイード素材。白・紺のミックス。コットン・ポリの混紡。季節を超越して着られますよね。2つボタンのナポリモデル。白系の色なので、カラーものとの相性もいいでしょう。強力な武器になるジャケットだと思います。
ラストもサマーツイード。2番目と逆の様な紺・白の配色。3つボタン・ナポリモデル。コットンベースの4者混。ウエイトは今回の3マークの中で一番軽いかな。雰囲気あるでしょう。これも着こなしの幅が広そうだな。
とりあえずシーズンレスなジャケット3マークです。
今シャツが難しい。スーツ屋アルバーノとしては、クロージングの相棒として最重要のパーツ。シャツはアートだ!ファブリック、デザイン、モデル、いろんな角度から楽しんでいる。カミチェリア(シャツ工房)の味つけは、一つ一つ違う。
ここ数年主力シャツブランドは固定され、それに加えて更に新しいブランドの台頭等選択肢も増えていた。いい感じだった。
とこらが、最近になって主力ブランドの値段が高騰。ボリューム展開できる状態ではなくなってきた。あくまでプライス重視という点は譲れない。目線からずれてきた。
ドレスシャツの主力ブランドも、生地屋の経営問題からか生産困難な状況になってきた。僕達のシャツ構成をもう一度見直すタイミングなのかな。
そんな中昨秋より一つのカミチェリアが浮上してきた。
ナポリ最古参のカミチェリア「ヴィンツェッツォ ディ ルジェッロ」。舌をかみそうな名前。1920年創業だから、ほぼ100年。以前からいいという噂は聞いていたが、ついにアルヴェスティが代理店としてついた。
昨年暮れの12月。アルヴェスティのプレコレクション。そこにルジェッロの社長が来日していた。大きい体にするどい眼光。近寄りがたいオーラがあった。
営業のMさん、「彼はイタリア人にしては真面目で、全然面白ない奴ですねん。」
イタリア人だからみんな人なつっこい訳じゃない。真面目でおとなしいイタリア人も多いだろう。
僕が生地ブックを見ていると、横からカタコトの英語でクールに優しく説明してくれる。せいかっくがどうだろうが、問題はシャツだ。
その大きなブックにはものすごい量の生地が張ってある。全て持ち生地で、「この中から選んでくれればサービスするよ。」という甘い囁き。
「のった!」僕の眼が輝く。怖い社長の顔がエビス様に見えた。
ベーシックなものを中心に30マーク程ピックアップ。おまけに、すぐに作らせるからクリスマス頃には納品できるよ。」との事。
オールシーズンタイプのもの10マーク、とりあえずドレス・カジュアルとオーダー。年は越したが早々に入荷した。
このブランド、特にカジュアルモデル、ドレスモデルの違いはない。リクエストとして、洗いを強くし、ノンアイロンでカジュアル感を出した。
完成度は素晴らしい。今まで扱ってきたシャツ沢山あれど、トップクラスの出来映え。肩周りのフィット感、着心地抜群、5か所ハンド。これでこのプライスは有難い。
白地にブルーのストライプ、ジャガードの白は、ウォッシュドタイプ。白のオックス、光沢感のある白ベース、サックス無地、薄いピンクのジャガードは、ドレスモデル。どれも高級感のある生地。襟型は、2種類。
今回のトライアルオーダーで、皆さんに喜んでもらえるシャツであると確信した。
今春の正式オーダー分は、3月に入荷予定。
今後は当店の主力シャツとして、沢山のアートをお見せしていきたい。
2月に入りました。ここ北陸例年なら1月後半から2月初旬にかけてが、降雪のピークになります。年始にガツンと降ったせいか、今年は穏やかですね、今のところ。
そんな訳で、2月もガッツリ冬モードなんですが、春の便りもそろそろ届き出しております。お約束通りそろそろ春物をお披露目のタイミングですね。
いつもでしたらクロージングコーナーに到着ホヤホヤの匂い立ちそうな新作が、パッキンから出され早くナイロンをはずせ、と言わんばかりにエネルギーをチャージしているリアルな光景をお見せしております。
なぜ、ナイロンをはずさないかって?入荷してパッキンを開けた時の僕達の感動を、LIVE感覚で伝えようという想いであります。
新しい服との出会いのスリルと感動をお客様にも届けたい。そして、ナイロンの中にはどんな洋服がひそんでるんだろう、と想像してもらえればと思います。
決してお客様をあおってる訳ではありません。
ボリューム感を出すように写真を撮ってるんじゃないかって?
そんなことは…どうでしょう?
いやいや、第一弾の入荷はいつも大漁なんですよ。狭く深くのアルバーノのメインブランドの第一弾の入荷、氷見の港に寒ブリが初めてあがった時のような一大イベントなんです。それは神聖なものなんです。(相変わらず大袈裟。)
「まぁ、前置きはいいから。いつものナイロンに埋もれた写真はどうした?入荷したのか、どうなの。」
ですよね。それが現状、まだ少々という状況でございます。ここまで引っ張っといてご期待にお応えできる程の量ではございません。
ボリオリが少々。気張って我を忘れて大量オーダーしております、メインブランドのデ・ペトリロ。
実は、トラブルがありまして、まだ30着程度。(いつものファースト入荷の半分以下)。ボリューム勝負の当店といたしましては、例のナイロンショットには物足りません。
ただ、後続の入荷も控えていることでしょう。まだ、冬物・合い物も売り場を占めていますので、ナイロンははずさずにおきましょうかねぇ。
他店さんより紹介が遅いだけに、出すときはボリュームショットをお見せしたいですもん。
クロージング以外では、フィナモレ少々、今回から大プッシュ予定のナポリの老舗カミチェリア、「ルジェッロ」。ドレス、カジュアル30枚。
昨秋紹介しそこねました、ベルウィッチのパンツも入荷しております。
シーラップのスプリングコートも近日入荷予定。と言ったところです。