結構寒くなってきました。そろそろとびきりご機嫌なコートをご紹介したいところですが、少々お待ちを。
今日は、二度目の紹介になります、オリジナルヴィンテージスタイル(O.V.S)。
個人的に押しまくっております。カジュアルなトータルブランド。アルバーノでもそうですが、日本市場でもこういった専業ブランドではないトータルブランドは、世界観を見せなければいけない為、扱いにくい部分もあります。
ただ、デザイナーブランドのようなアクの強さはありませんので、単品でも取り入れやすいですよ。クォリティ、プライスよりもセンスですよ。
百貨店でよく見かけるトータルなライセンスブランドとは全く違います。メイドインイタリーで、高感度で、低価格で、恰好良い。注目せざるを得ないでしょう。
トータルブランドは、仕入れのリストには入らないのですが、僕が着たいと思った時は別です。
今日は、アウターとニット系です。
まずは、圧縮ウールのジャケット。グリーン系はベーシックなジャケットスタイル。スタイリングがグッドです。グレー系は、衿が二重になっていて、インナーを着ているようなジャケット。
僕がモデルでは若干大きいので、営業主任登場です。問い合わせがあるかどうかは、主任にかかってるんですよ。(ウソ、ウソ)。
続いて、ニットブルゾン。フード付き、スリムボディ。色は渋いグリーン。
そして、シンプルなニット。クルーのミドルゲージ。すもーキーなグレーとグリーン。
タートルのミドルゲージ。グレーとブラウン。次が、エスニック調のスタンドカーディガン2色。
続いて、ハイゲージシリーズ。Vカーディガン。ブルーとライトグレー。クルーは、炭黒、グレージュ、ネイビー。Vネックはオレンジ。タートルはグレーグリーン。
O.V.Sは、基本的に全て洗いがかかっています。その名の通りヴィンテージ感覚をお楽しみ下さい。
今年もやってますよ。何年になりますかね。ボリオリ・DOVERが大ヒットした5年前位?その秋冬に満を持して登場した、DOVERスーツ。名前がワイトなってました。いや、フランネルスーツの話です。
MEN'S EXに着回しがきくスーツとして、2ページに紹介されました。使いまくりましたよ。これを見せれば、僕の口より数倍の説得力がありました。今でもすぐ出せますよ、ホラ。
まだ使ってるのかって?たま~に。やっぱり雑誌は、第二の販売員です。当時の雑誌は、こぞってボリオリ、ボリオリ。楽ジャケ、楽スーツ。勢いは圧巻でした。
僕もとにかくこのページを見せては、「どうだっ!」と言わんばかりに得意顔。
そのフランネルスーツ。その時以来、毎年欠かせなくなりました。もうDOVERスーツの秋冬の風物詩。カラーバリエーションは10色位あるんですが、このMEN'S EXに紹介されたネイビーメランジを忠実に入れ続けてます。他の色も入れてますが、実際このネイビーの色が微妙で、かつ着回しやすい。
そして、「フランネル=冬」というイメージを変えましたよ、DOVERは。「軽い!これフランネル?一枚仕立てってスゴイなぁ。」その当時、このアンコンは革命でしたよ。
僕の中でDOVERフランネルスーツは、歴代名作スーツの一つと勝手にさせていただきます。
そして、今日はもう一つ使いやすいNEWフェイスをご紹介します。新入りのグレンチェック君で~す。グレンチェック多しと言えど、この新入り、いいツラしてます。中肉素材、チェックの大きさ。こりゃ使い回し抜群。薄すぎてもボトムを選ぶし、チェックが大きすぎても小さすぎても合わせずらい。
チェック流行の昨今にあって、まずはこういうグレンチェックは登竜門でしょう。絶対飽きのこない、チェック№1。こういうのも定番にしましょうよ、ボリオリさん。
前にも書きましたが、世紀の帝王アルマーニのアンコンジャケットを現代にモディファイした、エレガンテなスーツ。ワンアンドオンリーなスタイリング。
秋冬は、フランネルとグレンチェックでスーツを(使い)回せ!回せ!
ブレーシアの粋な男、ロダ。
昔代理店のある人が言ってました。「この前ロダと一緒に食事に行ったんだけど、彼かなり変人ですよ。」スナップでの着こなし、キャラクター濃いです。写真を見れば、なんとなくわかります。そりゃ、普通の感性じゃこんなの思いつかない。いや、変人というのは、いい意味でホメ言葉です。茂木健一郎も最高のホメ言葉だと言っている。
彼は、基本的にネクタイブランドのオーナーです。タイは勿論、洋服全般まで自分でデザインもする。彼の遊び心が、ちりばめられたコレクションを見る度にワクワクします。
今秋冬も変人全開のいや、お洒落全開のコレクションに心を奪われました。ネクタイ、チーフ、巻き物入荷しています。ネクタイはかなりキャンセルになったようです。
ウォッシュのかかった変形チーフ。巻き物はアートなクラシックカー、コロッセオ…本当にユニークな発想。
ジャズバンドの絵柄の大判ブランケットがあったので(確か7万円位だったかな?)、ディスプレイに使おうと思い切ってオーダーしたんですけど、さすがにオーダー入らなかったんだろうなぁ。キャンセルになっちゃいました。僕もかなり変人かな?
洋服はサイズの面で、過去に痛い目にあってますから遠慮しときました。
前回に次はフィナモレのネルシャツシリーズと予告しておりましたが、急遽入荷した期待の新星ナポリの「DE CURTIS」をご紹介します。
今年の展示会で初めて見て「この胸のときめきを」(プレスリー)が流れました。直感ですよ。ビリビリくる刺激。丁度37㎝のサンプルがあり、試着。肩がフィナモレスポーツを彷彿させるタイトさ、肩が袖部におさまっている!でも、窮屈じゃない。「イイネ、イイネ、これはカッコイイぞ。」「肩はものすごくタイトだけど、肩付けハンドだから、すごく動かしやすいんですよ。」と代理店社長が説明してくれる。
第一印象は大切。フィナモレの時もそうだった。僕の頭の中で「DE CURTIS」のミュージックが鳴り始めた。第一弾は入荷していたんですが、キャンセルが多かったので追加オーダーしたのが、今入荷しました。ファーストシーズンということもあり、いろんな衿型にトライアルしてみました。
「シャツはアートだ」は、基本的にドレスシャツは入りません。(他は又の機会に)。DE CURTISの中でも、カジュアルで着られるデザインのものを、アートでご紹介します。
モデルは、全てSSFS(スーパースリムフィットスタイル)。あのフィナモレのスポーツでもタイトなのに、それよりも肩巾が5㎜細いんですよ、旦那!
1枚目、衿型は今回一番多い「MIGNANO」(後ろ衿高4㎝のカッタウェイ)。インディゴ風コットン。洗いはハードだが、ビスコースが入っているようなしなやかなコットン。タイドアップもO.K。
2枚目、上と同じ衿のストレッチコットン。ネイビーブルー。
3枚目、上と同じ生地のストレッチコットンの色違い、ブラウン。衿型は、前衿3.5、後ろ衿4.7のカッタウェイ。「SALVATORE」。はっきり言って、フィナモレのセルジオによく似ています。
4枚目、5枚目は、個人的に大好きなチビ衿のワンピースカラー。「POSITANO」。
秋冬でも開襟?確かに春夏のイメージはあります。雑誌でとりあげられることもありません。エリコのワンピースカラーもそうですけど、ナポリのワンピースカラーは武器になりますよ。衿型を自由自在に操ることができます。決して開いたり立たせたりするだけではありません。ノーマルにジャケットのインナーにもいい、Vセーター、クルーセーターのちょい衿出しにもいい。小さい衿だけど、とにかく存在感を出せます。なんて機能的な衿が評価されないのか?モチロン、DE CURTISのこのタイトなボディラインがあってこそのこの衿なんでしょうが…。
ちなみに着用写真が僕の体型のせいなのか、恰好良いシャツを表現できませんでした。
あっ4枚目が白のピンオックス。5枚目が光沢のあるメランジ、ブルーグレーです。
GAIOLA。今シーズンは大漁です。なにせ昨年12月にオーダー入れてますからね。1ユーロ=100円位。1月からアベノミクスとやらで、あれよあれよとユーロが高騰し、気がつけば134円。3割強のアップです。読みが当たりましたよ。昨年12月自民党に政権が変わり、もしかして金融緩和により円安が進むのでは。今の内に(昨年12月)仕入れたゾ。と、ばかりにプレコレクションで大量発注。1月末の本コレクションの頃には、代理店も10%ほど値上げしましたからね。めでたし、めでたし。
というのは、全くの偶然でございますよ。僕が政治経済のことなんて…わけがない。ただ、そのプレコレクションで大量発注した(その気にさせた)のも、何かの運があったからと考えましょう。(うん、うん。)
人生、ギャンブル。ビジネスもギャンブル。勝つか負けるか、運が微笑むか見放すか。実は、僕は根っからのギャンブラーです。そこは任せて下さい。(そのへんは、またブログででも詳しく…。)
でも、本当この円安状況を読んでれば、ユーロを買ってましたよ、お金があればね。そうすれば、エリコやシーラップも1ユーロ=100円で決済できたんですけど…。
話がそれそうなので、本題に。
大漁のGAIOLAをサクサク紹介していかないと。
GAIOLAスーツ、ナポリモデルの光沢シリーズでいきましょうか。
まずは、ロングシーズン着用可能な素材を2種。
ブルーベースにブルーのオルタネートストライプ、光沢がセクシャルバイオレット№1。
次は、グレーベースにブラウンのラインが入る、シックな微光沢。写真では少しピカピカしてます。
素材は軽く、ナポリ流背抜きはあたり前田のクラッカー。夏以外はO.K。
ラストは、サキソニーに近い、ブルーグレー。ヘリンボーンがキラキラしてます。いい色ですよ。実は、これ昨年もやってました。見覚えのある方も。好評につきリピートです。(決して昨年の在庫ではありません!)生地が残っておりました。ということで、プライスも「マジッスか?!」運があるねぇ、いいタイミングで仕入れできたし、やっぱり、I am a ギャンブラー。