フィナモレ、衿のアート。今日だけはセルジオを忘れて下さい。私だけを見つめて下さい。あなたはいつもセルジオにぞっこんでしたね。陰から見つめていました。存在の薄い私ですもの。でも、今日だけは私に付き合って下さい。一日だけで構いません。
まぁ、どうでもいいですが、皆様は高い衿は好きですか?低い衿が好きですか?それともあまり気にしませんか?
セルジオが売れているということは、みんな高い衿が好きなんだ、きっと。あのカッタウェイだからいいんだって?…はぁ。
いや、今日ご紹介するアートな衿型。衿高ボタンダウンLUCIOで~す。存在は薄い私です。おそらく認知度ゼロでしょう。フィナモレのボタンダウン?ワンピースカラーのものや小ぶりの衿のはあります。こんな衿高ボタンダウン、どっからひっぱってきたんや?確か数年前、アマンのドレスシャツの片隅にひっそりとあったのを覚えています。その衿を思い出し、スポーツシャツでやってみました。
前シーズンもチェック柄で一型入れましたけど、かなりの反響がありました。お客様のベーシックな生地でも。というリクエストもあり、根っからの衿高マニアの僕の趣味もあり、3型も(しか?)やってしまいました。
今回は白とブルーのポプリンのド定番です。後ろ衿高セルジオ5cm。ルーチョ4.9㎝。のぼりの高いイタリアンジャケットには、当然好相性。ネクタイできる?モチのロン。これからのクールビズに。新宿のビジネスマンはみんなボタンダウンですよ。(過去のブログから)。
はっきり言いますと、僕はそんなにボタンダウン好きではありません。
だけど、かのフィナモレスポーツシャツのサイジングでやられた時には、
「参りました。あなたについていきます!」
大げさな言い方であるのは判っています。ただ、この10年当店はボリオリと共に歩んできました。その中でも僕が誰よりも愛し、魅了されてきたのが、ボリオリCOATジャケットです。この恰好良いジャケットを一人でも多くの方に着てもらう事を、僕の使命と言い聞かせ、来店された方には強引に羽織ってもらってました。服屋としての大きな心の支えになっていました。
いろんなボリオリCOATを見てきました。触れてきました。「ジャケットのオブジェ」、「テーラードジャケットの顔をしたブルゾン」。今ではいろんなガーメントダイのジャケットが出ていますが、ボリオリが作るガーメントダイ(COAT、Kジャケット)が最高峰だと信じています。
10年間基本的な作り、シルエットは変わっていませんが、10年前・5年前・2年前・今と比較してみると、全く同じものはありません。サイジング、雰囲気は違っています。
昨夏のプレコレクションで、今春のCOATサンプルのサイズを測った時、結構変わりそうな予感がありました。
そして、今春到着した新作COAT予想通り変わりました。研ぎ澄まされました。
試着した感覚ですぐにわかりました。今回サイズ46で測ってみると、秋冬物と比べ、肩幅-1.5㎝、バスト-3㎝、ウエスト-2㎝、着丈-1㎝(勿論個体差はあります。)とタイトに仕上がっています。正直ここ数年サイズが「ゆるいなぁ。」と感じていました。COATに関してはワンサイズダウンという方も多かったですね。今春は理想的なサイズになったのではないでしょうか。立体感がピカイチのボリオリです。サイズさえシャープになれば怖いものナシです。
今回も多くのCOATを仕入れています。第一弾は定番モノではなく、コットンリネンの織り柄からご紹介します。
細かな千鳥格子とグレンチェック。僕個人としては、COATは多少ウエイトのある生地だとどなたでも着映えすると思っています。まさにこの生地は、着心地がしっくりきます。
色は、千鳥は紺×茶とベージュ×ブラウン。グレンチェックはブラウン。
昨春は、グレージュ系のシックな色をチョイスしたので、今春はベージュ、ブラウン系をセレクトしています。この素材で7万円台はリーズナブルだと思います。
COATも昔から見ると、随分安くなりましたよ。昔は定価10万アンダーはなかったですから。
当店は長年直輸入していたので、当時も今もそんなに変わりませんが。
だからこそ大量に仕入れ、なんとかの一つ覚えのように勧めまくれたのです。
やはり長年愛用でき、味がでてくるヴィンテージジャケット。
今回のボリオリCOAT研ぎ澄まされております。
店内には昔のボリオリCOATの広告写真が貼ってあります。
昨日まで2013秋冬のオーダーをしに東京へ行っていました。代理店でいつもの定番の商品をオーダーする時今の春夏商品をチェックしておかないと、うっかりして同じ柄等を知らずにリピートしてしまう事があるので要注意です。
何しろオーダーは、感性と経験とその時の気分です。売れ残っているのに、また同じものを入れた苦い経験も過去にはあります。まぁ、売れ筋定番柄は、毎シーズン仕入れても売れていくので問題はないのですが…。
特にフィナモレのスポーツシャツは、大量オーダーするのでワンシーズン毎にテーマや色・柄を変える事が大切になります。
と言う訳で、今日のアートはその定番系の柄です。
1番目、今年は問い合わせが多いロンドンストライプのネイビーです。フィナモレストライプの定番と言えば、今はこの細ロンストが人気です。色は20色近くあるのかな。その中から2色を選びました。その1つネイビーですが、実は在庫は39のみです。
2番目、もう一つのロンストはダークグリーンを選びました。非常にダークなので黒っぽく見えます。
3番目は、ギンガムチェックです。細かいブラウンのチェックです。これも定番素材ですね。秋冬にレディースでブラウンのギンガムチェックを入れた時、男性の方から「こういう柄でメンズを入れて欲しいなぁ。」という声が多かったので、最初から仕入れを決めておりました。紺やブルーのジャケット・スーツが多いので、非常に合わせやすいのですね。
最後は上のギンガムとはちょっと素材が違いますが、キレイなパープルピンクのギンガムです。かなりウォッシュが強くかかってますね。華がある色ですね。コーディネートにはお洒落なギンガム、如何でしょうか?
誠に勝手ながら展示会出張の為、2月27日(水)・28日(木)・3月1日(金)と連休させていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
新撰組、副長土方歳三。「鬼の副長」と呼ばれた男。
150名の隊士を統率し、「局中法度」のもとに掟を破った者は容赦なく切腹させた。苦労を共にした大切な同士の過ちに、局長近藤は目をつぶろうとしたが、土方は許さなかった。
信念を貫き通した土方のストイックなまでの冷酷さ。
アルバーノ組副長「GAIOLA」も、一本筋の通った妥協を許さない服だ。益々スタイルに磨きがかかってきた。ペトリロ氏が立ち上げてまだ新しいナポリ服。年々スタイルの多様化を図り、勢力を世界に広げ始めている。
今日は、オーダー分が揃い始めたスーツからご紹介します。
今春も柱である定番ナポリモデルのスーツを2型です。
まずは、ちょっとインパクトのあるライトグレーのチョークストライプ。1.5㎝ピッチの白のラインがシャープ。ジャケット単品使いもちょっと上級者的でステキです。
もう一つは、ブラックスーツです。最近ブラックスーツを指名する方が増えてきています。昨年に続き要望にお応えして1モデル入荷です。細いドビーのストライプが入っています。