数年前長いラック一杯使ってもかかりきらない程ボリオリのロングコートを大量に仕入れていました。シングル・ダブル・ピーコート。ウールからコットンモールスキン、コーデュロイ。直輸入してましたから10万アンダーは安かったと思います。
当時のアマンの担当者から「大丈夫ですか?こんなに入れて。」と心配されてました。その頃はカジュアルなアウター(ダウン・キルティング・ミリタリー…)をスーツの上に着る事は常識になっていました。
僕のこだわりか好きだからか、「男ならスーツにはロングコートだぜ。」という考え(古い?)がこびりついていました。頭の片隅にバブル期のあのひきずるようなロングコートの残像が残っていたのかな。
さすがに最近はチェスター、そんなに仕入れてません。でも、チェスターコートのないアウターコーナーは味気ないです。チェスターコートは、スーツ屋の仕事、テリトリーです。だから、当店が入れないはずはありません。
今日は少なくなりましたが、ボリオリのチェスターです。2年程前からチェスターコートもDOVERモデルとして登場しております。ジャケットのあの曲線美をコートにした、軽快でタイトなエレガントスタイル。ボリオリのアイデンティティがつまっています。色は、ブルーグレーとネイビー。着用写真は、サイズ42の店長がサイズ44を着ております。
この前東京へ行った時、客をよそおってセレクトショップのEネーションで、ライバルブランドを試着してきました。「ん~結構恰好いいじゃん。コートはいい勝負だな。」
でも、ジャケット同様味付けは違います。ボリオリDOVERの良さも確信しました。チェスターの選び方。体型と感性の好みによるでしょう。
今秋冬、日本初登場イタリアのニットブランド「SOLOSALI」です。
今年は、ローゲージニットのアウターがやはりきてますね。
こういうローゲージのアウターと言えば、英国スコットランドのフィッシャーマンズセーターをイメージしますが、イタリアで昨年あのブランドのダッフルに火がつき今年は花盛りです。
今日ご紹介のソロサリニットブルゾン。ショールカラーのシンプルなデザインですが、かなりウエイトがあります。これからの季節にもってこいの一着です。タイトに着ると恰好良いでしょう。
もう1型、ニットジャケット。これは軽快なカーディガンタイプ。衿立てで羽織り、巻き物などでボリュームをだすといい感じです。
ご紹介が遅れましたが、ボリオリ秋冬DOVERスーツで一番の人気を誇るフランネルスーツです。DOVERスーツ誕生以来、毎年必ず真っ先にオーダーしている超人気定番素材。
フラノと言ってもそこはDOVER。裏地がついた冬の温か素材というイメージがなく、軽快でソフト、一枚仕立てでリラックス感が漂います。
この素材色は7色あるんですが、ずっと入れ続けているのは、一番人気ネイビーのメランジ。この紺は、ジャケットとしてガンガン単品で着られるところがポイントです。ベタな紺ではないところが人気です。
今年初登場は、ミディアムグレーのメランジ。ちょっとブルーがかっています。これも着まわせそうです。こういうブルーグレーっぽい色は、パンツ単品ではあまり見かけないので紺ジャケなんかに合わせると新鮮です。ジャケットはジーンズとの相性が、特にいいんじゃないかな。
この冬素材フラノをスタイリッシュにエレガントに仕上げ、ある時は構築的に恰好良く決め、ある時はソフトにリラックス感あるくずしたスタイルで着る。
ボリオリDOVERスーツが演出する表と裏の顔、ジキルとハイド。
スーツ、ジャケ・パンの時のインナー、Vゾーンは肝心だ。どんな演出をしようか?皆さんは何から決めていきますか?僕の場合は普通シャツからです。(たまにタイの時もありますが…。ストライプ、チェック…。その日、その時の気分ですよね。スーツ・ジャケットとの相性かな。白やブルーをノータイで合わせるのは楽で、何も考えなくても良い。
タイドアップの時は、最後にバランスを見てタイを選ぶ。ノータイでもタイドアップでもドレスシャツは、存在感のあるものを選びたい。お気に入りにシャツブランドがあると安心だ。
アルバーノでは現在ドレスシャツは、エリコ・フォルミコラに絞っている。1万円台がほとんど。ナポリシャツとしては、リーズナブル。衿型はワイドのフィレンツェかホリゾンタルワイドのM5。
衿高は後ろ4㎝で同じだが、衿の長さがフィレンツェ8㎝、M5は8.5㎝。ボディはワンサイズおとしてオーダーしている。38㎝なら37㎝のボディ。在庫状況もあるので、今回はベーシックな白・ライトブルーを中心にオーダーしました。
上から、白の平織りフィレンツェ。白の平織りM5。ライトブルーの平織りフィレンツェ。サックスのブロードM5。ブルーのシャンブレーフィレンツェ。ブルーグレーのシャンブレーフィレンツェ。白ベースのストライプ、クレリックはフィレンツェ。紺のロンドンストライプフィレンツェ。
ここ数年シーラップのコレクション、心が騒ぐモデルがありませんでした。
結局アルバーノ・エクスクルーシヴ定番3モデル(ステンカラー・トレンチ・ピーコート)を、素材を変えたりしてリピートしておりました。
しかし、今回の新作の中に「これはスタイリングがいい。久し振りにいいぞ。」と思ったモデルが数点ありました。シーラップのコートはベーシックかつクォリティは高いのですが、問題なのはサイズ感が日本人に合わないものが多いのです。ただ、ビッグメゾンのOEMを手掛けているだけに、「うわぁ~、これは素晴らしい。攻めてる!」という輝くようなモデルが、ポロっとあったりするのです。それを見逃してはいけません。
その中から3モデルをセレクトしました。今日は、その中の2つをご紹介します。
ひとつめは、フィールドコート。こういうカジュアルなコットンタイプは久し振りです。なんてことのないフーテッドコートなんですが、サイジングがすっごくシャープで絶妙なシルエット。日本人にGOOD.裏地のウールライニングが袖裏まですっぽりはずせるので長く着られます。色はネイビー、ベージュ。
着用写真は42サイズの僕が2サイズ上の46を着ています。それでもそんなに違和感がないです。
続いてトレンチコート。大人な感じのウール素材。色はダークカーキ。サンプルを見た時「どうせ大きくてサイズバランスが悪いんだろうな。」と期待せずに試着してみたら、「ラグランスリーブの肩もタイト。これはイケる!」一目ボレでした。
案の定大人の男性からのウケがすごく良い。現在追加の入荷待ちです。
ジェントルマンど真ん中の渋いウールトレンチですが、カジュアルでもニット・ジーンズ等で遊べそうです。