ヨーロッパでの知名度に比べて、意外や日本ではそんなに知られてないコートブランド「Sealup(シーラップ)」。なぜだろう?何故作りもいい、こんな優れたコートがクローズアップされないんだろう。まぁ、いいんですけど。一般的人気は英国のコートブランドにまかせておいて、地味に長くやっていくのがシーラップらしくていい。アルバーノとしてもその方が有難い。何度も書いてますが、ホント真面目で紳士的なメーカーである。かなり古いオールドモデルも少数からリクエストに応えてくれる。ビッグメゾンを沢山手掛けている大手ファクトリーですよ。それが、僕達のささいな要望に誠実に対応してくれる。そんなメーカーありますか?守備範囲の広さ、心の広さ。長年エージェントをやっているFさんの陰の力?Fさんとはいつも洋服の話より、マニアックな音楽談義に花が咲く。
緊急報告でシーラップ入荷をお知らせして数週間。お陰様で反響もいい。このペースだと12月頃には品薄になると判断し、追加オーダーかけました。今回は、オールド定番モデル初の42サイズも作ってくれました。42、44サイズの方もいけるとおもいます。
ということで、今年もやってきましたウールのステンカラー。僕の視点では世界一美しいステンカラーコート。ベーシック極まりないスタイルですが、第2ボタンあたりでシェイプさせ、美しいフォルムを作る。細くてもグラマラスなライン。これは着てもらわないとわかってもらえないだろう。
HPを始めて3年目。毎年オーダーしているので、ずっとHPを見て頂いている方々には「また?!」という声も聞こえてきそうです。「いいものはいい。」
シーラップ社が作ってくれる限りオーダーし続けますよ。フランスのL.Vなんかのタグがつくと、30万位はするでしょう。今の円高、ユーロ安。今年はアルバーノプライスが、さらにサプライズプライスになっています。
「ところで、ニットって今流行ってるんかな?」
「そりゃそうでしょう。昨年あたりから、ローゲージのニットコート、ジャケット、ミドルゲージのカーディガンが花盛りじゃないですか。イタものの洋服屋やってて、今頃何言ってんですか。そんな他人事みたい。もしかして、アルバーノではやってないの?ひねくれ店長の事だから流行にはのらないか。」
「いやいや、いくらひねくれ者の僕でもその辺はしっかりおさえてますよ。ローゲージのコートやジャケットは特別ですけど、僕が言うのはベーシックなハイゲージニットやミドルゲージのプルオーバー、柄物ニットあたりも含めての話。イタリアの老舗ニットメーカーなんか、結構なくなってるって話ですよ。」
と、常連客との会話。
実際以前はベーシックなニット、沢山入れてたし売れてたんだけど…。
今は厳しい。最近入荷数減らしたから?ハイゲージで有名な英国ブランドやってないから?
とは言っても、このイタリアニットブランドは別です。そうです。「ZANONE(ザノーネ)」。
ここんちのニットは定番物もロングセラーです。絶妙なんですよね。サイジングが。デザイン、スタイリング、ザノーネカラー…。これぞイタリア工芸品というかオブジェというか。ベーシックだけど何かが違う。ザノーネワールド。褒めすぎですか?
特に突出していいのは、ミドルゲージ。クオリティとプライスのバランスがまずいい。プルオーバーで3万円。高すぎず安すぎず。
人気№1「KYOTO」どす。衿・ボディ・丈のバランス、ザノーネですよね?素晴らしい。クラシコイタリアーン。なんで2色しか入れてへんの?キャンセルになった?また、変わった色選ばはったんやろ。今回残念なのは、アルバーノ一押しのショールカラーがコレクションからなくなったこと。何故?あんなに人気あったのにな。まぁタートルがありますよ。3色いきました。去年と違った色というのはお約束。「KYOTO」はライトベージュトネイビー。タートルは、ライトブラウン、グレーがかったブルー、ミディアムグレー。写真のようにもやしマッチョ?の僕が着ても細マッチョです。
そろそろナポリのスーツにトライしてみませんか?
もう着てるって?そりゃ失礼しました。そういう方には説明はいりませんね。
まだ、という方。「ナポリってサルトリアばかりで超高級スーツばかりだし、縁がないよ。」
確かにその通りなんですが、世の中広い。ナポリも広い。あるんですよ、僕達にも手が出せる庶民の味方のナポリスーツ。それは、新進ナポリファクトリー「ガイオラ」です。
とにかく軽い着心地。高いのぼり、富士山の様な肩のライン、胸の立体感。これをマシンとハンドの融合により、リーズナブルなプライスが実現した訳ですよ。池上彰にわかりやすく説明してもらおうと思ったのですが、これだけは着てみてナンボです。
池上彰さんは必要ありません。一度袖を通してもらうと、「なるほどっ!」とうなづいてもらえるでしょう。
超高性能ナポリサルト風プレタポルテ。
アルバーノへ是非おいで下さい。ビッシリありますよ。一店舗の取り扱い数では日本一ですよね?アルヴェスティさん。
今日は、タイプの違うグレースーツ3型です。
まずは、ロングシーズン対応可能なウーステッドタイプ。ミディアムグレーのマイクロ千鳥格子です。ベーシックで品があります。
次は、ヘリンボーンの織りの様な表面感が独特な雰囲気です。お洒落なライトグレー。シャープに決まります。
最後は、インパクト十分なチョークストライプ。チャコールグレーでサキソニー素材。フォーマルからカジュアルまで、単品使いも面白い遊べるタイプです。
今日はエリコ・フォルミコラのシャツです。エリコは、数年前よりアルバーノのドレスシャツのメインブランドとして扱っております。
「シャツはアートだ」では、素材や柄でアートなものをチョイスしてご紹介します。
まずは、ホリゾンタルカラーの衿型M5から2型です。
白ベースに小花にも見える、クローバーのプリントが可愛い柄。写真の様にタイドアップして、スーツに合わせてもお洒落。細かい柄なので、そんなに目立ちません。
次は、紺ベースに細かいドットプリントです。洗いがかかっています。これもスーツ・ジャケットに合わせると色気があります。
そして、ブルーのチェック柄ですが、衿はワンピース(開襟)カラーです。この衿型は2年位扱っているんですが、あらためて衿の恰好良さに惚れ直しました。タイドアップもO.K.ジャケットのインナーに普通に第1ボタンを開けて。これから寒くなりますが、第2ボタンをはずしてオープンにした時の衿の表情がすごくいいんです。ありそうでない。
ワンピースカラーと言えば春夏のイメージですが、これならオールシーズン使える素材です。とにかくエリコのワンピースカラー「LUCIO」。これからアルバーノあげて大プッシュしまっせ。
「ボリオリ」の名をワールドワイドに知らしめたのは、Kジャケットであると雑誌には書いてある。高級素材を洗い、しかも染めてしまうという掟破りの発想は業界に衝撃を与えた。
僕も初めて見た時の驚き、恰好良さは,今でも忘れることはできない。そして、それが30万円というプライスも忘れることはできない。
いかにそれが革新的であっても、一般人が手を出せるプライスではなかった。富裕層はラグジュアリーなデザイナーブランドを好み、ボリオリのような裏方、ファクトリーブランドには興味はなかっただろう。じゃあ一体誰がカシミヤKジャケットを着ていたのか?
実際ボリオリの人気を世界的にしたのは、その数年前に出たコットンのガーメントダイ、COATモデルである。アメリカ・ヨーロッパで火がついた。ボリオリのプレスの担当者もそう言っていた。(僕が言わせたのか?)
10年以上にわたりボリオリは、マイペースでガーメントダイを名刺代わりに売り続けた。いろんなブランドが同様にガーメントダイの商品を出す。ボリオリは「フェラーリをコピーするようなもの。かえってウチの価値が高まるよ。」と、強気な発言をしていた。
ただボリオリCOATモデルから、ウール素材は出ていなかった。それは高級ウールの洗い「Kジャケット」と区別していたからだろう。
そして、今秋遂にボリオリからウール素材のCOATモデルが登場した。
待ってましたよ。よくぞやってくれた。出来映えも素晴らしい。見た目はKジャケットと変わらない。柔らかさはKジャケットにはかなわないけど。¥98000.ちょうど良いプライスだ。無地2色。(色違いのはずなのに、なぜかほとんど色が変わらない。)チェック1色が入荷した。
ジャケットのオブジェ。COATモデルはコットン素材をヴィンテージ感覚で着まわすのがいい。この新作ウールのCOATモデル、言うなれば庶民的Kジャケットは、上品に端正に着るのもいいし、ジーンズ等に着古した感じに合わせてもいい。どう着るかはあなた次第。
ボリオリが打ち出した新しい勝負服ですよ。祝・ボリオリウールCOATモデル。