やはりナポリの服は、アートだよ。デザインじゃないよ。
作りがアートだ。僕も詳しくは説明出来ない。
でも、感じるんだ。それが大事だと思う。
毎年、毎シーズン、入荷した服を、とっかえひっかえ袖を通しては、酔いしれる。
沢山の人とこの感動を共有したい。
嬉しそうなゲストの顔を見たいが為、売り場に立つ。
それが物売りの本望だよ。
服は見ただけじゃ何も語らないよ。着てみてこそ、饒舌になる。
やはりナポリを体験すると、服の奥深さがちょっとわかる気になる。
マシンで淡々と作られる工業製品とは何かが違う。
職人の手仕事が入ると、表情に人間味をおびてくる。
それがいい。
デ・ペトリロは、ナポリサルトの片鱗を見せてくれた最初のブランド。
知名度は上がっているけど、アルバーノはいつものやり方でオーダーする。
今日は、秋冬の1回目。定番のジャケットを2マーク。
アンコン、NUVOLAラインのANACAPRI。
深いミックス調のネイビー。以前にもやったことある生地。
しなやかな風合いは、手仕事の証だ。
着ると色気タップリの顔つき。
もう一つは、秋冬にしてはもっとも薄手のホップサック、ネイビー。
ロングシーズン着用可。このあたりの生地なら何枚あってもいいな。
ここ富山でも歴代最高気温39.5℃を記録しました。
まだこの暑さは続くのでしょうか?
何事にもスロースターターのワタクシです。
HPの方も画面は固まったまま。壊れた訳ではありません。
売り場をまだまだ占領する春夏物に未練タラタラ。
しかし、切り替えの時がやってきたようです。
待望のGABOが、本日7パッキン入荷!! とりあえず売り場の一角に押し込みました。
これからのアルバーノの未来をしょって立ってくれるであろうGABO。
ほぼ全量の入荷です。
サンタニエッロも入荷し、あとはTITOを残すのみ。
先行して入荷したデ・ペトリロは、いいポジションをとっています。
クロージングコーナーは、ナポリブランドで占領されました。
高額なナポリではありません。庶民派ナポリ。優しいんです。
ナポリには不器用モノが多い。儲けようという気がないんじゃないかな。アルバーノと一緒か。
マイペースでいきましょう。
カジュアルの方は、インコテックス、ザノーネが入っております。
全般的にそろそろドカン!と入荷がありそうです。
来春夏のオーダーも、ラストスパートです。
いつも時間がかかるのは、フェリージ。
春夏秋冬のバッグですから、シーズンで完売する必要はございません。
当店のヘビィな重衣料級売り場にアクセント、華をそえてくれるフェリージであります。
と言っても、増えすぎるとよりジャングル化するだけ、適量が好ましい。毎回フェリージのオーダーには、ミニマム(最低オーダー金額)があるわけです。
今は在庫過多だから、付き合いが長い当店が、「少しでいいでしょ。」と泣きつこうが、血も涙もなく「ダメ!」と一喝です。
オーダーを決める時、まず、現状在庫と今から入荷してくる商品を照らし合わせ、次のシーズン売れる量を予測したうえで、モデルから決めていきます。
テーブルの上にバッグを山積みにして、そして、順番に色のコンビネーションを考えていきます。
面倒なのは、自分で好きな革の色とナイロンの色を組み合わせが出来るモデルの時です。
面倒なんですが、この面倒さがフェリージの醍醐味なのだ。
なんと言いましょうか、脳からアドレナリンがジワジワとあふれ出て、「自分で選んでるぞ、カッコイイ組み合わせを考えてやるぜ。」
なんて、デザイナー気分に浸りながら、出来上がりを妄想できる至福の時間です。
今回も仙台のフェリージマニアさんから、TELでSorrisoシリーズのリュックの色の相談を受け、オーダーをいただきました。ありがとうございます。楽しみに待っていて下さいね。
世のオンリーワンフェリージのロマンを求める方の為に、アルバーノは存在しているのだ!
そんな訳で、今日はまずそのSorrisoシリーズで、一番大きいトラベル対応の1713です。
今回 秋冬用に選抜されたカラー“マローン”を使わない手はないでしょう。
そして、ワタクシ悩みましたよ、革の色。黒・こげ茶・ダーク系だろうな。
だけど、オンリーワンを狙うなら、“マッド”(ぬかるんだ色)じゃねぇんべ。
ちなみに、オーダーはいつもフィーゴさんでたたき台を出し、持ち帰り、締め切りギリギリで決定します。
これも最後まで悩みましたよ。誰がコイツと長年連れ添ってくれるかなと考えながら。
とにかく大きいですけど、中身を少なくすれば、普段用でもO.Kです。
次は、ヘルメットバッグ2色。縦長の方です。
これも、秋冬に出てくるカラー“モカ”。 いや、モチロン春夏秋冬ですよ。
いい色出しです。こんなんをコートにかついで、アテのない旅にでも出たいですねぇ~。ス・テ・キ!
もう1色は、アレッどうしちゃったの?フェリージの直球ストレートど真ん中、紺×ライトブラウンじゃないの。やりますよ、ウチだって。 アルバーノにあるから映えるですよ。
この人気カラーがあるから、他のバッグも引き立つ。
変化球がいいから、ストレートが速く見えるってこと!