ニュースでやっていたけど、どこかのセレクトショップで接客されたくない方は、店内に置いてあるブルーの買い物バッグを肩にかけて下さい。その方にはお声かけしませんから、という話。
ま~一般的なチェーン店等ではそうなんだろうな。確かに僕らでもちょっと入った店で、声をかけてこられると、面倒くさいもんね。
「どこでもそうしたらいいのに。」という声も多いみたい。
日本の全ての店がそんなシステムになったら?ブルーのバッグを店頭に用意することを義務づけられたら?
た~いへんだべ!当店のようにわざと見づらく陳列している店は?
お客様の感覚をマヒさせようとたくらんでいる店?は。
それでもブルーのバッグを持つ人は多いだろうね。(もちろん常連さん以外は。)
その代わり来店客は絶対増えるはず。初めての方からは買われた後、よく「入るのに勇気いったんですよ。」 「敷居が高いですよね。」 「あそこの店長の口には注意しろ、と聞いていた。」等といった声を聞く。
当店のような店は、初めての方こそ、システム?を説明させてもらわないと。
買う、買わないというのは問題じゃなく、ヨーロッパ流にモノを通した会話を愉しむことが専門店の良さなんだから。まぁ、一般的な店とは違う話なんだけど。
さて、今日はシャツはアート。エリコ・フォルミコラ、カジュアルシャツ。2回目です。
前回 ご紹介した襟のアート。フレキシブルに愉しんでもらえるイタリアンカラー、“NISIDA”。
まさにクールビズに入り、オープンに自由にいきましょう。
まずは、ギンガムチェック。よく見ると、ブルーと紺が混ざる。
次が、白。コットン・リネン。麻の張りがある生地。
前回のシャツはアートでも書いたように、この襟は意識的に着方を選んで下さい。もちろんこれからシャツいちで楽しめますよ。
3,4着目が新しいワイドカラーのアレッサンドロ。
3番目が、前回だしたストライプの色違いのブルーストライプ。オックスの織り。
ラストがネイビー×赤のチェック柄。
全て洗いはかかっていますが、アイロンプレスしてあります。
しかし、みんなブルーのバッグ持たれると、困っちゃうなぁ。僕の熱い、暑い、厚い?トークが聞けないなんてねぇ。
話したい人用に赤いバッグでも用意しておこうか。誰も持ってくれないんだろって。
北の服、南の服、ナポリ…イタリアの服であれば、どこでもいいよ。
み~んな好きだよ。だって、俺の人生ジャケット人生だもの。永ちゃんの“バーボン人生” に対抗して。ジャケット抱いて俺の人生終わっていくんだろうな。
ここまでやってきたんだもの。後戻りもできないし。
男のジャケットも変わり続ける。アイビートラッド、ソフトスーツ、クラシコイタリア…。
ボリオリのドーヴァーがソフトジャケット革命を起こした。
単純シンプルなものだけど、型紙、縫い方、仕様、ミリ単位の変化で、男のスタイルは別物になる。
一生つきあっていくよ。“ジャケット人生”。
「ナポリ流とは何たるか。」
なんかバカなタイトルつけちゃったな。そんなディープなナポリを語ってもね。語れないけど、専門的な作りを知りたい方は、「ナポリ仕立て~奇跡のスーツ」という本を読んでください。面白いですよ。
全ては僕の私感です。そこんとこヨロシク。
今 アルバーノのフェイスを飾るのは、デ・ペトリロ、エリコ・フォルミコラ、G.ABO、そして、TITO ALLEGRETTOのナポリ勢。サルトものではありません。ファクトリーもの。
キートン、ラティーノクラスでもありません。敷居は高くありません。
今 ボリオリ、ラルディーニ、カンタレリがそばにありますが、やはり北の服はフォルムにこだわります。デザイナーを手掛ける背景が生むスタイリッシュなドレープ感。やっぱカッコ良さは北なのか。
フェラーリ、アルファロメオ等の車、カッシーナ、アルフレックス等の家具を連想します。
僕が初めて体験したナポリの服、GAIOLA。そんなにドレープ、フォルムは意識しなかった。
北の服ほどの感動はありませんでした。でも、何か違うオーラが。それは、ジワリジワリとボディーブローのように効いてきた。
男らしさ、そして、優雅さ。英国の質実剛健なダンディズムとは違う。
甘~い英国っていうのかな。凛としたソフト。構築美ではない。不完全な美意識。
そこには人間の本能が宿っている。裕福な北と違い、ナポリは貧困。人生をのんびり謳歌している職人達が作り上げる服だもの。
よって、ナポリ仕立ては不完全でいい。均一性なんてクソくらえ。
でも、作り手のポテンシャルは高い。一人一人の美意識を信じよう。
そんな地場だもの。日本人に合わせるには大変な努力もいる訳だ。
TITOにたずさわるF氏は、工場に入りびたり細かい指示をださないといけない。
そんなやり方を続けていくことが、ナポリ流なんだ。
完成された美は、ひとまず休もう。今は不完全な美に心躍る。
今日はTITOの2回目。紺ジャケ2マークを紹介するよ。
まずは、ワッフルの軽い素材。ウール・ポリ・ストレッチ。ティトのジャケは、ほんと吸いついてくる。
次は、ウーステッドなカシミヤ素材。なまめかしい花柄ドビー。ビジネスにはちょっと厳しいかな。
でも、柄が浮いて見えるのは光の当たり具合だね。遊び心のある紺ジャケ。
最後は、グアベロのホップサック。正統派。
気になるものがあれば、問い合わせてね。
今度のPARTⅢは、スーツ編いきます。
まだ書くか?って。いくらでもいきますよ。本当は着てもらうのがいいんだけど。
だって、タイトルの答えはないんだもの。だから、終わりはないのさ。
ガイオラ(現デ・ペトリロ)と出会い、「ナポリジャケットとは何たるか。」を考えさせられました。
皆さん そんなこと興味ないですよね。
北の服が当たり前のイタリア美であると信じ、一途に突っ走ってきました。
それが僕の当店のイタリア論であり、信念でした。
そんなスタイリッシュな北の服は、今も日本市場で席巻してるし、これからもそれは変わらないでしょう。そんな僕に待ったをかけたナポリ仕立て。
「北のマス化されたオートメーションの世界とは違うんだよ。一緒にしてくれるな。」というでしょう。
「職人の服」という一言で片づけるのは簡単です。
僕は職人仕立てのハンドメイドは未経験です。
そんな僕がナポリ仕立てとは何たるか、なんて言おうもんなら首を絞められるでしょう。
ただ、今 ナポリの風に吹かれながら、今までのイタリア論に疑問を投げかけています。
今 向き合っているブランド“TITO ALEGLLETO”。
初めてサンプルを見て、駄々っ子のように、「すぐに欲しい。」欲求にかられ、オーダーしました。
ペトリロと同じく、北とは違うサムシング。
「何なんだろう。」この作り、雰囲気。
それから2年経ちます。いろんなことがあった2年でした。
ただ、オーダーした服をキレイに仕上げ投げ返してくる北の服と違い、大雑把な部分もあるけど、熟練の勘とオリジナルな感性が作り上げる工芸品。
人なつっこさと独特の味わいがにじみ出てます。
TITOは作り上げていくブランドだと、初めの頃書きました。
完成されつつあります。でも、ナポリの服は完成されないのが魅力じゃないかな?
ジャケットは人間が作るもの。そして、育てていく生き物のようなもの。
だから面白いし、男のスタイルを変え続けてくれる最大の友であり、味方であると思います。
それゆえTITOはこれからも変わり続けるでしょう。
工場も変わり、新しいTITOがここにあります。奥深いナポリ仕立てではありませんよ。
今 アルバーノが提案するナポリ流ジャケット。そのあたりを味わいながら着心地を愉しんで下さい。
さて、JK3マーク。
まずは、ウール・コットン・ポリの三者混のダーク系ストライプ。表面感は独特なシルクっぽい感じ。シックで面白いファブリック。
次は、綿麻。粗い織りのブルー系。ウエイトがあるので、長いシーズン着用可。
3つ目が平織のブルーグレーのチェック。わりと渋めです。ウールストレッチ。ビジネスでもシックでお洒落だと思います。
近所の老舗店の店主が亡くなった。僕の一つ下。
周りを盛り上げるムードメーカーで、エネルギッシュな人気者だった。
ますます衰退化が進んでいる商店街。
今や再開発することばかりが商店街の再生の最善策とは思わない。
郊外のSCや大型店と比べるのは違う。地方の商店街は原点に戻り、昭和のスタイルを今風にアレンジしていくことだと思う。古民家再生は今のブームだろう。
どんな店でもいいんだ。独創的な店ならもっといいだろう。そんなカオスで刺激のある場が新しく思える時代も来ると僕は信じている。
そこに大切なのは人だ。店の名物店主、店員。
そして、そこに来る人は買ったり、食べたり、遊んだり…目的なんてなくていい。
時間つぶしでいい。遠慮はいらない。会話したり、目の保養やモノから何かを学んだり、充実できる
時間を過ごせる場であればいい。
商店主はそんな客を受け入れ、おもてなしをすることにプライドを持っていく余裕が欲しい。
今回の店主の死は、そんな意味で残念でならない。
さて、今日はシーズン初めにご紹介したニットブランド“マクローレン”。
マクって、マクって。絶妙な色出し。遊び心。素材のセレクション。プライス。
カジュアルスタイルに華を添えてくれる逸品です。
長袖もしなやかな素材感は夏までO.K。
Vカーディガン2色。トリコロール配色の効いたカーディ。素材は、コットンポリ。紺にベージュライン。
白にネイビーライン。ネイビーベースのトリコロールライン。
続いて、半袖ニット。1回目の前開きベストと同配色3色。Vネックプルオーバー。白紺、紺ベージュ、オレンジ紺。
そして、襟配色ポロニット2色。
ラストは、クルーネックニット。白のみ。コットンリネンでサラっと着やすい素材。