来秋冬のフェリージのオーダーの締切りが迫っています。
いつもギリギリまで悩む僕は、担当Sさんにせかされながらモデル・配色を考えます。それがフェリージのオーダーの悩みの一つ。
しかしねぇ、最近ちょっとフェリージおとなしいんじゃないの?
品行方正だよ。らしくない。それが狙いなの?もっとヤンチャにファッション界をかき回して欲しい。
雑誌で広告なんか見るけど、なんか気取っちゃってさ。ヤングな一流モデルのカップルが嬉しそうにバッグ持ったりして。
ノン、ノン、ノン!フェリージにそんな上品さはいらないよ。
もっとワイルドでアヴァンギャルドな?アブナさがいいんだけどな。
「何見てんだい。俺に近づくとヤケドするぜ。」なんてね。
フェリージの魅力はバッグそのものより、服を魅力的にみせる相棒、アクセサリーなんだよ。
商品、アイテムももっとアクのある趣味性の強いものがあってもいい。
過去のコレクションでも、自転車・ギターケース・ゴルフバッグ・テニスバッグ・時計バンド・ペットアクセサリー…。意表をつくような発想。
そんな奇想天外な遊び心がフェリージの根底にあったはずだ。
スンマセンねぇ、フィーゴさん、いつも好き勝手言って。フィーゴさんだから言えるんだけど。
イヤ、長年フェリージを扱う当店だから、フェリージ愛好家の意見を代弁してのことと受け取って下さいね。
当店もフェリージのセレクションの中から、他にない様なワンアンドオンリーなレザーモノばかり紹介しています。人気モデルじゃありませんが、置くだけで、持つだけで絵になるヤンチャな奴ばかり。
でも、今日はフェリージの王道ナイロンもの、いわゆる売れるヤツ。
まずは、両サイドがポケットになっているブリーフ3色。
ダークグレー・ネイビー・ダークブルー。皮のコンビネーションは全てミディアムブラウン(濃い方の茶)。
次は、フェリージと言えばこのバッグでしょう。人気№18637/2。
あまのじゃくな当店では、あえて避けてきましたが遂に登場です。
ただし、人気のネイビー×ライトブラウンとは違います。
サファリ×ミディアムブラウン、タートルドーブ×ミディアムブラウンの2色。
次は、あのヘルメットバッグが小ぶりになって登場です。
前のモデルはかなり大きかったけど、このサイズなら普段持ちもバッチリ。ダークブラウン×ライトブラウン。
最後は、前から人気のヘルメットトートの小。最近はメンズで使う方も増えております。
ボルドー×ミディアムブラウン、オリーブ×ミディアムブラウン、ダークブルー同色。
フェリージのレディースは紹介しておりませんが、メンズ同様沢山ありますよ!
ここ雪国富山も今年は雪に埋もれることなく、穏やかな冬を過ごしております。
今日は、気温が20度近くまで上がりました。
そんな土曜の閉店後、ビッグジョーターナーの古いBLUESに浸りながら、今日到着したデ・ペトリロの服を品出しです。
と言っても、いまだ秋冬物が占領するなか、出すスペースもそんなにないんですが…。
2週間前に到着した第一弾と合わせて、100着近く揃いました。いつものビニールショットです。
デ・ペトリロで100着か。よく入れますよね。自分ながらあきれます。
「人気ブランドなら他にもあるだろうに。商売やる気あるの?バランス考えろよ。」
なんて声が聞こえてきそうだな。
いいんですよ。バランス感覚なんてなくたって。確かに儲けようという欲は捨ててますかね。
売れるモノを集めることに、イヤ気がさした。カッコつけてる訳じゃないよ。
好きなもの、愉しめるものを(スーツ、ジャケットが多くなろうが。)自分の感覚に正直に集めるだけだ。シンプル。
自分本位なやり方なんだろうけど、今の僕にはそれしかないのだ。
全くお客様の意向を無視することはできない。流行を追いかけるお客様にはソッポを向かれるのは覚悟だ。僕と感性の合う人だけでいい。それで商売続けられるのかなぁ。
欲は捨てたけど、たのしく商いする道を選んだ。あとは気分良く勧めていくだけだよ。
デ・ペトリロ。新進ナポリファクトリーブランド。GAIOLA時代からもう7年か。
日本に入ってきた時から縁あって始めて今や当店の大黒柱。
何故にこのブランドにこだわるのか?それは過去のブログを読んで下さい。
同じことを繰り返し書いているでしょう。これも書いたと思うけど、好きなところの一つ。
いい意味で完成されてないところ。
ナポリサルトの素晴らしいところを既製服に落とし込むことが、このブランドの課題だと思う。
それはナポリサルトに身をおいた者にしか出来ないワンアンドオンリーな挑戦なのだ。
だから、この7年間のプロセスは試行錯誤だ。
GAIOLA時代から毎シーズンのようにモデルをマイナーチェンジしている。こんなブランド他にある?
そんなの不安じゃないかって?不安というより、新鮮だし愉しませてもらっている。
変わらない安定感は魅力だよ。だけど、このファクトリーの技術力とベニー(社長)のサルトで培ったこだわりがベースにあるから、どんなモデルだって受け入れるよ。
そろそろナポリサルトと既製服とのリーズナブルミックスチャーが完成に近づいてきている?
過去のモデルもそれは個性的で、好きなものも多かったんだけど。リクエストしても最近ベニー作ってくれないもんなぁ。
さて、今シーズンはどんなデ・ペトリロモデルと出会えますか?
新生MARINAのNUVOLA登場!
皆さん、店頭に自分の目で確かめに来て下さいね。ビニールの中身を。