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2022/09/09

再びボリオリと向き合う訳-BOGLIOLI

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ボリオリをやるかやらないか?
現在ナポリの3ブランドで落ち着いている。
お客様も当店を信頼してついてきてくれている。
そこに、かつてアルバーノの代名詞ともなったボリオリは必要か?
喜怒哀楽にした古巣代理店が、またボリオリを扱うことになった。
だからと言って、ボリオリが当時の輝きを取り戻すなんて保障は全くない。
ファッションは、刻々と移りゆくもの。
ただ、ボリオリとの別れは嫌いになったからではなかった。
ボリオリのファクトリー本体は、何も変わりはしない。
ボリオリが日本に入ってきた時、代理店でサンプルに袖を通した時の感動がよみがえる。
ファクトリーの力量が、ジャケットのクォリティ、個性を生み出すことはよくわかっている。
でも、ファクトリーの生みの親(ボリオリ一族)がいないファクトリーはどうなのか?
名作COAT、Kジャケット、ドーヴァーを発想したのは、GIGI(ピエルイジ)。
僕達が扱うのは、デザイナーブランドじゃない。
ファクトリーブランドだ。
いつも言っているように、僕がジャケットに惹かれるのは、そのファクトリーが持つ技術、センスである。
古巣代理店アマンさんで、来秋冬のボリオリを見に行った。
Kジャケット、COAT、ドーヴァー、懐かしの名作を次々と羽織ってみる。
特にすごい新しさは感じなかった。初めて袖を通してみた時の感動したボリオリは、COAT、ドーヴァーじゃなかった。
ジャケットとしての完成度に心を奪われたんだ。
一番気にしたのは、ボリオリらしさが感じられるかどうかだ。
ファクトリーとしての完成度の高さは変わっていなかった。
だから今回少しながらトライアルすることにした。
往年のブレイクなんて期待していない。これからのボリオリに期待するのは、ファクトリーブランドとしてのスタイルの復活というのが僕の本音だ。
と言ったら、やはり過去の栄光になるのかな。

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何はともあれ、トライアル。ドーヴァージャケット。
デザインは、ラペル幅が広くなった。着心地はすごくいい。
プライスもスタートプライスで。チャコールとネイビーのサキソニー。
ボリオリをやめて結構な年月が経つ。
もう一度初心に返ってみるには、いい年月かもしれない。

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