STAFF BLOG

2023/04/24

接客はキャッチボールが出来なきゃ負け-GABO・2

IMG_3109.JPG

IMG_3111.JPG

IMG_3112.JPG

もうなんか世の中ゴールデンウイークモードだね。
ポロ、ポロっと初めての方、旅行客の方が来店される。
随分さびれはしたが、ここは富山のメインストリート。
「どんなものをおいているんだろう。怖そうな感じがするけれど、殺されもせんだろうから入ってみるか?」
軽い気持ちでドアを開ける方がほとんどなんだけど、僕らにとっては未完の大器?かも。
未完の大器=ファッションは詳しくないが、気に入ったモノがあれば金に糸目はつけない的、将来有望なお得意様候補。
僕らのハートも期待でふくらむってもの。
どうアプローチしようか?どのタイミングで攻めようか?
瞬時の判断が命。いまやファストファッションに慣れている。過激な接客は命とり。
でも、放置プレイは出来ないのが僕らのやり方。
そんなこんなでアプローチだ。
最初は、冷静さを保つ。2分ほどしゃべっていると、自分の言葉に酔ってきて、プチっと何かが切れる。エキサイティングが加速し、周りが見えなくなる。
3分経過。お客様の我慢ももう限界。「もういいから離れてくれ。自由に見させろよ。くどいんだよ。」って合図が...。
その時はアウトだね。「どんないいものがあっても、こんな店もう来ない。」と、腹の中で思われてるやろ。
そんな気分になることもある。僕も人間だ。タマにだよ。相手次第か?
間が悪い。やっぱりキャッチボール出来なきゃ僕の負けだよ。
でもさ、何が言いたいかっていうと、街中の僕らのような店には、それなりの接客のルールというものがあるということを知って欲しい訳。
少ししゃべっただけで、見に来ただけだからしゃべらなくてもいいよ。って方もいる。
ゴメンナサイねぇ。こんなこと書くつもりじゃなかったんだけど...。
IMG_3113.JPG
IMG_3115.JPG
IMG_3116.JPG
IMG_3117.JPG

今日は、GABOのジャケット1型紹介させて下さい。
どうです。キレイな色でしょう。サックスブルーの綿×麻のヘリンボーン。
リネンのネップが混ざる爽やかさ度120%。
モデルは、アルバーノ別注のモデル。
これを着れば、粋なナポリ人になれること間違いナシ!

2023/04/22

器が小さけりゃ、ディープに生きろ-フィナモレ・1

IMG_3097.JPG

IMG_3098.JPG

IMG_3099.JPG

IMG_3100.JPG

IMG_3095.JPG

IMG_3096.JPG

IMG_3094.JPG

IMG_3093.JPG

三寒四温が続く中、ゴールデンウイークが目の前に迫ってきた。
もう来年(のだよ!)の展示会の案内状が届く。
のんびりスローな僕にとっては、時の流れがどんどん加速してきているように感じる。
今週 東京から人気レザーブランド代理店のSさんが来店。
Sさんの来店は、約10年ぶり。
前は違う代理店の新人営業マンとして来た。
今や飛ぶ鳥を落とす勢いの代理店を牛耳る重人だ。大出世だよ。
僕は彼の出世を横目で見ながら、その人気レザーブランドは扱ってこなかった。
数年前からようやく少しずつだが、お付き合いを始めた。
そんなタイミングで彼はやってきた。
「ウチは何も変わってないけど、Sさんは変わったね。」
10年間のブランクを経て、当店でSさんと昔の話から現在の業界の話に華が咲いた。
「俺達も変わってかなきゃいけないのに...。ホントウチくらいだよ。」
Sさんは、「アルバーノさんには、今のスタイルが合っているんですよ。」と、言ってくれた。
確かに僕には大きな野心などない。食っていけりゃいいって(実はそれが大変なんだけど...。)いうレベルの器しかもちあわせていない。
まぁ、皆もそんな風に見ているんだろう...。
最後まで小さな城の中で、ある意味「裸の王様」じゃなく、「裸の変人」(うわっキモチワリイ!)を通していくんだろうなぁ。
IMG_3101.JPG

IMG_3102.JPG

IMG_3103.JPG

IMG_3104.JPG

IMG_3105.JPG

IMG_3106.JPG

IMG_3107.JPG

IMG_3108.JPG

さて、今日はようやく出揃ったかな。フィナモレのシャツ。
しばらくのブランクを経て再開したんだけど、昔やってた頃より生地のセレクトは随分おとなしくなった。攻めた柄、色は減ったなぁ。
でも、このシャツの素晴らしさは、何も変わっちゃいない。イタリア登竜門の一つだろう。
まずは、3㎝ピッチの紺のストライプ。このあたりが一番大胆な柄。
次は、ライトブルーのロンドンストライプ。
3番目が、ド定番の白のピンドット。
4番目が、シャンブレーのブルー。どれも使いやすいヤツ。
生地は、オールコットン100。襟型は、セルジオ。

2023/04/17

イタリアに憧れるならベージュスーツ-GABO

IMG_3077.JPG

IMG_3078.JPG

IMG_3079.JPG

IMG_3080.JPG

IMG_3082.JPG

IMG_3083.JPG

高い、高い、高いよっ!
イタリアのスーツ、ジャケット。
過去MAXに高い。世の中のライフスタイルも変わった。
スーツ、ジャケットからますます遠ざかっていくのかな?
これじゃスーツ屋あがったりだよ。
じゃあ日本のオーダースーツをメインにしろって?
いや、そりゃ出来ねえ。その時にゃ在庫売っぱらって商売やめるよ。
なんて言ったってイタリアの服を愛しているからね。
ラルディーニも久々のボリオリもトライアルしてみた。
代理店さんには申し訳ないが、やはり僕の気分がナポリであることに変わりはないようだ。
北の服は、今でもスタイリッシュでカッコイイと思う。
ただ、なんか優等生に感じちゃうんだ。それに、プライスも上がってきた。
ボヤいてばかりいても始まらない。現実を受け止めて策をねっていくしかない。
ペトリロ、ティト、GABO(皆ナポリ)と心中だな。

IMG_3088.JPG

IMG_3085.JPG

IMG_3086.JPG

IMG_3087.JPG

その中で、今増えてきたのはGABO。直輸入出来ること。そして、自分でプライスコントロール出来ること。そりゃここんちも値上がりしてるよ。でも、元々コスパがいいから。
問題は、モデルが店ごとに違うみたいで、イメージがボヤけてる。
そのうえ店ごとにマイナーチェンジしてるから、よりモデルのサイズ感も違っている。
アルバーノで扱うモデルは、他店ではやっていないモデルのようだ。
代理店さんには、厄介に思われているかもしれないが、何度もモデルをいじっている。
肩回りなんかは単純に広げたらいい、狭めたらいいという問題ではないようだ。かなり複雑、難しい。
とりあえず今のモデルが好きなので、このままでいい。
ただ人によって肩回りが合わない方もいる。そこがこれからの課題である。
今日は、ベージュブラウンのコットンストレッチスーツ。
久し振りにこの色のスーツを仕入れた。この手のベージュもちょっとした色の違いが微妙だ。
想定通りの色で仕上がってきた。
こういうスーツがひとつあれば、かなり服に幅が広がるよ。
もちろん3ウェイで自由に着まわしてね。

2023/04/14

ラストで~す!はよせ!-リンペルミアビレ・3

IMG_3058.JPG

IMG_3060.JPG

IMG_3061.JPG

IMG_3062.JPG

IMG_3063.JPG

いきなり訳のわからないタイトル「ラストで~す。はよせ。」
これをご存じの方は、かなりのマニア。
「できればスパゲッティ。」ルイアームストロング。
「パン、茶、宿直。」マイケルジャクソンのこれはかなりの名作。このへんならご存じの方も?
何の話かと言うと、タモリ倶楽部の「空耳アワー」。
終わっちゃいましたね。大、大、大好きだったのに...。無念です。
空耳は番組終了のちょっと前からコーナー終了してたんだけど、なんらかの形で復活できないもんですかね。タモリの夜の顔が見られる唯一の番組でした。
IMG_3065.JPG

IMG_3067.JPG

IMG_3069.JPG

IMG_3070.JPG

さて、今日は今春のアウターのラストで~す!(はよせ!)
どうしても「ラストです。」と聞くと、反射的に「はよせ。」がでてきます。
昨春から秋冬、今季と3シーズン連続してやってます、モデル「NEW BOB」。
ワックスコットンがいい感じで馴染んでいます。
色は、カーキと鮮やかブルー。フードがはずせるフィールドコート。
ロマーノ・リドルフィのデザインは、さりげなく攻めてます。
肩幅をちょいタイトに。サイズバランスがすごくいい。
基本流行を意識しない。泥くさく長く使えるイタリア~ンミリタリー。

2023/04/11

「東風」 「テクノカット」 「坂本龍一」-ヴァルスタリーノ

IMG_3043.JPG

IMG_3044.JPG

IMG_3045.JPG

IMG_3047.JPG

IMG_3051.JPG

IMG_3052.JPG

前にも書いたと思いますが、僕の自慢の一つ。
YMOのレコードを発売されてすぐに買ったこと。
浪人時代だったか? 坂本さん作「東風」をたまたまラジオで聴いてガツンときた。
なんか自分が求めてるものだった。マッハでレコード屋に飛び込んだ。
半年後 テクノポリス、ライディーンが大ヒット。
僕はもう天下をとってましたね。「なんて俺は先見の明があるんだろう。」
周り中に自慢の嵐。「俺 ファーストから聴いてるよ。」
そして、僕の髪型はテクノカット。坂本龍一命。
一年後にはナゼかパンチパーマになってるんだけど? まぁ、そんなお年頃。
その当時の写真ですが、テクノカットのものがない。代わりに坂本さんぽいものを2枚。
上がディスコ(うわぁ~時代を感じる!)での一枚。ギャルソンやY's を着て通ったなぁ。
もちろんYMOをかかっていたよ。❝いけないルージュマジック❞。
最初は坂本さんのことをあまり知らなかったけど、あのインテリ感と色気、そしてモチロン音楽もかなり影響を受けた。
最近いろんなミュージシャンが亡くなっていくけど、今回の坂本さんの訃報には心にぽっかり穴が開いたよ。心よりご冥福をお祈りいたします。
IMG_3054.JPG
IMG_3055.JPG
IMG_3056.JPG

IMG_3057.JPG

さて、今日は早く紹介しないと暑くなってきちゃう。
今が旬のアウター。バラクーダ、G9は僕らの世代なら誰もが通る道。ジミーの影響かな。
だけど、このヴァルスタリーノのことはあまり覚えていない。まだ早かった。
大人になってからわかるカッコ良さ。着ればわかるさ。
僕はとにかく襟高いモノが好き。スエードはアイコン。しかし、プライスがかなり高くなってきた。
昨年と同じコットン・ポリバージョン。このご時世多少のプライスアップはしょうがない。
ブラウンとネイビー。ジャパンフィットモデル。
春はあけぼの。早朝からお気に入りの愛車にヴァルスタリーノ。
さて、今日はどこへ行こうか?

2023/04/06

夢見る頃を過ぎて-デ・ペトリロ、スーツ

IMG_3033.JPG

IMG_3034.JPG

IMG_3035.JPG

IMG_3036.JPG

実をいうと、私はネクタイをキチっとしちゃいけない人なんです。
ゆるくしめるんならいいんでしょうが、長時間ビシっとしめつけているのはダメなんです。
ゆるくルーズにタイドアップするのもスーツ屋としては許せないんですが...。
タイもちゃんとできないスーツ屋店主なんて、俺くらいだろうな。
あ~あ、一日中ビシっとタイドアップして、スーツ着ていたいなぁ。
こういう撮影の短時間ならば許されるでしょう。というのも、僕にはある病があるからなんです。
分かる方には分かるかもしれませんね。
さて、今日はデ・ペトリロのスーツです。
今シーズンも一番に入荷しました。
しかし、ペトリロも高くなってきたなぁ。もう以前のように大量仕入れなんて、とんでもないです。
大好きなブランドなんだけどな。だって、ナポリにハマるきっかけになったブランドだもん。
愉しかったなぁ。当時は扱ってる店も少なかったから、自由に選び放題。
その時は今よりももっと自由度が高かったから、もう半分位は自分が着てみたい生地をセレクトして、
「このジャケットのモデルに肩パッド入れてみようか?ベストはショールカラーのダブルなんか面白いんじゃない?」等々。
こんな感じで妄想は爆発してた。もうデザイナー気分。夢心地。
IMG_3039.JPG
IMG_3040.JPG

IMG_3037.JPG

IMG_3038.JPG

ここ最近は、まずプライス重視。自分の好み、希望なんて後回し。
お客さんの顔色見ながら、慎重に石橋を叩いて渡る。売れそうかどうか戦々恐々。
ペトリロがそれだけ人気者になったということ。ついに僕達の手が届かないところにいっちゃった...。
そんな中から選んだスーツ2型。
1つは、ビジネス仕様NAPOLIモデル。ネイビーの細か~いチェック。正統派ネイビーのカッコイイ奴。
もう1つは、毎シーズンやってるアンコン仕様スーツNUVOLA。グレーに優しいストライプ。
これ結構僕も愛用してます。ヌケ感があってシワになりにくい。ヘビロテで使えるよ。
着用写真の紺色は、44サイズ(僕は通常42サイズ、ワンサイズ上着てます。)

2023/04/04

シンプルだけど、さりげなくアーミー・リンペレミアビレ②

IMG_3025.JPG

IMG_3026.JPG

IMG_3027.JPG

昨日パソコン見ながら、ウトウト...。
急にガクっと椅子から落ちかけたと思ったら、なんか腰に違和感...。
今日は朝シャン中も痛さにもだえながら、洗っていた。
そして、店に出てもちょっとした瞬間に激痛が走る。
午前中代理店の人が来ても、仕事にならず。
どうしたものかと途方にくれていたら、お客さん来店。
その人は、整体師で自分のお店を持っているYさん。
「そりゃ、ぎっくり腰だわ。長谷川さんの歩き方と顔見たらわかるよ。医者行ってもダメだから、しばらくおとなしくしてることだよ。」
あとぎっくり腰に効くストレッチ体操を2つほど教えてもらった。
助かったよ!Yちゃん!地獄に仏とはまさにこのことだね。大分楽になったよ。
そんなぎっくり腰初体験。あ~早く治って欲しいなぁ。

IMG_3031.JPG

IMG_3028.JPG

IMG_3029.JPG

IMG_3030.JPG

今日は昨日に引き続き、ロマーノがデザインするアウターリンペルミアビレ。
ネックの部分がリブになっていて、フロントが4ポケットのアーミールックなデザイン。
彼のデザインとしては、今風なちょいルーズなシルエット。
ボトムスにもデボレのちょいルーズなシャーリングパンツで合わせてみた。
コットンポリの張りのある生地。濃紺。
今頃ちょっと羽織るのにはいいよ。着方はお好みで、ワンサイズずらしてもいいと思う。

2023/04/03

こんなの待ってたんだよ~-リンペルミアビレ

IMG_3005.JPG

IMG_3006.JPG

IMG_3022.JPG

IMG_3023.JPG

IMG_3016.JPG

IMG_3018.JPG

IMG_3019.JPG

IMG_3011.JPGIMG_3012.JPG

リンペルミアビレのコートがようやく到着。待ってました~。
来秋冬から、ロマーノ・リドルフィがデザインするものは、「RR」というブランド名でまとめられる。リンペルミアビレのコートは(ロマーノのデザインでないもの)、なんと伊藤忠さんが契約した。(意外!)
今の代理店さんが引き続きやる「RR」は、リンペルミアビレのラインよりより面白いデザインのものがあるだろうし、しかも直輸入できる。
今のご時世こんなブランドを待っていた。
①アメカジ、ミリタリーをベースにしているコートブランド。
②洗練されすぎてない、泥くささがのこるデザイン。
③イタリア大好きだけど、予算が...?という方に。
④シンプルなんだけど、ただのシンプルで終わってないところ。
⑤恰好イイってどういうこと?を知りたい方に。
⑥ベテランデザイナーがデザインしてるんだけど、そんなのど~でもいいって方。
⑦すっごくいいものもあれば、たいしたことねーな、っていうものもある。
まぁ、上げればキリがないんだけど、要は「気に入ってもらえるかどうか。」だね。
今日は、一目惚れしたコットンステンカラー、グレンチェック。ワッシャーコート。
展示会で試着して脱げなくなっちゃったくらい。
シンプル。カッコイイ~。シワシワのこなれ感。泥クサイよね~。
どうだい、このスタイリング!
「で、プライスは?」「○○ユーロです。」「O.K!GOOD!」
ホントこのヨレ感、いい味出してるなぁ~。こんなのクリーニング出して、ピシっとプレスされて戻ってきたら泣いちゃうぜ。
そうなっちゃったら、「くまの洗濯堂」(オススメの富山のクリーニング店です。)に出して、シワを入れてもらわないと?自分でやれって?
僕は20年程前に仕入れたロマーノのアウター2着。ちょっと汚れてはいるけれど、いまだに愛用中。
値段じゃない、格好良ければいいのだ。


CATEGORY

ENTRIES

月別アーカイブ

〒930-0044 富山県富山市中央通り1-6-2

富山市内電車 西町電停より徒歩約1分
お車でお越しの際は近隣の駐車場(コインパーキングを除く)をご利用ください。

TOP