器が小さけりゃ、ディープに生きろ-フィナモレ・1
三寒四温が続く中、ゴールデンウイークが目の前に迫ってきた。
もう来年(のだよ!)の展示会の案内状が届く。
のんびりスローな僕にとっては、時の流れがどんどん加速してきているように感じる。
今週 東京から人気レザーブランド代理店のSさんが来店。
Sさんの来店は、約10年ぶり。
前は違う代理店の新人営業マンとして来た。
今や飛ぶ鳥を落とす勢いの代理店を牛耳る重人だ。大出世だよ。
僕は彼の出世を横目で見ながら、その人気レザーブランドは扱ってこなかった。
数年前からようやく少しずつだが、お付き合いを始めた。
そんなタイミングで彼はやってきた。
「ウチは何も変わってないけど、Sさんは変わったね。」
10年間のブランクを経て、当店でSさんと昔の話から現在の業界の話に華が咲いた。
「俺達も変わってかなきゃいけないのに...。ホントウチくらいだよ。」
Sさんは、「アルバーノさんには、今のスタイルが合っているんですよ。」と、言ってくれた。
確かに僕には大きな野心などない。食っていけりゃいいって(実はそれが大変なんだけど...。)いうレベルの器しかもちあわせていない。
まぁ、皆もそんな風に見ているんだろう...。
最後まで小さな城の中で、ある意味「裸の王様」じゃなく、「裸の変人」(うわっキモチワリイ!)を通していくんだろうなぁ。
さて、今日はようやく出揃ったかな。フィナモレのシャツ。
しばらくのブランクを経て再開したんだけど、昔やってた頃より生地のセレクトは随分おとなしくなった。攻めた柄、色は減ったなぁ。
でも、このシャツの素晴らしさは、何も変わっちゃいない。イタリア登竜門の一つだろう。
まずは、3㎝ピッチの紺のストライプ。このあたりが一番大胆な柄。
次は、ライトブルーのロンドンストライプ。
3番目が、ド定番の白のピンドット。
4番目が、シャンブレーのブルー。どれも使いやすいヤツ。
生地は、オールコットン100。襟型は、セルジオ。