価格高騰イバラの道も、庶民派イタリア店は我が道を往く。
先日ジャケットを購入して頂いた方から、お怒りのTEL。
ジャケットの袖付け部分がほつれていたのが、元々縫われてなかったのか、
「ジャケットの袖に穴が開いているぞ。」
「誠に申し訳ございませんでした。イタリアの服ではたま~にあるんですよ。」
「今時こんなバカな話があるかっ!俺もドイツ車乗ってるけど、昔と違ってちゃんとしてるぞ。
君んところはいつも安くしてるって言ってるけど、こんなB級モノを安く仕入れてるんだろ!着払いで送るからちゃんと直してくれよ。」
時~々ある話です。モチロンお客様がご立腹なのもわかります。でも、そこまで言わなくも...。
ウチは高いモノは売りたくない店。だから、頑張って価格を抑えていることには、プライドを持っています。
今回も安い値札にしてるものから、かなりサービスして買っていただきました。
「これなら職人がちょっと縫えば、全く問題ないですよ。」と喉まで出かかった。
でも、その一言は火に油を注ぐことでしょう。
スイマセン、恥ずかしい話を話をあえて書いちゃいました。
来春夏の展示会に行ってきました。予想通りどこも価格高騰しています。
これじゃぁ既存のブランドで続けたくても、続けられないものも出てきます。
ブランドの再構築を考えねばなりません。庶民派イタリア服屋を続ける為には。
ただ、妥協もしたくはありません。
ありきたりなわかりやすいブランドで固めるのは、アルバーノらしくありません。
今 展示会から持ち帰った資料を見て、熟考しています。
ウチらしくひねくれたブランド構成。ひとひねりしたセレクト。
アルバーノプライス(僕目線の範囲での)で。
富裕層のイタリアモノではなく、庶民派のイタリアモノ。
こんな時代ですが、僕はイタリア服愛好者を増やしていきたいと強く思っています。
まだまだポテンシャルはあると感じています。