頼むよ、おいていかないでくれっ!-DE PETORILLO
もう日本市場で、すっかり定着感がある「デ・ペトリロ」。
北のLやT等の人気ファクトリーと比べると地味ですが、通好みでリピーターもしっかりついております。
本格ナポリサルトは別格ですが、庶民派ナポリテーラー、ナポリ服の登竜門として、ナポリスタイルの普及に貢献してきたのではないでしょうか。
当時ボリオリに魂を奪われていた僕を、人情味ある職人肌のディープな世界に誘ってくれたデ・ペトリロの代表のベニーさん。
初めてお会いした時の色気あるたたずまい、ナポリのことを語る時の熱~いまなざし、今でもはっきり覚えています。
本当、その時以来、僕の中でイタリアの見方、ナポリという街、ナポリ服の世界に目覚め広がっていきました。
気がつけば当店の売り場は、デ・ペトリロ(当時はGAIOLA)が占領していき、数100ピースが独占するデ・ペトリロショップでした。
当時プライスはすごく庶民的でした。ブランドがスタートしたばかりだったこともあるでしょう。
僕もオーダーするのが楽しくて、楽しくてなりませんでした。
これは売る側には絶対必要な部分ですね。
それを思うと今は辛いです。
今のご時世プライスの高騰は致し方ないのでしょうが、年々僕の目線を大きく上回っていきます。
どんなに仕入れたくても、プライスはキモです。
今後はプライスがどうなっていくかですね。
今日は、ブルー系のスーツ1マークご紹介します。
言っておきますが、クォリティはプライス相応に良くなっていますよ。
ペトリロ流の端正で味わい深いところは、流石です。
高い次元にいくのは、致し方ないんですかね。
ネイビーよりややブルー系のバーズアイ織り。
それでも、アルバーノプライスで提供出来るので、十分満足して頂けると思います。