僕のやりたかったナポリ服専門店-DALCUORE
ワタクシ幸せでございます。長年スーツ屋をやってきまして、その間様々なブランドを扱ってきました。
その時その時自分のやりたいものを、リアルタイムで取り組んできました。
日本のパターンオーダーには手を出さず、あえてイタリアの1ブランドを中心に、主に直輸入してきました。
10年周期ですかね。大きくは変わってきました。
ワタクシ、スーツ屋の最後に行き着いたのは、ナポリという地場でした。
時代の流れも追い風だったのかな。
そんな流れの中、今回憧れのナポリサルトの大御所「ダルクォーレ」をオーダー致しました。
アルバーノの最終形は、庶民派ナポリ服専門店であります。
そこに落ち着いたのですが、やはり本格的最高峰のサルトリアは、タイミングをみてやりたかったんです。
当店のお客様から「ダルクォーレ」を見たいという声がぼちぼち上がってましたし、僕自身もフィロロッソさんで、試着してはオーダーするタイミングを伺ってました。
庶民派プライスでないのは、自他共に認めるところでございます。
どんな売り上げをするかは読めませんが、10ピースほどトライしてみました。
「庶民派プライス」がアルバーノの信念ではありますが、ダルクォーレを扱うことで、クロージング厚みが増しました。
どんなスタイルであろうと、僕のやりたい服屋が完成できたような喜びであります。
「ダルクォーレ」は基本的にオーダーですが、プレタポルテも作ってくれます。
伝統的な技術で仕立てられたフルハンドの芸術品です。
現代風な美しさも共存しているのが特徴です。
今回は紺無地のスーツに絞り、日本向けプレタポルテで作りました。
やはりスゴイです。もう体に吸いついてきますね。背中から押されるような感じがします。
シャープな印象ですが、生地のドレープ曲線が綺麗にわかります。
サイズ通りでいいんですが、背幅等若干タイトです。そのあたりがサルト仕立てで体に合わない方もいらっしゃると思います。
アルバーノに強力なナポリサルトが加わりました。
庶民派目線を変えるつもりはありません。
生涯の一着として、興味のある方はトライしてみて下さい。