お金じゃない「センス」だぜ-RR ITALY・4
「商品には手を出すな。」
僕達、売人は、売れてるもの、売れるであろうというものを、私物にしちゃいけない。
もっともである。自分が着なければ、確実に1着の売り上げが上がる訳だから。
お客様の反応が悪いモノ、なんでこんなの仕入れたの?というようなモノを着て、お客様にアピールせねばならない。
基本展示会では、自分が着たいもの、カッコイイと思うもの、売りたいと思うものを仕入れ、どう着こなすかは妄想済みであるはず。だから、すべて自分で着こなせるものしか仕入れないのだ。
売れなければ、僕が引き受ける。
とにかく売れてるものを売り場で着ていれば、お客様は必ず「それ、イイネ。ってなる。」
僕達余計な仕入れは出来ないから、もしそれがなくなったらどうする?
当然その売れてるものを売り場で着用できなくなる。僕も売れてるものを着たことは一度もない。
僕達もモチロンお洒落したい。せねばならない。
だから、バイヤーとしての特権として、クセのある商品(自分好みの)を買いつける場合もある。
上で僕が着用しているジャケットは、今日紹介するデザイナー、ロマーノ・リドルフィが、15年程前に手掛けていた「サンフランシスコ」というブランドのもの。
モチロン売れなかったから、僕が引き受けたジャケットだ。
全然高いものじゃない。でも、10年以上経った今でも僕のお気に入り。
なんだろう。僕の考えだよ。高価で、クォリティの高いものであれば間違いない訳ではないし、ずっと愛用出来る保証もない。
カッコイイものは、高い・安いじゃない。
このロマーノのジャケットのように、高価な生地はいらない。自分でフォルムのカッコ良さを感じとったら、多少くたびれても、まだまだ着たくなるんだ。それが、イタリア製の魔法。
一般の人は、いろんなものを試着できない。僕達は、イヤというほどいろんなものを着て、その価値を見極めている。
だから、そんなブランドと出会いたい。お金じゃない、「センス」が大事。
そんななかなか一般的にわかってもらいにくい「センス」をもったロマーノのブランド"RR"。
彼のセンスは僕が保証するから、マジックにかかってみるといい。
ロマーノのミリタリートレンチ。ナイロンに入るシワがいい感じ。うっすらと中綿入り。
これで余裕の10万アンダー!
(写真一番上は、僕の私物です。)