STAFF BLOG

数日前までイタリアのフィレンツェで、来春夏メンズファッションの祭典ピッティが行われていました。
インスタグラムでその空気感を感じながら、参考にさせてもらっています。
やはり、男のファッションスタイルは、スーツ・ジャケパンをどう表現するかが醍醐味だと思っています。
日本でもコロナ以降かなりコンサバなスーツ、ジャケットスタイルが続いています。
大人のファッションも、もう少し遊び心が戻ってきて欲しいですね。
そんなことを思いながら、来春夏のGABOのサンプル生地スワッチを眺めています。
深夜0：30。小さな生地から製品の完成形をイマジネーションする楽しさは、何年やってもやめられません。
今日のB.G.Mは、大好きなキューバのホセ・アントニオメンデス。
彼の甘～いフィーリンをバックグラウンドに一人妄想族。
そりゃぁ、プライスを無視すれば楽しいでしょう。
完全に僕のナルちゃん全開で選び放題。妄想試着し放題。
どんなシャツ、パンツが合うかなぁ。
僕の好みと、お客様の顔、そして、プライス。
3つのハーモニーが溶け合って、バイイングが決まる。
出来ることなら、今店内にあるクロージングを全部始末して、ここから選ぶ新しいモノとすべてとっかえたいよ～。
まぁまぁ、在庫も全て自分の目で選んだモノばかりだからなぁ。
新旧取り混ぜて魅力ある品ぞろえにしないと。
ウチの魅力は、イタリアンファッションのドンキだからねぇ。
バイイングの候補は上がったが、そろそろ最終選考に入らないと。
もうすぐイタリアから代理店の方が、帰って来る頃だからな。

今日長年フェリージの担当をしていたSさんが来店。
別ブランドのバッグの営業に回っているそうだ。
「最近　来てくれないじゃないですか～。」
「だって、フェリージもかなりプライス上がったもん。僕らにしちゃ、もうハイブランドのノリだよ。なかなか今までみたいにポンポン仕入れ出来ないよ。」
「まぁ、そうですよね。わかっちゃいるんですけどね。」
「そうわかっちゃいるよ。でも、ホントこれからどうなっていくんだろう。昔みたいに楽しめないもん。ワクワク感がなくなっていくと、致命傷だよ。」
長い付き合いのＳさんになら、何でも話せる。好きなことを言える。
イタリアと言えど個性のある貴重なブランドが、化学変化を起こしたり、ひっそりと姿を消していったりしている。
変わらなきゃ、思考を変えなきゃと思うんだけど、切り替えるのは難しいよね。
僕達の思考が変わらない限り、お客様の思考も変わらないはずだ。

今日は、唯一直輸入しているジャケットブランドGABO。
直輸入と言っても、円高になっていく雰囲気がない今はメリットがないも等しい。
しかし、今までメインブランドは大体直輸入していたので、そのクセは抜けない。
そして、毎回欠かせない紺のホップサックジャケット。
なくてはならない。なきゃ困る。
今回当店がGABOに送金した時、ユーロは１ユーロ＝163円。
送金レートで、商品価格を決める。
現在170円をオーバーしてきている。163円でも過去MAXだったのに...。
来秋冬のことを思うと、恐ろしい。
とりあえずこの紺ジャケは、まだO.Kプライス。
シルエット、作り、コスパはいいから、初めての方、買い替えの方、GABOのアルバーノモデルは、お勧めです。
ちなみに、写真で僕が着用しているサイズは、マイサイズよりワンサイズ大きい44です。

10日も店休んだのは、かなり前にイタリア旅行に行って以来。
知らずに遠くから足を運んで下さった方、病気のことを話していなかった方。
ご心配、ご迷惑をおかけしました。申し訳ございませんでした。
長い間やってると沢山の服好きな方との出会いがあります。
アルバーノはマイナーな無名店ではありますが、そんな貴重な方々に支えられてやっております。
本当にしみじみとそのことを実感した10日間でした。
さて、今日はいつも通りののんびりとした時間が流れてます。
久し振りの商品紹介になります。
パンツは定番のインコテックスをいつものように仕入れています。
それと最近積極的に入れております、DEVORE。
2型ですが、１タックのテーパードモデルが定着しました。
なんか気持ちタイトになったように感じます。

今日紹介するのは、コットンパンツ、ウエストにゴム入りモデル。
まずは、ポプリンの軽い生地。コットンストレッチ。
ベージュ2色とライトカーキ。
テーパードラインがとてもキレイ。ふくらはぎが張っている方でも大丈夫です。
次が、上よりも若干細身なモデル。
ツイル生地。コットンポリストレッチ。
ライトブラウンとチャコール。
プライスもインポートとしては、庶民派2万円台。
シルエット、はき心地もかなり好評です。

皆様　お久しぶりです。
本日より営業再開です。
何してたって？
海外出張の時期ではありません。
のんびり旅行なんて、そんな余裕はない、ない。
来店されたお客様には話しておりましたが、持病の状況で入院、オペを受けました。
丸一週間。それは、それは長～く感じました。
ゆっくり好きな音楽を聴いていればいいと思っていましたが、病室でそんなムードにもあまりなれず...、頭に出てくるのは、やはり店のこと。
現状の店。これからの店。円安の恐怖に怯えながら、いろいろと不安がよぎる。
ただ、一番大切なのは、己の健康です。
体が元気じゃなきゃ、何も出来ません。
健康である限り、どんだけでもやりますよ。
今　１０日振りに店に立ち、新鮮な気持ちで店内、店頭を眺めています。
やはり、僕の居場所、ホームグラウンドはここであり、僕のアイデンティティがここにつまっているんだ、と強く、強く思いをかみしめております。